研修:戦後日本政治を受講

2024.10.10 桜木町の税理士会館で、研修を受講してきました!

今回は税理士会と税理士政治連盟の共催研修。とてもためになりました!

昔は殿様やその御付きたちのための年貢だったけど、現在の税金は性質が違うんだな、と思いました。

1、今でしょ!なタイミングだった

税とはなにかを真面目に考えだすと、公平とは何か→制度で叶える→制度は政治→民意ってなにか?の過程で、政治の歴史にブチ当たるのです。

お勉強って、「いま知りたい!」が学び時だと思うので、私にとってタイミング最高でした!

なんと大学教授の先生が直接講義をしてくれたΣ(・□・;)

ちょうど、日税連主催の10月18日開催・公開研究討論会にて、北九州税理士会「税はいかにあるべきか~格差からの税の正義~」の論文を読んでいる最中だったので、本当にドンピシャ!

私のためにあるような研修でした(勘違いが過ぎる)

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2、受講した感想など

★戦後政治の大まかなながれから研修がはじまりました。

★政党について、政党の歴史をイギリス・日本と順序だてて話してくれたので、分かりやすかった~。政党交付金についてはテレビで見てちょっと知ってたくらいなので、改めて学ぶの大事だなと思いました。

★選挙システムの編纂、中選挙区から小選挙区になった経緯や問題点など。私は政党に投票するのってなんか変だな~と思っていて、研修を受けて、自分の知識が浅かったことが分かりました。(だからといって人に説明できるほど分かったわけじゃないけど。ワハハ)

小選挙区制が国民にとってベストな制度なのかどうかはあんまり、、、分からなかったけど。考え方を理解できました。

★利益代表としての政党。

政党とは、国民的利益を推進するために結集した人々の集まり、なのだそうなのです。税理士の運営役員の先生からチクリな言葉もあったのが拍手でした。

外国と比較し、日本のように選択肢がある国は多くない、と知りました。そうなのか~。知らなかった。

農村vs都市、労働者vs資本家、のバランスをとるために(外国の?)政党という存在があったけど、日本はあんまり対立を好まないから、外国のようなことは起こらなかったそうです。

私は思うけど、日本はバランスが取れてるよネ。農村も都市も労働者も資本家もみんなが「部分的には不満もあるけど、全体的にはまぁまぁ許容範囲」と思っている気がする。情報社会になって、知ったから頭にくる、みたいなことが増えた気がする~。

★開発独裁、財政赤字への処方箋、有権者、と興味深い話題が続きます。

私は分かった!やっぱり制度はお金持ちがお金で買える要素ってあるよね。

選挙が始まった明治時代1890年~1945年までお金持ち(納税15円以上)が持っていた投票権を、戦後にひとり1票にしたから、一般市民にも歩み寄った制度にしないと、政治家が当選しない仕組みを目指したってことよね。

けど、一般市民は知名度で政治家を選んだりするから、ケシカラン一面もあるという見解をテレビなどで見聞きすることもある。確かに、政治家が不倫したとかで辞職するのは違うよな~って思うわ。配偶者に怒られればいいだけじゃん!

ま、妻との約束が守れなくて国民との約束は守れるのかという疑惑はあるので、好感度はダダ下がるけど。

実現性に乏しい政策を挙げて耳障りの良さで票を集めようとするより、政治に対する熱意がある不倫議員の方がマシかもな~と思ったりします。国民を舐めるんじゃないわよ。

研修と関係なかった!

★投票行動

研修で学んだことに話を戻すと、

投票行動も変化している、と先生の分析が続きます。冷戦とかノンポリとか労働組合といった、私にとっては歴史の教科書で読むような話が続きます。

江戸時代は移動の自由がなかったから、村の掟を守らない人は一家ごと追放され、追放されると死を意味したみたいだった。

村の領土の取り合いが落ち着いたのが明治時代の廃藩置県、今では隣家との境界はウシコロシを植えなくても不動産登記でハッキリしたんでしょう。

今では、都会では賃貸暮らしの人が増えたし、気に入らなかったから隣の駅に引っ越せる自由はあるので。

オラの村を守るために代表者たる国会議員を選ぶ、みたいな一縷の願いを託すような感覚は、少なくとも賃貸暮らしの私には無いかな。

誰が当選しようと、川崎市が東京都になろうと、明日からの生活が同じなら怒ったりしない。国民に危機感がないのは、昔の日本人が望んだ平和な日々が実現したからでもあるよね。なにもせずに平和を享受できる現在。昔の方々に感謝です。

国際的には政権交代しないから民主的ではないという批判があるみたいだけど、小泉政権の後に期待感で民主党に政権交代して、良いこともあったけどネガティブ要素もあった。せっかく政権交代したから好きにやったんじゃん。

新しくリーダーになったり、起業したりした時って、色々やりたいじゃん。失敗することが多いよと言われることでも、やりたいじゃん。で、やっぱりうまくいかなかったりして、段々分かってきた。起業なら、私が選んだ行動でうまくいかなかった・失った販路などは私に責任があるから諦めがつくよね。

けど、政権交代で色々やって結果的に失敗してもその政治家たちがリカバーしてくれず、ツケは国民にくるから~。私個人が望んでなかったのに負のシステムを背負うのは私も含む国民なので。

政治家を選ぶのって真面目に考えたいよね~。

★政治にオープンな議論

研修では、先生が「もっと政治についてオープンに議論できるようにすべきだと思う」とおっしゃっていて。

床屋では野球と政治の話はしちゃいけないって、日本ではそう言われるけど海外では違うみたい。

自分と違う意見を言われると、自分が否定された気になって相手に敵意を抱くものみたいです。未来の展望が自分と真逆なら、敵意を抱くのはまぁ当然だよね。だから、あんまり自分の意見はオープンに言わない方がいい。この数年、情報発信がリスクになってきた気がする。

私は税理士になって7年、随分自由に発言してきて、失敗して知った!税理士さんだから広い視点があるかと思ってたけどそんなことはなく、

職業は関係なくて単純に人によるのだった笑。

投稿者: 小野寺 美奈

税理士。農業経営アドバイザー試験合格者。認定経営革新等支援機関。相続診断士。FP。 川崎市・東京多摩地方を中心にした、地域密着・現場主義。 税務の記事はご自身で税法を確認されるか個別に有料相談に来てくださいね。