2019.8.27 見ましたか?税のしるべ。税理士業界の「3億円事件」!高裁で税理士法人に3億円の賠償命令。
完璧な税務知識を持たなかった税理士が悪いといえばその通り。
けど…
わざわざ納税者が、自分の納税額を3億円増やす修正申告をして、税理士を訴えるってアリ?
実際の現場でどんなやり取りがあったのか分かりませんけども。
税理士は納税者を信用してはならぬのか?
納税者は税理士を信用していないんだ。
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本件ではないけど、
溢れる情報で納税者が独自判断をして責任だけ税理士に押し付けるみたいなこと、巷では多いのでしょうね。
裁判官は、税務の幅広さも知らないで、本件と関係のある一握りの税法だけで税務の現場がまわってると思ってるんかな?
裁判所の調査官に税理士が登用されたらしいけど、一旦は税理士をやめないと勤務できないのであるから。現役バリバリの税理士が、今の仕事を捨てて裁判所の事務調査官(期限付き)になるって考えられるのかしら?自分のクライアントはどうするの?結局、二世か女性が(社会見学のために、とまでは言わないが。公務員として給料をもらえるわけだし)裁判所の調査官登用ってことなんだろうか。
所詮現場の声を届けるみたいな夢物語はほど遠いんじゃない?
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専門家責任を重視した判決で、税理士は絶滅しちゃうんじゃない。
間違えなきゃいいでしょ、という意見はその通り。確実なことだけを受任するなら、レシートの数字を書き写すみたいな単純作業に徹するしかないね。
税法は奥深いのであるから、その都度、税法を確認すればいいやっていう感覚はアブないんだよね。
よく、相続税はやらない、という税理士さんがいるけど、彼らは税務の怖さをしっている。税務の網羅的な知識がないと納税者に不利益になるという危機感覚があるんだと思う。
「受験してなくても(網羅的な知識がなくても)申告書なんか手引書で書ける」という税理士さんがいるけど、まったく残念無念よ。それ、税務を知らない一般の方が言うセリフなんだよね。
だから、税理士試験を受験するということには意義があるんだよ。
網羅的な税務知識を得ること。他科目間を勉強することで税法の基本的な考え方を肌感覚で知ること。
税理士試験には、意義がある。