2025.6.23 日税連からの「税理士界」令和7年6月15日を読みました~。
支部会員との意見交換の報告が記されていました。深い議論があったようで、読んでいて興味深かった~。
同業者は読むべき!
1、役員、どうする?
・誰かがやらねばならぬ
税理士会が存在しなければ税理士資格が存続できない法律になっているみたいです。
税理士会は人の集まりだから、誰かが役員を引き受けないと始まらないし終わらない。支部や本会で事務員を給料を払って雇用していることはあるけど、当番を決めたり会議に参加する役員は税理士さんが行う仕組みになっている。役員は無報酬です。(交通費と弁当が出る時はある)
・押し付け合いになる
ありがたいことに「得意だからやってあげるね!」という税理士さんもいるけど、それはずば抜けて有能だから出来るんであって。ほとんどの税理士にとっては自分の仕事がストップしてしまうし負担が大きいので家族の理解が必要、役員就任は覚悟が必要な仕事だと思うんだよね・・・・。
役員の押し付け合いになってしまって、断り切れない人が犠牲になるという事態に陥っているのは、税理士会だけじゃなくて町内会やPTAとかそういうのも同じかもしれないね。
会員にとっては、意義が見いだせない業務の押し付けが過ぎると、負担を分かち合おうという気持ちがなくなるよね。強制されるだけなんだなって。
役員にとっては、ただでさえ会務で自分の時間が削られているんだから、さらに支部会員の意見をいちいち聞いてられないし、いいから言われた通りにやってよ、となるよ。役員だって、好きでやってるわけじゃないんだから。
私の所属支部は歴史が浅いせいもあって、他の支部より遥かに仲良くやってるし押し付けは少な目だけど、強めの支部がほとんどなのでは・・・・。
役員をやってあげてるんだから、ヒラ会員は言う事を聞くべきだな姿勢で強制執行者のような役員さんもいるかもしれないね。そういうのが怖くても、反抗的だったり連絡無視のような会員はケシカランよね。
わたしはどっちの意見も分かる気がするんだなぁ・・・・。
・会務参加は犠牲か
役員とヒラ会員が、純粋に仲良くなるは出来ない(後釜候補みたいな笑)のかもしれないけど、打ち上げとか行くと税務の話が聞けたり楽しかった。
会議や総会も、そこでしか聞けない話もあるし友達も出来るので、会務は犠牲ばかりではないよ。
かつては、支部からの仕事紹介がメイン集客だったなら、会務をやる見返りを期待していた税理士さんもいたかもしれないね。先輩税理士からバイトさせてもらったりとかあるよね。
紹介サイトが出来ちゃったからと思ってたけど、私は支部紹介を縁にいい出会いを貰う事があるので恵まれた環境にいて。当たり前だけど、支部の存在には感謝しています。
(しかし、こういうことを書くと、じゃぁアレやれとか言われるから警戒が必要)
・会務はさほど減らせないのでは
会務の業務を減らそうって多分30年くらい言ってて、そんなに減ってないんじゃない。
改革なんて誰もやりたくない、仕組みを作った先輩税理士に悪いし、既存の仕組みはそれなりにいい作用もある。だから、無くせないんじゃない。
税理士会からのやらされが多い!という意見。
そうだ、もっと言え~(拍手)
役員の担い手不足、どうすればいいんだろう?やってる人が楽しそうならと思ってるけど、そんな簡単でもないよね。
分からないな~。
2、租税教育
租税教育は、地域によって違うみたいだけど、簡単なテキストのものなら誰でも出来るから税理士にこだわらなくていいんじゃない。
租税教育は税の仕組みを話して義務教育を受ける子供にナニゴトかを教えたいテキストで、個別具体的な税額計算がないから、誰が話しても税理士法違反にならないし。
税理士界にはいい意見が書いてあって、義務教育の範囲内だから講師のカラーは少な目にしなくちゃならないというのが良かったなぁ。税務支援は、税理士のアピールじゃないもんね。
資格がある人だったら奇抜なことはしないだろうという期待だったのかもしれないけど、、、目論見通りだったかどうか???笑
・・・私は先月5コマを引き受けましたが、テキストにないのに「私は納税する時には、自分のお金が減るから嫌だなって本当は思うよ。でも、税金は良いことに使われるって信じてるから、他の人と同じようにちゃんと納税するよ」な主権者教育的な発言するくらいです。カワイイもんだよ。
租税教育、慣れてしまえばそれなりの遣り甲斐を見出せるし(それは何でも同じだけど)、小学生の反応は興味深いし疲労が深いけど自己研鑽にもなる。けど、10キロの1億円レプリカ運搬は厳しい。無理。
租税教育の講師希望者がいないなら、講師派遣にこだわらずに40分くらいの映像を流せばいいのでは・・・・?
3、税務支援
地域によって税務支援に来る納税者の層が違うんだろうなって思うけれども。
確定申告期の5日間の無料相談では、主に年金受給者の医療費控除の還付申告だと難易度が低いので気楽にデータ入力し、他の所得があるなど複雑な場合は税務署の人がいるので不安なし!まちのお年寄りの申告を、みんなでワイワイやってるんだ。
青色申告会の税務支援は、臨税の復活がいいと思いました。青色申告会は職員が知識豊富だし、別に税理士がいなくても何も困らないよ。金儲け組織じゃないし、会員の税務情報を他に使ってないからね。
JAは農業所得がある納税者の確定申告は臨税でいいんじゃない。手書きは困難になってきているし、限界があると思う。臨税にすればJAが運用の自由度が増すのでいいんじゃない。
税理士の指紋がついていれば税理士の責任、みたいな言われ方をするなら、もう支援したくない。納税者が困らないように抜け道ルート、担当者が税理士法違反で捕まらないための支援でもあると思って行っているのに。
臨税の廃止は、その時は必要があって廃止したんだと思うんだけど、当時の税理士さんたちがこういう形を望んでいたとは思えないんだなぁ・・・・。
復活を検討しましょう!臨税を!
ちなみに、令和7年の確定申告期は、17日間の確定申告期の税務支援従事をいたしました。言うだけじゃないよ♡