2023.1.24 まもなくやってくる、税務支援の時期!先輩ヅラして、税務支援で留意する点をまとめておくわ。
同年代の新米税理士さん(&新米の税務署スタッフ)のしょくん、ぜひ読みたまえ!(とらねこたいしょうのマネです)
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税務署と一緒に行う確定申告の税務支援は、基本的に、年金の源泉徴収票をPC上で転記するのが仕事です。
国税庁HPの確定申告書作成コーナーの給与・年金部分をを操作していけばOK!ヘイ支部では譲渡所得は税務支援対象外なので、株式・不動産売買はないです~。
がんばろう、確定申告!
0、一般納税者向け確定申告のパソコン申告の税務支援
多くの場合、年金受給者です。アルバイトの給与所得・シルバー(フリーランス)の雑所得がある方がたまにいます。
あんまり当たったことがない収入は、すぐに税務署の人を呼ぶ。
我々税理士の場合、所得税の確定申告を1年ぶりに行うから忘れてるんだよね。
確定申告の税務支援は、日常業務とは異なりゆっくり調べている時間がないです。取り扱う案件数は税務署職員の方がぶっちぎりに多いのだから、彼らならすぐに答えが出る・調べる資料や人を持っている。
目の前の納税者はクライアントではないから時間をかけて考えてあげられない。たくさん並んでるから、滞留させないようにしなきゃならぬ。
1、一回の流れ
税務署が用意したPC1台を担当します。並んでいる納税者が順番に割り振られ、
「こんにちは~。早速ですが、前年の資料と今年の資料を提出してください」と、税務支援の開始!
① 利用者識別番号を入力し、暗証番号を入力する。
分からない、忘れたの場合、私は納税者の同意を得て、新しく取得してます。(暗証番号は私が候補を出し、普段お使いのものは使わせない)
(税務署的には利用者識別番号だけ継続させたいみたいだけど、毎年、氏名住所をベタ打ちさせられることになるので新しいのを取得しちゃう!マイナンバーカード持参してるんだから、どうにかしろっての!)
去年の控えと一緒に保管していないことが多くありますので、「これは毎年持ってきてくださいね!」と念を押すことを忘れない。
② 去年の控えを確認する(ほとんど皆さん持参しているけど、たまに忘れもいる)
③ 年金の源泉徴収票や所得控除関連の資料提出を受ける
④ 医療費控除があれば、医療費の集計があるか聞く(なければ別スペースで集計してから受付に声をかけてもらう)
⑤ マイナンバーカード?なくても大丈夫。
⑥ 上記を間違えないようにPC入力をしていく!
⑦ 入力が終わったら、申告前の印刷プレビュー画面を納税者と一緒に確認し、OKか確認する。
⑧ 申告ボタンを押す
⑨ 印刷された控えを納税者に渡す。
⑩ 受付表と申告書の控えとその他資料をお渡しし、次に行く場所を教える。(申告書の控えに押印を受けるため)
次の方、どうぞー。
2、年金収入について
① 老齢年金と厚生年金は、年金機構からの公的年金等の源泉徴収票が出ます。
② 企業年金がある方は、企業年金連合からの公的年金等の源泉徴収票があります。(紫色の圧着式ハガキで12月には届いている)
企業独自の年金は減りましたが、公務員や上場企業独自の年金の源泉徴収票が存在します。
③ 遺族年金と障害年金は、所得税住民税が非課税です。源泉徴収票はないです。
基本的に、年金の源泉徴収票をPC上で転記するのが税務支援の仕事です。
右側の源泉徴収税額と左下の健康保険料は収入と同じ画面で入力するけど、右下の配偶者控除・扶養控除・障碍者控除・寡婦控除は後から入力です。忘れやすいから注意ネ。
年金収入は、物価スライドがあるので毎年少し増減があるようです。(年金収入に連動して介護保険料も少し増減する傾向)
④ 公的年金ではないけど、生命保険からの年金の源泉徴収票があります。公的年金以外のその他雑所得です。必要経費・源泉所得税の入力があるわよ。生命保険会社によって様式が違うから、少し時間をかかっても、よく見てあげて、必要経費を見落とさないようにします。
※ 年金受給者が配偶者(多くの場合奥さん)の年金の源泉徴収票を持参しているのは、配偶者控除をとるためです。私は、配偶者の年金収入金額を確認して、「他に収入ないですね、では配偶者控除の範囲です」のように処理してます。
この後、所得控除の確認と入力、お名前住所の入力、マイナンバー、還付口座の記載、と作業が続きます。(還付口座は「前年同様」でOKな場合がある!)
※ (再掲)配偶者控除や扶養控除、障害者控除・寡婦控除が後から入力となるので、漏れやすいので注意!!
3、年金受給者の社会保険知識
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