市民の権利とは?役所に文句を言う話。

30.7. 主権者であるから、国民は義務を履行し権利を行使すべきだ!

・権利ばっかり主張するのって

ところで、権利とはなんだ?

役所に対して強くワガママを言うことは、権利行使ではない。役所はみんなのものだよ。きちんと仕事している役人を疲弊させるのは、他の市民への権利侵害では?

・源泉徴収 至上主義

わたし、閃いたんだけど、所得税みたいに、住民税も国民健康保険も介護保険も源泉徴収すればいいと思うんだ!

で、納め過ぎは市町村が本人に返金すればいいんじゃないか?

これぞ、税と社会保障の一体改革、しかもマイナンバーを事業主管理しなくてよくなる、夢のようなシステム!みんなハッピー、どうよこれ!

次回の税制改正要望に検討しよう。

・おじーちゃんが40分も粘る話

先日、役所でおじーちゃんが後期高齢健康保険の窓口で、役人に説教をしていたの。

おじーちゃん「だからっ健康保険の金額の計算が間違えている!」

役所「いえ、ですから」

おじーちゃん「いいか、税金ではこういう計算をしているんだ!所得税の場合はこう、住民税は所得税と少し違っていて、ここ金額は、住民税ではこの金額なのだ!なのに健康保険の計算で反映されていないのはおかしい!」

役所「繰り返しになりますが、税金の計算とは関係なく、」

おじーちゃん「(遮って)税金と関係ないってどういうことだ!同じ役所から送られてきているんだぞ!だから、税金の計算ではこう、所得税と住民税は(再放送)」

役所「健康保険の計算では、所得から基礎控除を控除しまして、」

おじーちゃん「(遮って)だから!基礎控除以外にも控除があるんだよ!あんたたち、何にも知らなくてそんなことでいいのか!税金の計算では所得税と住民税があって(再放送)」

という延々40分続けていたので、もう待つのを諦めた。(もしかして、「わ~!おじーちゃん、よく知っててスゴイね!の称賛待ち?)

・管轄ごとに法律は違います

おじーちゃん、所得税と住民税と健康保険では、法律が違うから計算も違うんだよ…さっきから説明してくれてるのに、なんで聞かないの?

年金収入しかないお年寄りは、収入が同じなのに天引きされる各種税金などの金額が違うことに混乱しちゃうんだ。

所得税と住民税と介護保険と健康保険は、それぞれ微妙に金額計算が違うので。

介護保険と健康保険は、基本的に所得控除は反映しないと考えていてよいよ。寄付をたくさんしたら、健康保険が安くなる、なーんてことはないの。

・役所はみんなのもの。

おじーちゃん、税金は市民が負担しているんだよ。役所はみんなのものだし、役人も人ですよ。そういう言い方はないんじゃない。

思い込みで相手が間違えていると決めつけるのは良くないんじゃない。しかも、役人は拒否できないんだから。

わたし、後ろの席で順番を待ちながら、役所の窓口って大変だなぁって思ったわ。役所って基本的に断れないし。

税理士は、仕事を断れる。自信がない案件や納税意識の低い案件は断るべきって考えがあるので。

ま、だからといって、役人が付け上がっても困るけどね~♪

投稿者: 小野寺 美奈

税理士。農業経営アドバイザー試験合格者。認定経営革新等支援機関。相続診断士。FP。 川崎市・東京多摩地方を中心にした、地域密着・現場主義。 税務の記事はご自身で税法を確認されるか個別に有料相談に来てくださいね。