キャッシュレス・軽減税率のセミナー講師!

2019.9.12 地元、向ヶ丘遊園・登戸で、消費税のセミナー講師を務めました~!40人ほどの飲食店経営者の皆さん、ありがとうございましたっ

張り切ってセミナー講師です。

講義内でお話ししたことは、以前にまとめました~!見てね、過去記事。(キャッシュレス・ポイント還元事業)→ https://mina-office.com/2019/09/09/kyasshuresu/

アウェイ感も感じつつ、頑張りました、セミナー講師。

向ヶ丘遊園駅の踏切のそば、アルファクロスさんにて。

遊園駅にこんなにオシャレなお店があったとはね~。ダーツもあり、広い窓からは世田谷通りが多摩川を越える橋もあって、夜もステキかも♡

レモンハートのようなシブいマスターではなく、30代くらいの若いマスターでした。結構広くていい感じ。ハンバーグが美味しいらしいです。来てね!

アルファクロス

こういう近所のお店でのセミナー講師。嬉しいわぁ~♪縁あって、こういうお話をたまにいただくのです。

業界団体の定期総会的なフォーマルな会で30分ほどお話しさせていただきました~。

エライ人からのスピーチでもお気遣いいただき、「今日は税理士の小野寺先生に軽減税率とキャッシュレスについてご講義いただきます。明瞭なセミナーを」と言われ。

が、がんばりますぅっ。

事前に何度も練習をして(私は才能はありませんが努力はします)、これとこれとこれは話す、この話もする、をリハーサルしたものの、割と飛ばす。

レジュメはペラ1枚で、というオーダー通りです。むしろ、こういう方が話しやすいかも。

第一 キャッシュレス・ポイント還元事業

消費税セミナーレジュメ。おのでらお手製です!

小規模事業者への支払いをお客さんがクレジットカードやなんとかペイなどの「キャッシュレス」で支払うと、2020年6月まではいいことがあります!そのためには、お店が決済事業者(VISAとか)を通じて手続きが必要です。

いいこと1。お客さんは支払額の最大5%のポイントがもらえます!(一定の場合には即時値引きもあるらしい)

いいこと2。お店が負担するクレジットカード手数料の1/3ほどを国が肩代わりしてくれます。(いいこと・・・なのかしら?店の利益は減るけどね。)

1、慌てるな、後出しせよ

1-1 9カ月だけなら慌てることない!10月1日を過ぎてからでも出来る

おのでらポイント!:9か月で打ち切りの期間限定であれば、やり過ごすのも手。けれども、打ち切りの2020年7月以降はマイナンバーカードの紐づけプランが検討されている。

10年20年後を考えると、少しは検討しておくべき。

2、オペレーションを最優先せよ

1-2 レジ周り環境を重要視~ITに振り回される日々~

おのでらポイント!:なんとなくの流行でキャッシュレスを始めずに、自分の店の状況を考えるべき。ワンオペ(オーナー1人運営)や、オーナーと不慣れなバイトと2人で店を回している場合、ランチのドピークで慣れないキャッシュレスを導入してレジ周りに手こずったらどうなる?

繁忙期を過ぎてから始めてもいい。

税務会計ソフトは、繁忙期に言うこと聞かなくて泣きたくなるケースもあり、私はITに振り回されています( ノД`)シクシク… 暇な時に少し練習しておくのがいい!おのでらみたいに、なるな!

3、飲食店は差別化にならない

1-3 集客につながるか? ~5%ポイント還元~

おのでらポイント!:飲食店の場合、5%還元だから店を選ぶかというと微妙。お店はおいしさ、雰囲気で決めるので、価格で店を決める層は、流動するお客さん。集客効果は限定的。とはいえ、他の店が全部キャッシュレス導入するなら、自分の店だけ遅れていることには変わりがない。

キャッシュレス導入による集客の過度な期待はよくない。(小売りはキャッシュレス導入は必須)

現金を渡して「ごちそうさま」と言いたいし、お店との会話も楽しみたいので、現金商売はなくならない。

5%還元と言っても後からまとめてポイントが増えるだけなので、皆さんの場合のようにその場で値引きしない場合には、お客のお得感はない。

4、情報を利用されたくない人々

1-4 クレジットカード利用に対する消費者の反応 ~リクナビとGAFA~

おのでらポイント!:情報に対する国民感情が変化している。リクナビや情報独占GAFAなどへの批判から、自分の情報に対する危機感を持つようになってきている。キャッシュレスは情報提供なので、利用に対する国民感情の潮目が変化する頃なのではないか。

今、高い評価を受けているキャッシュレスは、情報管理という観点から少し形を変えるかもしれない

5、国の予算はつきやすい

1-5 国の思惑 キャッシュレス40% ~ATMと税務署事情~

おのでらポイント!:キャッシュレス40%を目指している国。国際的な平均値で勝手に目標を決めちゃった。政治家や役人は現場感覚がないのでこういうことが起こるのであるが、お顔をたてるために、キャッシュレス40%を目指すことになる。つまり、予算はつくことが予想される。

だから、キャッシュレス、挑戦しようね!20年後は当たり前になってくると思うから!

ATMと税務署事情、銀行の力がなくなっている・コンビニATMは防犯上の問題がある、インボイスが始まるのでお金の流れを分かりやすくしておきたい、という思惑もある。

6、お店は、これ、やっときなさい

★クレジットと〇〇ペイの1種類ずつはひっそり導入しておいたらどうか

★決済事業者へ連絡しておく

第二 10%増税と軽減税率

資金繰り。消費税は資金繰り。

2-1 税込税抜き。価格の表示、どうする?

2-2 8%と10%、価格の設定、どうする?

おのでらポイント!:価格転嫁できないからといって、外食10%なのに価格を据え置いてしまうと消費税で損します。

2-3 駆け込み需要と買い控え。飲食店に影響あるか?

おのでらポイント!:多分、飲食店に影響はない。

2-4 経費負担額の増加 消費税の納税資金不足に注意

おのでらポイント!資金繰りっ

2-5 帳簿はすぐに慣れる!売上げの二重計上に注意

おのでらポイント!:店外で弁当を手売りする場合には、手売り分8%軽減の弁当売上げだけ別途に書き留めておく必要がある。

一日の売上げと、店外で弁当の手売りなど8%の売上げ分が二重計上されないように気を付ける!

お店によって事情も違うからなんとも言えないけど、経費は大丈夫!納品書などに8%10%が記載してあるから。心配しなくていいよ!売上げだけ、気を付けてね!

見たことないから不安だと思いますが、大丈夫、できます!

投稿者: 小野寺 美奈

税理士。農業経営アドバイザー試験合格者。認定経営革新等支援機関。相続診断士。FP。 川崎市・東京多摩地方を中心にした、地域密着・現場主義。 税務の記事はご自身で税法を確認されるか個別に有料相談に来てくださいね。