30.7.26 消費税の基準期間は、2事業年度前か2年前なのはなぜか?
消費税の基準期間は超重要!しかもだいたい2年前(正確には色々あるけど、2年前で統一しちゃうよ)だから忘れちゃうよね~。
なぜ、基準期間が2年前かというと、新たに始まった年初(事業年度開始日)には、自分が何者であるかということを知る必要があるから!
・基準期間がない世界は
もし、基準期間がなかったら、大晦日に紅白を見て、翌年3月15日(法人だと2月末日)に確定申告をしたら消費税の納税も必要であることが分かり、ガーン!知らなかった、税金の延滞になっちゃう、銀行さんになんか言われないかしらシクシク・・・。
えっしかも売上げ5000万円超えてるから簡易課税できないって今気づいた!帳簿を確認しないと税金計算ができない・・・知ってたら設備投資のタイミングを考えたのに、ああ~!気絶。
という事態になってしまうのだ!
・納税資金準備計画が大事
なので、あらかじめ新年(事業年度開始の日)に、「あけましておめでとう。今年は消費税を納める人だし、簡易課税で計算する」って心臓マッサージ(?)をしておけるようにしておくべきだよね。
事前に納税資金計画を用意しておこう。という考え方が消費税の基準期間の考え方です。
・2年前の話ではなく未来を語ろう
新年には「自分が何者であるか」を知るためには、去年だと遅いの。去年分の確定申告は、今年になってから確定するから、今年のお正月には「自分が何者であるか」が分からないわけだ~。
だから、しょうがないから2年前が基準期間となる。
と、説明すると、「は???」と言われることが多い。
「え?今年の売上げが1000万円以下なのに、消費税を払うの?で、2年前の売上げの消費税を払うの?違うの???」
ええ、今年の分の消費税を払います。課税事業者か簡易課税適用かどうかの判定で2年前の売上げ金額を参考にします。
「なんで2年前の話を蒸し返すの?イヤな奴なの?過去のことではなく、未来を語ろうよ」
と言われることになります。未来を語ろうよ!
・消費税の節税はない
なお、「課税事業者だから消費税を納めないとならぬ。だったら抜け穴を探そう」はいけません。色々な手を尽くしても消費税を逃れることはできない。
消費税は、最終消費者が負担する消費税を代わりに事業主が預かって納税するという税金回収代行制度となっているので。
「消費税の節税」はない!いっけん、節税に見えても、それは普通のことなのでした~。むちゃな節税はいたちごっこで、結局課税されるんだよね~。