2019.5.19 キタノ税法学を読む。24章は秘密について。
(タイトルの「たのもー!」は、昔は武士が相手に案内をお願いする時に「たのもー!」と言ってたアレ。)
公務員に守秘義務があるからって、課税庁と納税者側の情報格差を当たり前と思うんじゃないぞ、という話。・・・と考察ス。
原論のチューターというものを務める際に気を付けなければならぬことは、「本文を引用しないとダメ」というルールですが、もう終わったから守らなくてセーフ。
・寝たら死ぬぞ!
平成31年度税制改正では、マイナンバーや知的財産権といった情報に関する改正があったんだよ。
私はケシカランと思う訳だ。多分、キタノ先生が憑依しているんだ思う。(多分違う。)
私の情報について、役所にだったらお知らせしていい(民間業者はダメ)けど、情報提供を嫌だなと思う人もいるんだよね。それを、一元的に勝手に情報が回っているってところが気に入らないんだよ。
所得捕捉や脱税防止という趣旨は理解するけど、なんか違和感があるんだよ。
今や、クレジットカードの購入履歴やインターネットの閲覧履歴やチャット履歴などは業者がまとめて管理しちゃって情報を利用している訳であるが、人々はマヒしている。
しっかりしろ、あんたたち!寝るな!寝たら死ぬぞ!(往復ビンタ)という気持ちがないではない。(7版387ページ)
と、いいつつ、クレジットカードの更新手続きを行う。私は社会環境に負けた。屈したのだ!
・儲かる情報取扱い業者
さっきテレビで見たけど、ちょっと前まで日本企業は「ものづくり日本」として世界でトップクラスの時価総額であったようであるが、今はアメリカIT情報会社が占めております♡とのことです。
アップル、アマゾン、グーグル(アルファベット)、アマゾン、マイクロソフト、中国のアリババもトップ10に入っている!すごいな~。これだけのお金がIT情報に集まるんだねぇ。
日本終わったな、という意見もあるのだけれど、私は思う。他の業界を見てもしょうがないと思うんだ?
昨日の自分と比べるってことがまずは大事でしょ?次に自分と同規模の同業者と比較するんでしょ。
世界の時価総額のランキングを見て「あらら、日本企業はトップ50位で1社トヨタだけ・・・」とか嘆くのはおかしいんじゃないか。
・情報に寄りかかりすぎ
話が寄り道したけれど、我々は情報の奴隷になっている。
毎日、情報が溢れて、ゆっくりじっくりモノを読むことが減ったんじゃないか。分かりやすく、時短で知りえる有益情報を探しているわたし。インターネット検索で、知りたいことだけ手軽に調べる。
全体像が把握できなくなっている。全体を把握することは、今の情報社会だと不可能なんじゃないかと思っちゃう。
飛行機が普及するまでに100年かかったんだって。インターネットが普及するまでに20年くらい?ありえんくらい早いって記事を読んだ。そうだよね~。
総務省HPより インターネット普及率 2015 → http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h28/html/nc252110.html
新しくて便利なものっていいよね。それがインターネットだったんだけど、もう、情報社会は不便になってきた。
ある時、これからはSNSの時代とか言われてFBやってみたりブログやってみたりしている訳だけども、これだけの情報のぶっかけ合いをして生まれたのって何だったんだろうなぁ。
改めて、欲しい情報ってなんなのかなって思っちゃう。
・夫のせいでスマホを忘れた事件
今朝、日曜日で私は朝からありがたいことに仕事です。
夫は、日曜日は仕事が休みなので、朝起きたら家にいたのですよ。朝は時間がないのにちょっとおしゃべりしちゃって、私は慌てて家を出たの。
そしたら、初めてスマホを自宅に置き忘れて家を出ちゃった!
今日は、スマホがなくても出来る仕事だったので取りに戻らなかったんだけど、なければ何とかなったんだ。
「帰るメール」もしなかったけど、別に何でもなかったし。困ったことがなかった。
そうか。家族に対して、インターネット情報って必要ないんだ。
・もう冬眠させましょうよ
われわれは、情報を集めに集めて、どうするんだろう?
「どんぐり集めて冬眠するクマ」みたいに、「情報を集めておいて情報が無くても済む情報冬眠時代」、みたいなファンタジーな世界が来るんかしら。
・数字の説得力は魔物
税理士は数字を扱う仕事をしている。数字には魔力がある。数字は人の心の方向感覚を失わせてしまうことがある。だって、感情と違って数字は分かりやすいから。
きっと、情報も同じだよ。誰も指標が欲しいんだ。
税務署の調査も指標が欲しいんだ。課税庁に於いて納税者に関する情報を集約した指標が必要なのかどうか?それは国民が望むものかどうか?
・第24章 公務員の守秘義務
課税庁に情報が集まり、それを課税庁だけで抱えている状況は、今も変わってない。
本章24章は、昭和50年代に書かれたものらしく、40年くらい経ってもなお、課税庁の情報に対する取扱いはあんまり変わっていないのかな?
本章は「公務員の守秘義務」というタイトルではあるが、言いたいことは「推計課税するなら根拠を出せ。いいから出せ。根拠情報を出せ」というヘリクツの塊であると私は読みました。
税法学原論は言う、「国民が不利益を被らない情報の開示ならOKだ」
確かに。そうね。
なるほど、こうやって言い分を構築していくわけですな。勉強になりました。
守秘義務について必死に知ろうとしたけど、それはあんまり意味がなかった!ちょっとー!この遠回り感!