租税法連続基礎講座 キタノ理論 第4回。@東京
「課税庁」の立場から読む租税法と、「納税者」の立場から読む租税法は違うらしい。
「納税者」の立場から、租税法を読む。その感想。
税務署は、納税者の適正な納税を頑張る。
税理士は税務調査や税務判断が納税者不利にならないよう抑止力になる。
納税者は税金はフェアだ、と納得して正しい金額を納税して、毎日の生活を頑張る。
こういう三角関係がいいと思うわ!
1、税務調査は突然に、は困る
誰かが、あなたの家に訪問した時、誰かは「どういう目的で訪問した」と告げるのが普通だよね?
だから、税務調査でも「なんのために」来たよ、と告げて、アポイントとるのが普通だよね。しかも、任意調査なんだから、より丁寧であるべきよ!
なぜ、あなたが税務調査の対象として選ばれたんだろうか?前期比較、同業者比較、景気の動向など、なんらかの理由があるんだろう。
調査要件を教えてくれないのに、調査は正当な理由なく拒否できないという縛りがあるのはおかしいよ。フェアじゃないよね。と、キタノ理論は言っている。そうだね。
ちなみに、裁判所からの令状がある強制調査はアポイントないよ。容疑者だから・・・
2、課税庁 黒歴史
第三者が立ち会うことを理由に、個人の青色承認を取り消していたという課税庁黒歴史があり、1991年には裁判で課税庁が負けた。課税庁、おそろしい子!そんなことしちゃダメだよ。
税収の確保も大事だけど、だからといってなんでもアリは国民が納得しないよね。だから、法律で決まった通りにやろう。
ほじればいくらでも、黒歴史は出てきそうね。大切なのはこれからよ。(ほじらないとは言ってない)
3、でも税務調査も必要
個人的意見だけれども、お互いが合意の上(?)で正しく税額計算をしよう。人間だからミスや勘違い、思い込みはあるよ。すべての行動を証拠として残しているわけでもない。だからって諦めることなく真実をきちんと説明した方がいい。
わざとではないミスであれば、説明がつくよ。
例えば社長が立て替えた経費980円は、レシート見たら890円だったとかネ。90円の修正申告しよう。頻発するようだと、脱税を疑われる。そうなる前に老眼鏡を買うか、記帳を任せれば?
4、公務員を守るど
きちんと法律で決まった通りの税務調査でなければ、調査官も困るの。
なんでもいいなりだと、調査官が後々困ることになるので、きちんと説明を聞いて納得してから要求にこたえるようにしよう。
違法調査は、国を訴えることになり、裁判に関する事務費やその国からの賠償金は我々の税金なのですよ。だから、そんなオオゴトにならないように、税務調査の段階から調査官を監視(?)することで調査官を守ればみんなハッピー!
・・・と、キタノ理論を読んで私は思った。
5、感想
だからだから、税理士は税法のみならず、税務調査手続きなどもしっかり勉強しよう!と、キタノ理論では言っている。地獄のような税理士試験勉強が終わったと思いきや、どこまでも終わりがないね。
キタノ理論の基礎講座はこれで終わり。この講座を軸に、キタノ理論を読み込んでいくと底がさらに深くなる。
キタノ先生が、「納税者を無視した課税は断固許さん」と言ってるように聞こえる。
うん、私もそう思う。税法を無視した納税者も許されない。