29.1.1 先週、松本清張の「疑惑」の映画を見た。裁判のやり取りって、書面がベースなんだね。
家族間贈与の証拠書類はなんのため?税務調査や裁判に備えるため?それって違和感ある。
贈与契約書の添付が贈与税非課税の条件となっているものについては作成が必須です!
・映画の中では
映画の中では、犯人容疑のクマ子(桃井かおり)が法廷の場で暴れていた。
法廷の中で、私はクマ子の気持ちに同調したよ、だって事実関係よりも証拠書類が大事だっておかしいよ。
クマ子「どうして私の裁判なのに私の話を聞かないんだ!私がいない間に勝手に裁判を進めるな!」
弁護士「証言のやり取りは書面でしか残らないの。高裁に行けば、その書面だけで判断されてしまうのが常識よ」
んなアホなぁ~!
というシーンがあり、きっと税務関連のやり取りなど、モロその通りなんだろう。
・家族間の贈与契約書に違和感
税務現場では、証拠書類が大事にされるらしく。それがないと、事実関係を証明できないんだって。
金額や内容の重要度によっては、証拠書類が必要なのは分かる。
贈与があったとき、贈与契約書がないから贈与がない。とされるケースがあると何かで読んだ。
本当にそうなのでしょうか・・・・。
贈与税の基礎控除内で、今年は100万円をプレゼント、ってよくある話じゃないかな。それを、贈与契約書がないから名義預金となってしまうのは納得いかない。
直前の駆け込み贈与は不自然だから名義預金扱いはしょうがないけど。
他人に対する証明だから、仕方なく作るしかないんだろうけど・・・。家族間の贈与に「契約書」が存在してしまう違和感がある。振り込んでいれば、いいんじゃない?状況や金額の大小にもよるけど。
・書類と事実と、どっちが大事か
なお、契約書があっても税法を守っていても税務否認されるという「ヤフー租税回避事件」というものもある。証拠書類がないと税務否認で、証拠書類があっても税務否認なの??世の中信じられない。
ふと思うけど、私だって「サラリーマン税金訴訟」などの判決文を読んだだけで裁判内容を分かった気になってしまうのだから、ドッコイドッコイで人のこと言えないよね。
世の中信じられないわぁ。
実際の税務調査では、現実にありえそうであって、その辺歩いている人も「その事情があればしょうがないよね」と納得できるような事象であれば、税務否認はしないんじゃないかな。課税の公平性という考え。
まずは事実をありのまま整理して、証拠書類がないからといって必ずしも諦める必要はないのではないか。と、信じたい。
追徴の罰金がありえるから慎重に!