2026.3.30 山梨県立図書館で、甲州金についての修士論文を読みました。思うんだけど、今のデジタル通貨は不公平と不便があると思う、を書きます。
私の個人的な鉱山研究は明治維新の前後がメイン。鉱山研究が進む中、(おそらくもっとも近い有名な金山)甲州金の勉強が足りていない。よし!これからやるぞ!
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・貨幣の歴史や中世の鉱山では、甲州金!
武田信玄公の時代から始まり、徳川時代でも使われた甲州金は、東京の貨幣博物館で実物がありました。図録にもある。
色んな鉱山跡地施設で資料を見ていると、時代が違うのに甲州金で~金山衆が~と出て来ます。
鉱山の仕事は専門技術が必要な仕事もあって、閉山したら友子制度で別の鉱山で再就職、のようなこともありました。そのような史料でも、「金山衆が~」を見かけまして、甲斐の国の鉱山ばかりではないのでしょうけれど、今後も注目したい。
全部を覚えている訳じゃないけれど、「おや、山梨の」と思うことが多くあります。
・江戸時代までは、地域通貨は当たり前?
甲州金がベースとなり、武田領で独自通貨として使われていたそうです。
思い出すのは、金属鉱山・炭鉱での地域通貨です。福岡県の博物館でも、地域通貨で囲い込み、というの見たわ。
地域でしか流通していない通貨で給料を支払い、納税させ、他で通用する通貨にチェンジすることが出来ないので、現実的に引っ越しできないシステム。
江戸時代は移動の自由がなかった(移動の自由は明治維新の後)。ので、地域通貨の流通のみでも地域で暮らす分には不自由がなかったのだと思います。(硬貨が不足してた時代も多くある)
武田領の時代、甲州金をベースの武田領独自の貨幣制度でしたが、隣の国(今でいう他県)との取引がある場所では甲州金のベースによらない通貨の利用を認めていたそうです。
徳川の時代になっても使われるって、甲州金はスゴイです!
炭鉱の足抜け防止にも使われた
九州の炭鉱は大小さまざまな炭鉱主がいて、それぞれがその炭鉱で通用する通貨で給与なり報酬なりの支払いをしたようです。炭鉱自体が山奥にあり、外出しづらい場所だったので盗難防止になるとか、労働者の流出を防ぐ狙いもあった、と書いてあったりします。
面白いのが、九州に飯塚という場所があるのだけれど、明治時代~大正時代に劇場があって、その入場料を炭鉱場所によって使えたりしたという!優良な炭鉱札なら劇場は換金性が高いので払えたけれど、そうでない場合は信用が低いから一般に流通している通貨(日本銀行券)で支払いが必要だったそうです
・武田領の税負担が重かった?
武田信玄公は、なのか武田家なのか分かりませんが、他国(今でいう他県)と比較して税が高かったと書いてありまして。
棟別役という家屋の固定資産税のようなもの(ニュアンスですが)があったようで、上杉謙信は50文なのに武田信玄は200文、と書いてあった!4倍!
