都市農業シンポジウム@明星大学

30.12.08 東京都下の明星大学にて、「都市とデザインと農業」というタイトルの都市農業シンポジウムを聞きに!「デザインセッション多摩2018」@明星大学。

・モノレールに乗って♪

9時半から最大で19時まで。私は午前中の部のみ参加で13時過ぎまでいたわ。(午後の部は事前申し込み制)なお、無料でした!

明星大学へは、多摩センターからモノレール。モノレール!

多摩都市モノレール。道路と並走しているところもいい、トンネルが以下略

多摩センター駅は、サンリオで溢れかえっていて、旅行客には嬉しいかも~。鉄道ファンにも嬉しい♪

小田急線の駅看板。キティーがいます!
小田急多摩センター。サンリオがあちこちに。
多摩センター駅はサンリオ推し。健幸のまち、です。

・農業シンポジウム

明星大学に到着~♪

さて、農業シンポジウムには、200人くらい来てたかしら。

明星大学のデザイン部では、生徒さんが農家さんへインタビュー(?)に行き、そこから街のデザインなどを考えるという勉強があるらしい。

農家さんにより、問題点は色々なんだって~。

田んぼはお金にならないので、畑になりがち、らしいですよ。都市農業は農地が狭いので田んぼは非効率なんでしょう。

東京にはだいたい1200万人の人口。

そのうち800万人は23区にいて、400万人が都下にいるんだそうです。意外と多い!なお、川崎市は150万人。

・基調講演

基調講演では、地元農業委員会会長・谷保の農業経営者が30分ずつ講演。

面白かったわぁ。

・農地の相続税。納税猶予メリットは伝わらない

農地について、戦後の農地解放あたりから農地の歴史をざっくり解説。相続税関係の話もあり。

やはり、農家さんにとって相続税は大きな関心事だよね。で、私は急に分かったことがある!

「農家の相続税」は、相続税負担は普通の不動産所有の場合と同じで、単純に納税資金のために売りやすい農地を売却してしまう「税務不利」なケースを選んでしまうのがよくない。

ユニークだなと思ったのは、「農地の物納ってどう」というアイデア。半分冗談だったみたいだけど、捻ったらすごくイイかもしれない!

・農地の教育、観光利用。起業家精神で

次のノーテンキさんは、農作物販売以外の、農地活用法という観点を、重視されている

教育・観光という観点から、「育てる」「食べる」「泊まる」という体験型農業を経営

まぁ、ノーテンキさんだから出来るのであって、誰にでも出来る感じではないね。いかに工夫するかという観点を学ぶべきね。私も、文句言いつつ工夫せねばならぬ。

ノーテンキさんにはヒツジ(お名前:アマエル)もいるみたいで、たいへん面白い!

生物の多様性、いろんな生物(植物・人物・動物・ムシなど)がいる状況がいいよね、というお話しは印象に残ったわ。

ドロンコ祭りを年に1度だけやっているお話し、夜の畑パーティなどなど。

話しも工夫があって、聞いてるだけでも面白いよ。

写真を多用して観客と会話している感じがすごくいい。慣れてるのか安定感ある。

ちょっと、見えている世界が違うんだと思うわ。感覚が経営者だもん。普通の農家じゃないね。年間利用者5000人以上だってさ!

・就農・販路・環境・・・。

その後4人の農業関連の方々が15分ずつ講演。

ざっくりまとめちゃうと、新規就農の難しさ、デザイナー宣伝、国分寺野菜「こくベジ」の配達、野菜くずの肥料への再利用、という論点かな。

休憩の後、皆さんが再登壇し、明星大学教授と討議。

環境に左右される問題、儲かるのかという不安、属人的経営へのテーゼ、など突っ込んだ話題も。

都市農業が生き残るのに、生活を維持できるのか、サラリーマンより自営業を選ぶメリットが見出だせないと都市農業は機能しないと思うわ。

最後には、農業委員会会長が、「地元野菜も食べてもらいたい。しかし、全国の野菜が集まるのが東京です。どうか、全国の野菜もたくさん食べてください」と言っていた。

私はそれを聞いて心の中で拍手~♪をしたのだった!今日イチでしょ。

・多目的スタジオ会場で即売会

隣の多目的スタジオ会場では、ノーテンキさんのサイン本(!)や、こくベジの直売が行われ。

国分寺野菜「こくベジ」。

日野野菜の弁当550円も臨時販売。

日野の特産品のお菓子物販、コーヒー200円販売などもあった。

明星大学の学生さんの発表展示もあったわ。

日野では、古代米の作成に挑戦する若手農家さんもいるらしい。ふむふむ。

・感想

現地に行かなければ分からないこともたくさんあって、行ってよかったわ。知ってる人もちらほらいて、農業は世界が狭いのか、農業関連で商売しようという人たちが集まっているだけなのか。

・観客に伝えたいことは?

折角の講演なのに、

「〇〇さんにお世話になり、××さんが非常によくしてくれて」というのは、時間がもったいない・・・まぁ、身内しか来てないのかもしれない。

・儲けたいと言っていいと思う

「つながりが欲しいからやってます、心意気を伝えたいんです、つながりが大事なので、やりがいを感じるから、気持ちを届けたいんです」という方がいましたが、「地元の野菜はおいしいから買ってね!ね!」と言われた方が潔い。

最近は、「あなたのために、やってます」スタイルがうまくいくのであるが、そこに、「私も儲かりますし」も乗っからないと押し付けがましさ満載になっちゃうんじゃないか。とは、私の個人的意見でございます。

・せっかくの弁当なので

日野の臨時弁当は、550円と格安で入れ物がチープでチラリと見たらおかずが煮物しかなさそうだったのでやめました。

例えば1000円ほどで地元野菜がしっかり入っている弁当と、学生用の550円弁当と、2種類おいてくれてもよかったんじゃないかなぁ。

農業のイベントなのにお弁当があんまり安いと、安心感がないよ。

受講者は都市農業関連で仕事しようとする人たちなのであるから、少し高くても品質が良くて、今日しか食べられなさそうなものが良かったと思った。

楽しかったです!色々、考えよう~っと。

投稿者: 小野寺 美奈

税理士。農業経営アドバイザー試験合格者。認定経営革新等支援機関。相続診断士。FP。 川崎市・東京多摩地方を中心にした、地域密着・現場主義。 税務の記事はご自身で税法を確認されるか個別に有料相談に来てくださいね。