29.9.28 平成29年政府税制調査会11回では、マイナンバーについても詳しく議論されていた。こわい。
クリックできる目次
1、法人の番号制度
これ、賛成。税務ソフトなどで、法人番号を入力しないとエラーが出るのがイラリとするので、そちらで紐づけしていただきたい。
2、固定資産の番号制度 導入推進
これ、いいよね。
現在の全国の固定資産に所有者のナンバーを紐づけしたら、すごくいいよね。相続発生時に「どっかに田んぼ持ってたらしいけど?知らん」とか、いきなり「あなたのひいじいさんが山林を買っていたけど償還された」とか言われても知らんがなって感じになる。
個人の資産を国が一元管理することに、私は賛成する。どうせ、地方自治体ごとに「固定資産課税台帳」という別名「名寄帳」というものがあり、本人や親族が依頼すれば住民票みたいに所有不動産を教えてくれるんだよ。
共有持ち分も教えてくれるらしい。(自治体によって)
全国の地方自治体に問い合わせは不可能なので、国側で管理してくれると助かるわぁ、というのは相続税申告を行う税理士の自己中心的発想でしょうか。
3、もう、登記簿もマイナンバーと紐づけしちゃって
不動産売買の段階で、マイナンバー紐づけを考えているとのこと。
マジか。すごいな。妄想だけども、不動産業者が売買取引を電子化で報告すれば、自動で登記して自動で所有者の法人番号やマイナンバーに紐づけして、売買代金は税務署で覚えていてくれたら、めっちゃいいじゃん。
もう、「不動産を売却するけど、購入時の値段なんか忘れちゃったよ。キャッシュで買ったから抵当権つけてない」と、泣く泣く不動産の取得費を、概算取得費5%の特例を使わなくても問題ない!税務署に取得費を教えてもらえる時代がやってくる!
・概算取得費を見直そう
現在の概算取得費5%も、低すぎるよね?もっと上げたらいいよ。(過去記事)二重課税?→ https://mina-office.com/2017/02/12/niju-kazei/
神奈川の税理士の中に、時代に合わせた概算取得費率を新設すべきだという声も。なるほど!
現在の概算取得費は、色々と問題があるよね。やり方は色々あるので、あきらめずに税理士に相談してみましょう。
4、登記簿に載せまくりですが
今や、コストはかかるけれども会社の登記簿や不動産の登記簿は誰でも取得できる。そこに記載された役員や不動産所有者の名前と住所がばっちり記載されている。
不動産は、担保設定すれば、おいくら借りたのかも分かるし。
債権者保護という考え方から、会社や不動産を利用して信用してお金を貸したり取引をした人たちを守らなくてはならぬよね。だから、役員・所有者の住所と名前などが全世界に公開されている。
これが「しょうがないよね」であれば、個人マイナンバーに反対する理由はなんだろうね?
5、マイナンバー 自己中心派
マイナンバーは自己中心的に自分が自由に利用度を決められる制度がいいな。
ところで、個人マイナンバーは、土壇場でビビり派が文句付けたから「外部流出」に神経質な法律となったんだろうか?それとも最初からこんな??
元々、マイナンバー制度は一方通行の情報提供であり、誰かのマイナンバーを知ったからといって、情報を見ることができない制度設計になっていたんだよ。なのに、印象が先行してしまっている。
もっと、オープンでよいじゃない?個人事業主に「事業主番号」を新たに付与、という考え方はとてもいいけど、個人マイナンバーでいいじゃん。だって、会社役員は住所がオープンなんだよ?
マイナンバーが取引先に分かったところで、どんな不利益があるのか。
マイナポータルでログインできてしまうようになったところに、問題ある。
6、マイナンバー やりすぎ派
マイナンバーは賛成派の私ですが、将来的な見通しとして民間利用には反対する。
マイナンバー怪談話ですか。夏は終わりましたよ。
スマホでマイナンバーカードを読み取れるシステムにも凄く抵抗がある。事業主に対して、「マイナンバーを他人にチラリとでも見せてはならぬぅぅぅ!」と厳しい罰則まで作ったのって意味あるの?
友達同士で、「私のも代わりにログインしてみて」とかやるよ。きっと、やるよ。「マイナンバーカードをシェアリングエコノミー」とか、信じがたくありえんことをやる人がきっと、いるよ。ダメだよぅ、そんなことしたら!
スマホログインは嫌だ!かざせば他人のマイナンバーでもログインできちゃうんじゃない?こわいよ。指紋認証などにより本人でなければログインできないシステムと同時でなければ、スマホログインはダメ!
社員の出退勤の管理運用もNGよ。拾ったマイナンバーカードは、スマホで簡単にログインできてしまうなら、怖くて持ち歩きたくない人もいるよ。けど、会社からの要請だと、任意とはいえ断れないのが現状よ。
本人の選択制とはいえ、勤務先が絡むと事実上の強制になるので、民間利用は本人の自由選択性でいいけど、勤務先での利用には制限をつけるべきだ。
てか、マイナンバーカードの利用展望範囲が広すぎて単純に怖い。
誰のためのマイナンバー制度か、税制調査会の参加者からの提言通り、よく考えてもらいたい。
(過去記事)税制調査会11回 → https://mina-office.com/2017/09/28/zeichou11/
7、みんなのためのマイナンバー制度
せっかくいい制度だし、市民からの関心も出てきたし、コストかけたから推進しちゃえ~はありがとうね、でも、ちょっと待った。なお、関係各所の「俺たちが楽したい」はお断り。
もう一度、みんながどう思っているのか考えて道標をたてたらどうかしらん?