2021.7.6 税理士会へ提出した、おのでらの税制改正要望2021!
1,寡婦控除の廃止です。婚姻歴・性別による差別は良くない。
寡婦控除が新設され、寡夫控除が追加され、老年者控除が廃止され、ひとり親控除が創設され、いま。れいわよ。
・老年者控除の廃止で
なんで女性だけなのか、その謎は「老年者控除」にありました。ためになるねぇ~、おのでらの日記。(と、自分で言う)
戦時中に働き手の夫が死亡し昭和時代の女性が働くのが困難だった時代に、寡婦とその家族(子供の生活が重視されていたと思慮)の生活応援のためでしょう、寡婦控除がつくられ。
その後、男女差別よくないよねと寡夫控除が追加。
平成17年に廃止された「老年者控除」というものがありまして、実は寡婦控除は65歳になると打ち切りになっていました。平成16年当時、65歳になると老年者控除という所得控除50万円があったため、当時は寡婦控除は64歳未満の要件があったのです。
今は、こどもに関する手当やこどもの医療費無償化など、こどもが贅沢せずに生活する環境は整っている。
ひとり親控除が創設され、婚姻歴や性別差は解消されました。寡婦控除は役割を追えました。廃止しましょう。
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・寡婦と遺族年金
女性は、既得権益にしがみつくから残したのかもしれないけど、婚姻歴の差という点で問題がある、といえば納得できるんじゃないか。
全体的な年金制度・支援制度を考慮しても、やっぱり寡婦控除の存在はおかしいよ。
夫に先立たれたサラリーマンの妻には遺族年金があり、遺族年金は非課税なのでかなりかなり優遇されています!(遺族年金は課税すべき。110万円の公的年金控除があるのだから)
自営業の妻は、国民年金なので基本的に遺族年金はあっても少ない。自営業の妻は自力でガンバレという仕組み。
お金持ちの寡婦は、遺族年金非課税で、夫から相続取得したアパート経営の利益から寡婦控除を受け、夫の遺産でゆったり暮らしています。
一方、わずかな自分の国民年金でカッツカツで生活する者には住民税・国民健康保険もしっかり「年金収入がある住民税非課税の者」で計算される。
どうなってるんだよ!
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・結婚制度と家督相続
昔の日本は、家督相続だったことから想像しますが、「家を継ぐ」ための結婚制度だと思うのです。だから、「両性によらなければ結婚できない」なのではないかと思うのです。
別に、LGBTがどうのこうのではなくて、子供を守る制度が結婚制度なので、子供が産まれないLGの結婚を法律で認めていないだけ、とおのでらは思うのです。
誰かを愛するのは当たり前の感情で、それが同性同士だからといってなにを騒いでいるのだ。
・ひとり親控除と同居老親扶養控除で充分
話が逸れましたが、家督相続の問題からこどもや老親を守るため、家を守るために寡婦控除があったのでは?
こどもを守るためという観点では、ひとり親控除がある。
そうすると、寡婦控除を残している意味は、親や兄弟を養っている「結婚歴がある女性」への税負担軽減のため?へんだな~。
今は結婚を選ばずに親兄弟を養う女性もいるのですし、婚姻歴の差による寡婦控除の適用要件はどうにも説明できない。
男性も親兄弟を養う方は多くいます。
同居老親の扶養控除があるのだから・・・。
寡婦控除って、いりますかね?いらないです。