200文は現在の2万円くらいだ、と書いてあるインターネット記事もありました。どうなんでしょ。
武田信玄の時代、治水に力を入れて経済的安定基盤を作り、領土を広げた、のだと思います。諏訪を攻略して姫様をさらっていったと聞いたから・・・。(~_~;)
農民に重い税負担を課して、武田信玄が飲み食い宴の贅沢三昧をしていたわけではないようですが・・・。(多少はしたと思うけどね)
歴史の検証は、得意な方にお任せいたしまして。
・令和時代はデジタル通貨決済の手数料(利息)
令和の現在、経済圏の囲い込みは激化しているなぁと感じます。
ちょっと前(だいぶ前?)に楽天経済圏、なんて聞いたなと思ったら、どこもかしこも「なんとかペイ」が出てきて、かと思えばやめたりしてる。
クレジットカードでポイ活しましょうよの広告が増えまして、得た個人情報は加工して販売するし、お店からは利用手数料を貰うし、消費者にポイントあげる仕入額をはるかに上回る利益がクレジットカード会社に発生する経済システム。
炭鉱における独自通貨の両替手数料で鉱業側が儲ける、くらいのインパクトを感じます。言い過ぎかな?笑
ところで、甲州金の地域通貨利用は、代金決済の中間マージンが発生していたのか?甲州金が生まれる前の通貨制度は、今でいう為替レートのように秤で計算しなくてはならなかった。甲州金になって武田領では両替手数料がなくても決済ができたのかな?(研究が足りてない)
クレカ決済→ お店が手数料(利息)負担・消費者は情報の引き渡し
炭鉱の両替→ 手数料が発生、炭鉱札のランクによっていたと思われる
甲州金 → (未確認)
・タクシーも銀行通帳もWEBじゃ
いまのインターネット、けしからんのです!(いつも言うよ)
道路を走る流しのタクシーは無くなり、WEBで呼ばないとタクシーに乗れない地域がある。たま~に使うから、便利でもあるんだけどさ。アプリにクレカ情報を登録したくない(-_-;)
タクシーアプリGOの現金支払いは2025.8から追加料金(現在は100円)になりました。今、「流しのタクシー」と書いて伝わるのかな??バスは運転手不足でなくなっていく傾向にある。交通難民についても考えたい。
銀行の通帳はWEBに事実上の強制をして、銀行窓口は投資する方の専門にしようってニュースをみてビックリ。これが世の中のながれか・・・・。
銀行は利益を追求する会社とはいえ、独自の法律があるんだし公共的な役割を担ってもらいたい。
WEB通帳ばかりのデジタル通貨って、相続発生したらどうなるんだろう。相続人が知らないままに、国税が相続財産漏れだとして税務調査で教えてくれて初めて知ることが出来ましてラッキーでした♪、な時代がやってくる??それとも。。。?
・甲州金からデジタル通貨への時代変化
甲州金は、武田信玄公の時代あたりから始まり徳川時代でも使われ、明治維新の後は貨幣制度は金本位体制から銀本位体制、その後は信用経済になっていっちゃって、通貨の裏付けが国家の信用になりました。この辺りの理屈が意味不明で、私には理解が足りない。(仕組みがおかしいと感じている)
現在は、支払い手段の経済圏の囲い込みを競ってる。お店がデジタル通貨決済の手数料負担するので、その手数料コストを販売価格に上乗せする。あ~あ・・・結局コスト負担するのは消費者じゃん。
私は、交通系ICに現金チャージして(ポイント無し)、今日もピッと決済完了。現金支払いでも同じだけど、便利に慣れたから交通系ICで支払いをしてるだけ。お店は2%くらいの手数料負担だナ。
別に、現金支払いでも値段は同じだし。
お店は、現金よりデジタル通貨の方が両替の手間が無いからいいとかあるけど、本当にそうなのかな。硬貨手数料があるから?あれってコロナのあたりからだから最近なんだよね。
クレカ決済による支払いはポイ活でお得ですよと言われ、消費者が数円程度のポイント欲しさにクレカ支払いして、お店のコストを増やして販売価格を引き上げてしまった。
クレジットカードは誰でも作れるわけじゃないから、たとえば年金暮らしでカツカツの方はクレジットカードは作れないと思うんですよ。そういう人は微々たるポイントすら得られない。
・インターネット環境コストは国民負担
武田信玄に関する本で学んだけど、当時は家屋の固定資産税みたいな「棟別役」があった。令和時代には固定資産税がある、さらに微妙にインターネット社会のコスト負担をさせられている気がするわ。
ちょっと前はインターネットが便利だったんだけど、不確実な情報や”本当は広告でした”な情報が増えて不便になってきた。
時代ってこうやってゆっくり変わるんだ。
「適合させればいい、優しくe-taxを強制させればいい」の政府・経営側の理屈と、これをビジネスチャンスとする業者さんがいるのは知っているけれど、
消費者が不便だよ!を言わなくてどうする。
人は城、人は石垣、人は堀。武田信玄公は人を大事にしたそうです。いいねぇ~♪