大谷資料館で大谷石の歴史を学ぶ

2024.7.20 宇都宮の大谷資料館に行ってきました~♪大谷石の歴史をお勉強。

鉄道が始まる時流に乗った大谷石の販売で成功♡ボス絶対の封建的な時代を経て、今がある、と分かりました。

職人の世界から考えて、経験累積型の仕事はいいよなぁ~と思うなどしました。

納涼・観光編はこちら。https://mina-office.com/2024/07/21/utsunomiya-ooyaishi/

・採掘技術

1500万年前に出来た大谷石。

1919年から1986年まで約70年間にわたり大谷石を採掘したきたそうです。

人工的な線美は、「きれいな石」だけを選別して採掘する技術の結果だったみたいです。大正時代の初期に画期的な技術発展した!とあります。大谷石の採掘方法と採掘形態 – 大谷資料館 (oya909.co.jp)

・物流で転機

石は重いけど人が背中の背負って運んでいた、、、

大谷石搬出、輸送の移り変わり – 大谷資料館 (oya909.co.jp)

ほとんどが地元消費されていた大谷石、江戸時代中期には、隅田川近くに大谷石問屋があったと言われているらしく、鬼怒川から隅田川に船で運んでいたのではという話があるみたい。大谷石、キレイだもんね~。

・鉄道は石と人を運ぶ

明治時代に馬車が使われるようになって販路拡大、とあります。

採掘場跡に掲示があり、人車鉄道について書いてありました~。

掲示を抜粋いたしますと。

宇都宮軌道運輸株式会社を設立、開業は1897年。(明治30年)

大谷石の運搬の他、観光客誘致もあったそう。(宇都宮は日光に近いんです~)

1915年(大正4年)7月の産出量の7割が東京・横浜が出荷といわれる。

(へー!都会で流行ったんですね~。そういえば子供の頃、こういう綺麗な石の塀があって、通りがかりに触ったりしたなぁ)

1931年(昭和6年)頃、発展してきた人車軌道・軽便鉄道だが陰りが見えてきた。はじめは客車の問題、自動車の普及で利用者減少・・・・。

宇都宮石材軌道株式会社(途中で社名変更したのかな)は、東部宇都宮線開通を機に東武鉄道に買収、人車軌道は廃止になったそうです~。

なるほどね~。

30年ほどの間だけど、輸送業界の発展をビジネスチャンスとして時流にうまく乗ったんだわね~。採掘場では採掘後に重要となる清掃を女性が担ってくれまして、まちみんなで頑張って仕事をして、しっかり儲けも出たと思います、よかったね~♪

年表が興味深いけど、文字が大好き

・石材問屋組合

1899年(明治32年)には、石材問屋の組合が出来ました。

組合法というものが改正になったとあり、私には当時の法律は分からないのだけど、1970年代には組合員120名だったそうです。

安全管理の資格者が必要になったため、資格保有者の育成が仕事の中心だそうです。技術を共有したり、カタログや広告を共同で行ったりしてきたみたいです。ブランド戦略ですね~。

帰り道、石材組合員の看板を見かけて、「本物見た♡」とちょっと得した気分で♪

・石山の徒弟制度

鉱山では友子制度と呼ばれる徒弟制度がありました。

石山でも似たような制度があったみたいです!おお~。職人なので、そうよね。

税理士業界でも徒弟制度がありましたが、今はほぼ無いかな。税理士事務所の職員は、職人見習いの人は減り、事務処理ツールみたいに働いてる人もいそうだけど。。。

私は会計事務所で働いて先生のお客様の資料から事務処理して実務を身につけて、(当時はそう思ってなかったけど)職人の基礎知識は自分で大原やTACにお金を払って勉強した世代。

友子制度や主従制度があった時代は、資格試験の学校がないんだし、当時はボスが技術を教えてくれたり携わらせてくれなくて人生詰んだ方が多くいたかもね。

働き手不足の昨今で働く人が強気に出れる今とは違うし、雇用側が適正な労働環境を考えていない(人材確保のための甘やかしも含めて)人材消耗型の時代になってしまいました。

・・・なんの話だっけ?ボヤキみたいになってしまいましたが、組合の話に戻します。

近江商人博物館で勉強した江戸時代の組合制度は、業界の権益確保に近い存在でした。

大谷資料館には言及がなかったけど、石材問屋組合も似たようなスタートラインだったと思います~。

現在の石材問屋組合の存在が、経営や人材に悩む善良な親方が寄り合って愚痴言い合って助け合うような、そんな役割も果たす組織であったらいいな~。

キレイゴトかもしれないけど、期待を込めて書いておきます!

投稿者: 小野寺 美奈

税理士。農業経営アドバイザー試験合格者。認定経営革新等支援機関。相続診断士。FP。 川崎市・東京多摩地方を中心にした、地域密着・現場主義。 税務の記事はご自身で税法を確認されるか個別に有料相談に来てくださいね。