信玄堤 区画整理で税の特例?

2026.3.26 偶然知ったのだけど、武田信玄公の時代にも区画整理らしきものがありました。税が免除されたという!

山梨県甲府にある山梨県立図書館で、信玄公特集の資料を見て来ました。

小冊子のような資料が絶対に分かりやすいし、読み切れる!と、手に取りやすい本との出会い。信玄堤をだいたいで学びます~。

・水は重要!

府中の大國魂神社近くで購入した小冊子、武蔵野新田(1722頃~川崎平右衛門)

田中丘隅の多摩川治水(1724~大丸用水と稲毛川崎二ケ領用水の改修、下流右岸の小杉の瀬替え)あばれ多摩川発見紀行

福島県郡山市の安積疏水(1879~)

鉱山もだけど、水は大事!

・信玄堤

信玄堤は、山梨県にある2つのあばれ川の治水事業全体の事を表しているようで、信玄公が技術のすべてを閃いたヒーロー神話ではありません笑。

川の氾濫の全体像を把握して元から解決しようとした信玄公、金山衆などのその道の専門家を頼りにした信玄公。身分制度がある当時、偉い人が色んな人からの意見を聞くってなかなか出来なかったんじゃないかな~。立派だ!

武田信玄の時代に信玄堤が完成したわけではなく、江戸時代も改良して改良して今があるんだそう。

私が手に取った本(業界が作成したパンフレットに近いような)には、信玄公の時代から続く治水事業を総称して信玄堤、と差している、のように書いてありました。

一方、竜王にある堤防を「信玄堤」と呼ぶ、と書いてあるインターネットサイトもあります。

川が氾濫しちゃって農作物生産が不安定、人的物的被害もあったんでしょうね~。

川の流れを緩やかにするように支流のようなものを作って戻すようにしたり、テトラポットのようなものを置いたり、堤防を作ったり、氾濫を前提として、居住地への被害を最小化するために林の中や田畑の中に高台を作ったりなど、治水をしたそうです。

さっきインターネットで見つけた 2004.12 国土交通省 甲府河川国道事務所 富士川の治水を見るPDF→ https://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000021701.pdf

・信玄堤で移転の場合は税免除だった

信玄堤のために移転した場合には、今でいうところの税の免除があった、とその本には書いてありました。

帰宅してインターネットで調べてみたら、レファレンス協同サービスデータより→ https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000327635

武田信玄が公布した「保坂家文書」のうち、1560(永禄3)年公布の武田信玄印書に「於龍王川除作家令居住ハ棟別一切可免許者也仍如件」(「竜王の川除け(かわよけ)に家を作り居住したものは棟別役一切を免許する」の文言があり、これが現在残っている中で最古の文献とされている。

甲府駅の隣駅の「竜王」の地名が初めて出てきた資料への回答だけど。

「棟別役」というのが当時の甲斐の国(今の山梨県)の税負担のことで、今でいうとなんだろう?住民税の均等割りにプラスされる税に近いものだったかな。

「歴史人」というインターネットサイトのコラムに詳しく書いてありました。「信玄の領国経営 ─「税制」と「信玄堤」の確立─」

→ https://www.rekishijin.com/20309

信玄堤の川の見張りのような、新しい仕事に就く人が移住してくれれば、家屋の税と(たぶん一部の)税負担を免除してあげたようなのです。

区画整理か、八郎潟のような入植者か

私が図書館で読んだ本からの印象は、「川の形状が変わったり、堤防のために移転した人には税が免除されたのだな」というものでしたが、上記のインターネットサイト「歴史人」のコラムによると移住者のことだったようです。

私のイメージでは、区画整理や換地のような印象でしたが、実際には秋田の八郎潟のように新開地で働く場合、だったのかな!

おもしろい~!

現代の収用特例に近い?

ちなみに令和時代の現代、区画整理に伴う税の免除について考えてみます~。

みんなのために移転してもらうので、その補填はあります。川崎市が買い取る場合もあると思います。

譲渡所得の収用の特例などあるので理屈の上では税の免除、、、に該当するかな。

秋田県の八郎潟の当時の新開地移住者には、様々な自由が制限されるけれど干拓地をもらえたりなど、経済的なメリットがありました。だいぶ、干拓地の移住者は振り回されたんだけど、今は信玄公の話なので八郎潟の話はまた別に。

・現代の区画整理事業

土地区画整理事業は、道路、公園、河川等の公共施設を整備・改善し、土地の区画を整え宅地の利用の増進を図る事業。

市街地整備:土地区画整理事業 – 国土交通省

わたしのまち登戸のような現代の区画整理事業は、誰かが持っている土地の権利を変えてもらったり、減らしてもらったりしました。

まちはどんどん変わってきて、道路も出来たよ~と昨日書いたばかりなので、区画整理を思い出したので、絡めて書きました!

投稿者: 小野寺 美奈

税理士。農業経営アドバイザー試験合格者。認定経営革新等支援機関。 川崎市・東京多摩地方を中心にした、地域密着・現場主義。 税務の記事はご自身で税法を確認されるか個別に有料相談に来てくださいね。