31.4.11 税負担と治安には意味があると思うんだ!
・プア層と富裕層 担税力より治安維持
プア層って失くすものがないよね。食べれなければ、死ぬんだから。死ぬよりましだから、と暴徒化する可能性はあるよね。
プア層を暴徒化させないために、国は国民に対して最低限の生活を保障しているのかな、と思った。美しい言葉で飾っても、結局はそうでしょ?
そういう意味で、治安の維持は富裕層が最も恩恵を受けている。担税力が云々と言っても、金持ちに税金をたくさん課す根拠として一番しっくりくるのは「国家に対するセキュリティ代」なんじゃないか。
・打ちこわし
そういえば、歴史の授業で「打ちこわし」というものがあった。確か、民衆の暴徒化、みたいな意味だと思ったけど、忘れちゃった。
グーグル先生に聞こう!
飢饉などで生活苦になった下層民が、(暴利をむさぼる?)お米屋さんや高利貸しなどを襲ったことを、打ちこわしというらしい。
モノやカネを奪って、命は奪わなかったし、放火などもしなかったらしいです。暴徒化にもルールがあったのね。(飢饉・不況下であったため、貧困層がコメの掛け販売や値引きをお願いをし、ケンカ口論し、打ちこわし、という流れだったという研究発表があり。都市化で結婚率が上がったことも影響していたらしい)
・・・いや、ヒトのものなのであるから、泥棒しちゃだめでしょう!
貧困のためには仕方がないとは言えない。奪う人悪いな。
・明日は我が身。失業リスク
そして、こういう治安の悪化を招かない努力を我々はするべきよね。誰だって明日は我が身でしょう。
サラリーマンは仕事がなくなれば失業者だし、自営業者は仕事がなくなれば食べられなくなる。
若い子は、「将来性のある仕事」探しに躍起だって。みんな、公務員希望だよ。潰れないから。
今まで国が潰れなかったからそう思うのであって、国を潰さない努力を我々はしているのか?
・トリクルダウン理論と打ちこわし
金持ちに富が集中しても、シャンパンタワーのようにその金持ちがお金を使えばシモジモの者へお金が回るのであるから景気はよくなるんだ、という論法があった。(トリクルダウン理論。)ちょっと前に、初めてこの言葉を知って、へぇ!と思ったもんでした。
しかし、江戸時代にも同じように考えて実行していた史実があるらしく、トリクルダウン理論(当時はこういう言葉はないが)は失敗し、農民がコメの適正対価の議論に応じない商人に打ちこわしを行い、時の政府(田沼意次)が失脚したらしいです。(ニュアンスです)
「高い米価によって武士の所得が増えることになるので武士の購買力が上がり、その結果町方の景気も良くなる」という論法で幕府は自らの政策の正当化を図ったが、武士の購買力の経済への影響は限定的なもの
(引用元:天明の打ちこわし ウィキペディアより)
近世都市騒擾の研究~民衆運動史における構造と主体~ 岩田浩太郎教授 PDF→ http://gakui.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/data/h17/216271/216271a.pdf
・打ちこわしと税
調べてみると、金持ちだから打ち壊された訳ではなかった。(ズッコケ!)
けど、江戸時代の農民は、農民であることに誇りがあったから節度ある打ちこわしだったようだけれど、今もそうかしら?
オレオレ詐欺なんて犯罪が横行して、若い子は働くことや未来に希望がないよね。(わたしもないけど!)それって、教育の問題ではなく、経済環境の問題なのでは?
つまり、総数が多いプア層に税金を徴収する方が簡単だけど、「打ちこわし」を余儀なくされるようなシステムはよくない。
プア層に対して、ある程度の生活を安定させないと、治安維持に疑問が出てくる。
よって、金持ち優遇の税制はよくないです。おわり。