2021.11.1 この時期は毎年開催される、支部主催の研修会。年末調整&綱紀監察の研修会。だいたい毎年研修受けてます。
綱紀監察の研修は、国税局の税理士監理官が講師です。
「税理士資格という既得権益を与えているのだから義務は当然」のような言われ方をして、ムスッとします。
既得権益っていう!?納税者が道を外れないように指導し、小さい経費を諦めさせて嫌な顔をされ、納税資金確保について気にし、縁の下でクルクル走り回っている!たいして儲かりもしないのに、だ!
こっちの苦労も知らないで・・・・・。税理士がいなくなったら、税務署だって困るでしょうよ!税務署が手一杯だから税理士制度を作り、”ありがたく思え”って言われちゃうという。
毎年同じような感じだけど、懲戒事例は分かりやすくてよいです。
税理士懲戒は、使用人責任が多いようです。まぁね~。全部を所長に報告するなんて無理よね。大事かどうかの判断をミスることもあるし。ろくに研修もしないで丸投げする事務所はたくさんあるし。なんかあったら従業員のせいにするという手口は使えませ~ん。
あと、縦割りなのでしょうか、実務と監理官の感覚とのズレを感じることもあります。
納税者の取引のすべてを確認は不可能なので、ある程度納税者を信じるしかないよ。重要性判断して確認するけど、なんでも税理士のせいにされてもね・・・・。
言いたいことはあるけども、やはり1年に1回、話を聞くことに意味はあるなと思うわ。年末調整の説明会とセットにしているのも、よく考えられているなと思う。
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話が横道にそれるけど、同時期に、税賠保険の会社から損害賠償事例が事務所に届き。タイミングいいね。
消費税の税賠が多いようだけど、実際、こんなに制度の説明を聞いてくれる納税者はいない。税負担軽減を目的に税理士業務をしているわけではないので。なんでも税理士のせいにされてもね。
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研修の後半は年末調整の研修。管理運営部門と源泉徴収担当が説明。
令和3年は年末調整関連の税制改正がほぼない(押印省略ぐらいかな)。色々気になって上の空気味で聞いてたけど、担当者の話すスピードがゆっくりで聞きやすい説明だったわ。
住宅ローン控除のミスが多いみたいで、引っ越したのに住宅ローンを受け続けてしまうミスなどありがち。税務判断は年末調整をする経理の仕事じゃないと思うけど、注意喚起くらいはしないと従業員から文句言われるからね。
住宅ローン控除は、2年目以降も確定申告のみとして年末調整から除外してもらいたいよ。措置法なんだし・・・・。
年末調整は年に1回だから、だんだん思い出してくる。。。
会場研修は久しぶりで、他の先生たちと一緒に勉強し、”この部分、熱心に聞いてる”という雰囲気を感じるのがいい。休憩時間に「ヨッ」「オッ」とか言い合うのもよかったです。