北部市場探索ツアー!

30.4.24 商工会議所主催の北部市場探索ツアーに行ってきた!

1.北部市場の概要

北部市場とは、川崎市の北部の宮前区という我が町の隣にある市場で、なんというか築地の小さい感じ市場。

魚市場に届く魚は、浜から直接届くので、いわいる「他の市場が買う」というスタイルにあらず。

2.赤字の北部市場

北部市場は、川崎市が運営しており、平成28年度の北部市場部門売上収入は8億円+2.5億円。同年度の経費支出は16億円。

えっ

直近の年度で5億円の赤字予定ですか。

マジか!私たちの川崎市税が5億円投入ですね!ま、今回は住民税負担ないわたしですが、数年待ってて頂ければ、以下妄想省略。

ここで、計上収支が継続して赤字であり、黒字の見込みも薄いのだからやめよう、という批判もあるかもですが。(うっ自分のことを言われているようで自爆)

市場は食べ物を扱うので、一概に収支だけで判断すべきではないと思う。(そうだそうだ!プータロー税理士にも生きる意義は多分ある)

有事の際には食糧庫となり、東日本大震災後の計画停電でも北部市場は停電なしとしたらしい。(有事の際に税理士は不要)

万が一のときには、広い敷地が避難所に変わります。近所の人はなんとなく覚えておいてね。(税理士は、雑損控除と災免法の有利不利選択くらいはできる)

3.北部市場探索ツアーレポ

さて、ツアーレポです!

宮前平駅で待ち合わせ、バスがチャーターされている!

北部市場は、ちょっと行きにくい場所にあるので助かる。

やってきました北部市場!

商工会議所の方々の他、魚の市場長と川崎市の職員さん、警備員の方が引率。

市場はトラックやターレがビュンビュン行き交い、観光客がふらふら歩いてると邪魔なんだよねぇ。

・仲卸しは職人か否か

築地のお魚仲卸出身の私としては!懐かしい雰囲気もありーの、魚に値札がついているので、場外市場のような雰囲気に「正統派」から逸脱して市民に寄り添っちゃってる感じがちょっと気になる。

どっちがいいんでしょ。

・氷、買います

既に片付けつつあるお魚コーナーをガヤガヤと通り、製氷コーナーに到着。

初めて見た、ボタンをぽちりと押すと、建物の畳何畳分かの大きな氷が叩きつけられ(?)大きさバラバラのちび氷となりバケツに盛られるらしい。

コイン投入。ボタンぽちり。どどどどどぁーっ。…シーン。

氷がどどどどどぁーっの図

となる。おもしろい!一般の人も買えるらしく、縁日で飲み物をつっこむ用や、炎天下の野球の練習などのため用などにご利用いただいております。1バケツ1000円ほどらしい。

・発泡スチロールは2度死ぬ

次に、発泡スチロール再利用場へ。

浜から届くお魚は、ほぼ発泡スチロールに入ってくるよ。

利用後の発泡スチロールは、キレイなものはそのまま再利用し、汚れちゃったものは綺麗に洗う処理をして外部販売するらしい。コピー機などに使われるんだって。へー。

発泡スチロール再利用は、社会福祉法人に委託していて、ハンディがある人が働いてくれることが多いみたい。

・巨大冷蔵庫、開けていいですか?

次に巨大冷蔵庫!

扉が開いたら大量のゾンビ…ならぬ観光客。の図

築地で働いていたときにもよく利用していたけど、それとは少し違ったわ。

くす玉のヒモをカチリと引っ張ると、ドアが開く!

ドリフで見たやつだ!

冷凍庫は二重扉になってるよ。温度だけではなく圧力が違うんだって。だから、冷凍庫はくす玉のヒモが2つ。

二重扉の間の次の間は、ターレも入れる仕様。

冷蔵庫と冷凍庫は完全IT化をしていて、警備、安全、品質などの対策はバッチリ。

私が働いていた頃の築地とは、全然違うね。

・関連商品と座学

お魚市場の次は、関連小物など市場。事業主が使うような消耗品やその他食品はこちらで。

お皿、プラ容器、食品小物、ランチマット、割り箸、紙コップ、ポップ、お茶、漬け物、お菓子、駄菓子などなど。

自由行動の時間で、各自お買い物OK。わたしはつい、駄菓子を…いや、これは参加者同士の話題のためだから仕方ありません!

会議室を用意しておいてくれて、市の職員さんが北部市場のご説明。なかなか面白く。

だいたい、役所の人の説明は面白いよ。わたしらの知らない話が役所の人にとっては普通みたいで、淡々と説明していくところが面白い!

「どうよ、この話、おもろいでしょ」の空気感ゼロ!おぎやはぎの漫才かっ

・静かなる青果部門

北部市場についての説明については今回は省略し、次は影の薄い青果と花の市場へ。

テトリスではありません。青果トラック

青果、完全に業務完了ですやーん。

スーパー卸し用に小分け作業をチラ見。なるほど、こうなってるんだね。

近所の農作物はセレサモスで販売する方を選ぶ農家さんが多く、北部市場ではあまり入荷がないらしい。

「かわさきそだち」の表情も少し切ない。

・花の市場って面白い!
花市場の競り場

職員さんが会議室で競りの様子を動画で見せてくれたけど、花を見下ろすように仲卸しが並び。

うーん、例えが難しいんだけどウシの競りみたいなやつ!(もっと分からんという)

で、実際の競り場は画像を見て想像したよりもしょぼくてガッカリ感高し。

花は、片付け中で邪魔っぽく、早足探索となりました。通りかかりのラン業者さんが好意でランを見せてくれた。

蘭爛々ランラン

・目当ての海鮮丼

お待ちかねのランチは、「さか本」の海鮮丼。会議室まで特別に出前!ありがとうございます。

ちなみに、食事棟はこんな感じ。

食後は参加者同士の紹介コーナーを作ってくれた。

一緒に探索ツアーをするので、「さっきの帽子のおじさん、どこいった?」「お買い物したんですね」「花市場しょぼ」など仲良くなれるのがいいよね。

商工会議所の職員さんは大変だっただろうなぁ。セミナーだったら楽なのにさ。企画して実行してくれて、感謝よ。楽しみに想像していたよりも遥かに面白かった。

野菜のちょっぴりサプライズプレゼントあり。

行ってよかったよ!

2000円なり。

投稿者: 小野寺 美奈

税理士。農業経営アドバイザー試験合格者。認定経営革新等支援機関。相続診断士。FP。 川崎市・東京多摩地方を中心にした、地域密着・現場主義。 税務の記事はご自身で税法を確認されるか個別に有料相談に来てくださいね。