2025.11.4 品川先生の戦後80年①申告納税方式のコラムを読んで。税のしるべ 令和7年10月13日。
申告納税制度は、戦後に導入され、納税者自身で計算をして自分で申告をするという民主的な制度ですみたいなことを教わるのですよ。
・役所の都合だったとは悲
それで、私は税理士の端くれたるもの、申告納税制度の助けになろうと燃えていましたところ。青税の研修で「実は申告納税制度は役所の都合でした」を聞いて、シラけた経験がありました。(≧▽≦)
いい研修だったな~。登録してすぐくらいだったので、受講してよかったと思ってます。税理士登録したばかりの先生は、税理士制度を学んだらいいと思います。税理士会の洗脳ばっかりじゃなくて。(アッご無礼いたしました)
・職業の誇りは継続します
それから時間が経って、「実は申告納税制度が役所の都合でも誰の都合でも、私は自分の職務を全うすることが正しいのだ」と、思うようになっていきました。えらいな~。立派だぞ、わたし。
実は今年の公開研で、「えらいのは資格であって、ボクたちではない。」と友達の税理士さんが言ってて、そうだな~いいこと聞いたと思い深く頷いて、改めて職業倫理を噛みしめました。
・美しき申告納税制度・・・
それで、今回の税のしるべで、品川先生の「続・傍流の正論」を読んで、もともと賦課課税だった税務申告が申告納税制度になった経緯を思い出す・新たに知りました。
財産税とか、予算とか、、、
シャウプさんは理想を日本で試験しただけだという評価もされてました。色んな見方があるなぁ。
その誕生はどうであれ、民主的で美しい申告納税制度の理念はあると思います。すべての納税者の心に刺さるものとは限らなくても、だ。
むかしは殿様や政治家や、役人のための年貢や税でした。
日本は戦争に負けて国民主権になり、税の存在が自分たちの国の運営費の負担の分かち合いになったって、思えたらいいなと思います。
だからお上からのお達しのように負担する賦課課税じゃケシカラン、と始まった申告納税制度かと思ってたけど、別にそうじゃないと知ってズッコケた!
・税はフェアに
それで、コラムにあったので素直に国税通則法16条1項1号を読んでみました。
申告納税方式
納付すべき税額が納税者のする申告により確定することを原則とし、
その申告がない場合又はその申告に係る税額の計算が国税に関する法律の規定に従つていなかつた場合
その他当該税額が税務署長又は税関長の調査したところと異なる場合に限り、税務署長又は税関長の処分により確定する方式をいう。
税の確定手続きが大切だ、と税法学原論で勉強しました。何度も~。
品川先生のコラムには、適正な手続きの下で解決されなければならない、と書いてある。
納税者にとって、課税庁にとって、フェアであることが大事だと。そういう意味だと解しています(*^^*)
税は負担の分かち合いだからフェアでないとね。(税は負担の分かち合いではない、という意見もあります。正解はないと思います)
・やっぱり財産税なのかな
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申告納税制度は、分かりにくいし面倒なんでしょうね。私は自分が出来るからいいけど、年に一回の申告なんて難しく面倒に感じるの普通でしょ。
個人的事情を加味するものは、同じ支払いでも経費になったりならなかったりするので判断に迷う。それが煩雑でみんながイヤなら、やっぱり預金や株式を含めた財産税にいずれはなっちゃうのかな。
マイナンバーで所得捕捉と財産補足できれば、財産税が可能になって申告せずとも納付税額が確定できるし、徴収もできる。
所得税の代わりに財産税を国民が求める日がくるのかな?給付付き税額控除と抱き合わせて、税の徴収と財産補足を容易にさせるようになるのかもしれない。
私は、みんなが望めばそれでいいと思います。どんな世の中になるんだろうね!物価高で税収が好調のせいもあり、政府は国民の負担減の傾向があるけど、どうなるんだろうね。
・税務署のプロパガンダ動画
先週、納付書を取りにわざわざ税務署に行ったらテレビ画面に広告動画が流れてた。
会社の会計をクラウド会計にして、請求書について、関連業者みんなが一斉にペポル利用してデジタルインボイスを導入しよう、デジタル化で一貫した事務処理の導入は税理士さんが補助金申請もしてくれるという夢のようなプロパガンダ広告でした。
税務署は、政府はやらせたいんだ。事務処理はかなり効率化するから、人手不足の昨今、事務員は現場仕事など他の仕事を出来るようになります。
ちなみに・・・・税理士が夢のような仕事をしてくれるかのようにプロパガンダされてますが、補助金申請はIT導入支援業者に登録していないと出来ないと思います(^^;) (私は去年くらいに登録更新やめた)
がっちり導入から契約してくれる税理士法人はあると思いますが、どの税理士もやってるわけじゃないです♡
導入後の毎月のコストもかかるので、大至急ではない会社さんはもうちょっと浸透するまで様子見するのがいいのでは、と私は思います。