2枚のピザ理論

31.4.13 モーニングサテライトでは、アマゾン創業者が提唱した「トゥーピッザルール」を取り上げたようです。我が家の2枚のピザ理論は、Mサイズを2枚かえ、です。

・アメリカの組織論

2枚のピザルールとは、「2枚のピザを分け合える範囲の人数で会議を行うべし」といった理念らしいです。

会議は5人~8人までがベストといったアマゾン流の理論みたいね。

アメリカでは、会議の「持ち帰り」がないらしい。日本でよくある、「持ち帰らせていただき、本社や上司に相談します」がないらしい。アメリカでは、担当者に裁量をもたせて責任をもたせているんだって。

アメリカには、左遷がなく、ヘマしたらクビなんだそうです。

・・・「らしいです」「そうです」が続いている理由は、すべて私の夫ちゃんが見たテレビの感想からであるから!

「アメリカがこうだから、真似しよう!」という話ではなく。違いから学ぶという話。

・2枚のピザ理論~独り占めしましょう~

会議は5人~8人程度というのは本質を突いていると思います。たくさんいても、何にも生まれない。ほとんどは座ってるだけだし。

私は、他人の意見を聞いて1人が最終決断をすることが一番いいと思う。

自分がどれだけ他人から学べるか、自分の考えを捨てられるか、ということが出来るよう、ひとは邁進すべきだ。

アメリカと日本は違うよ。日本は和を重んじるので、意見をブラッシュアップするという方法が馴染まないんだよ。そういった民族性を変えていくのか民族性を尊重していくのか、そのバランスをどうするのかという議論はあってしかるべきだと思う。

私は、事業体は独裁主義がいいと思う。アイデアは社内公募すればいいし。

決裁者が多いと、責任が分散される良さはあるけど、保身って他人の意見を潰すよね・・・。と、日産の株主総会で思いました。

・会議の持ち帰り~持ち帰りしましょう~

アメリカには「会議の持ち帰り」がないんだそうです。

日本の「会議の持ち帰り」は、日本の文化がモロに出ているけど、アツくなっている議論はいったん持ち帰るのもいいよ。

アタマを冷やせば理解することはたくさんある。時間をおけば、原因と今後の留意点なども整理されるよね。

なので、クライアントなどと話していて、ワーッ!てなっちゃったとき、以前の所長は一旦持ち帰った。

「なんで経費に出来ないんだよ!払ってるのに!」って言われて説明してもすんなりいかない時は説明が悪いのかもしれない。

いったん持ち帰って、どこかで誤解させてしまった部分や感情的にさせてしまった部分がなかったか反省したこともある。

しかし、税理士としては(当時は職員であるが)業績が下がっている事実や誤った処理などについてはキレられてもきちんと話しておかないとならぬ。

話しが逸れたけど、「いったん持ち帰って再検討します」はいつまでたっても決まらないパターン。

・左遷がある日本

アメリカのドラマや映画を見ていると、「気に入らないので辞めます。今。」「気に入らないので辞めてくれ。今。」というのがあって。

彼らはプライドをもって仕事をしているので、プライドが持てない状況になったら転職って多いんだろうか?てか、そんなに仕事があるのかしら。プライドでメシが食えるなんて、武士か。

アメリカは成果主義だから、仕事の引継ぎなんてないのかな?

そう考えると、仕事に失敗して左遷されても会社に残れる日本の方がいい?

・・・人間関係で左遷というしょうもないのが多いのが日本の闇かもしれません。

・会社組織とそれ以外

会社組織など、上下関係がある場合には上記の通りでいいの。社長の「これがいい」はそれでいいの。なぜなら、責任をとるのが社長だから。日産の株主さんが、「経営者の仕事は、税金を払うことと雇用を維持すること」と言っていた。そうかもしれない。

しかし、国や地域や税理士会など、入会が強制されている組織はそうはいかないんだよ、民主主義だから。

民主主義を重んじる場合には、いつまでも組織が「よくならない」のです。

そして、民主主義化では、「これがいい」は私だけの「これがいい」であるに過ぎないなわけです。

だから、いつまでも「いい世界」にならない。民主主義の宿命なのだそうです。だから面白いのかもしれない。

・他人がいる意味

自分ひとりで何でも出来れば他人はいらない。「ことば」がある意味は、他人を意思疎通を諮って自分の考えを成長させるためにある。

それは、とても難しいことであるんだけど。

少なくとも、他人を完全支配する目的で「ことば」は使いたくないよね。

・我が家の2枚のピザ理論~今回の結論~

本記事では、少人数による会議の重要性(決断のスピード)、会議の持ち帰り(民主主義的発想)、から意思決定のあり方を研究して参りました。

研究の成果を踏まえ、私は主張する。

夫は反対するのであるが、明日はピザの宅配で夕飯を済ませるべきだと思う。一枚で4種類のピザはお得感があるし、2枚頼めば8種類食べられるのであるから更にお得感があるし。

夫はMサイズ2枚も欲張っても食べられないから1枚で充分だと言いますが、Mサイズを1枚だと少し足りないの。

そして、仮にLサイズ1枚だと、4種類しか楽しめない。

つまり、Mサイズ2枚で8種類を食べれらる、2枚のピザを注文するべきだと思う。少し余っても、翌日に食べればいいのであるから。

夫は、「Lサイズを1枚」という自分の考え(腹がふくれればいいだろ)に固執しないで、

妻の「Mサイズを2枚」(たくさんの味を楽しみたい、なぜなら食いしん坊であるから)という意見を尊重するべきだと思う。

民主主義なのであるから。

これが、我が家の2枚のピザ理論です。(使い方間違ってる!)

投稿者: 小野寺 美奈

税理士。農業経営アドバイザー試験合格者。認定経営革新等支援機関。相続診断士。FP。 川崎市・東京多摩地方を中心にした、地域密着・現場主義。 税務の記事はご自身で税法を確認されるか個別に有料相談に来てくださいね。