30.7 wbsで銀行が農業に参入しているというニュースをみた。
当該経済ニュースでは、30代らしき銀行員が農村で銀行が所有(所有なのか借りているのか)している農地を耕していた。
ニュースによると。
農家に溶け込ませて融資をとりやすくしている、という農業参入のように見えた。
うーむ。
働いてみれば、ニーズが掴めるということもあるし、銀行の好きな「コンサルティング」とやらで農協からお金引っ張れるのかもしれませんが。
だったら、普通に期間限定で銀行員を農家でバイトさせればよいのでは?なぜ、自社で農地を持つ必要がある?耕作放棄されてた農地だからといって、免罪符になるんかな?
もし、金儲けのために、農家に取り入ろうという魂胆であれば気に食わない。
農地を持っている方は、ちゃんと農作物を作ってもらいたいなぁ。だって、食べ物だから農地は税制優遇してるんだよ。普通の事業用の土地より、うんと固定資産税は安い。
農地の固定資産税が安いのは、農作物への価格転嫁せずに済むようにしてるんだと思うんだ。農地法で農家って自由が制限されていてその見返り的な感じだと思うの。
で、それって、農家以外の人たちが差額の固定資産税相当を税負担しているって意味でもあるんじゃないかなぁ。
農振法(農業振興地域の整備に関する法律。だったかな。1968年)で、国土には「ここまでは農地ね」みたいに地方自治体が勝手に利用する区分を決められるようになったんだって。
そういった、土地利用に制限があることへのアリガトウに保有コストは安くしているんだと思う訳。(と、農地法1条から読み解いた)
で、そういう制度上の当然の優遇制度(農家は基本的に世襲制度)を逆手にとってる感じが気に入らない。
銀行さんは、ずっと、農業を続けてくれるのかい?銀行さんの目的である、農家の人たちが融資を受けなくても、農業を続けてくれるのかなぁ。農業従事の銀行員は、銀行員としての給料をもらっているわけだよね・・・。
農業は食べ物だから、「雑草取りが面倒だからいっぱい農薬まいちゃえ」って訳にもいかなかったりする(農薬の基準があるんだと思うんだ)と思うんだよ。
だから、農家は「俺たちが国民の胃袋を支えてあげる!がんばるぞ」って気持ちがないと続けられないんだよ。そういう、社会的意義と自分の生活があるから、日本の農業って何とかなってるんだと思うんだ。
だからさー!あんまり「取り入ったら儲かるかもしれない、グヘヘ。とりあえず交代で若いヤツを農業に従事させとけ」みたいなお気持ちはほどほどにしていただきたい、なーんて思ったのでありました。
ちなみに、農業法人も農地を保有することは出来るけれど、今回は借りているケースだった。法人も農業参画は出来るよ。色々と制限があるわけなので、つまり、真面目に農業をやる法人にしか農地は保有もレンタルも出来ないのでしたー。さらに、農業従事者が1人以上必要なんだよ~。