2020.6.16 経営は、持続できる状態にしたいですね、という話をします。
コロナがあるので、旅館の営業が大変です、というニュースを見ました。
今まで、例えば100室で経営していた旅館は、40室程度の受け入れ&食事場所にも配慮を行い感染拡大防止措置を行いつつの経営をする、などの工夫をしているんだそうです。
有り難いね。
そうなると、販売価格を検討しなければならないよね。
例えば1室2万円の価格としていた旅館は、1日100室×2万円=200万円の売上げが最大値だったわけですわ。
もちろん、平日と休日では稼働率や価格に差があるけれども、今はその話ではないのでスルーします。
100室あるお部屋を、コロナ対策のため最大40室しか受け入れないのであれば、1日40室×2万円=80万円の売上げが最大値になってしまう。
今まで200万円の売上から社員の固定給や旅館の維持費というコスト負担をしていたのだけれども、80万円の売上げになってしまった。差額120万円のコスト削減など、簡単にできないよね。
ということは、販売価格を上げるしかないので。
1室2万円だった旅館は、1室5万円にしないと、売上げ200万円になりません。
(実際には100室が40室になるので、食事の材料費や人件費など、稼働率により変動する費用を加味するので、1室5万円とまで販売価格を値上げしなくてもいいですけど)
何が言いたいのかというと!
消費者は、今までの価格で旅行は出来ないってこと!
事業者は、適正価格の再検討がマスト!今までの価格でお客さんを受け入れていると、営業するだけで固定費が圧迫するため、廃業した方が良かったね、というケースがありえるってこと!
販売価格は、「値上げしたらお客さんが来ないから」「相場がこのくらいだから」みたいな感覚で決められていることが散見しますが・・・・。
下記のような金勘定もしながら経営してください!ボランティアじゃないよ!
1,コスト計算をする
2,適正販売価格を算出する
3,市場・相場価格と比較研究し再検討
4,販路や売り方の工夫をする
5,コストの見直しを行う
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あ~。わたしみたいな貧困層は、もう旅行に行けないのかしら。
!!
「ブログ見ました、役に立ちました!うちの宿にご招待します!新幹線代も出します!レポートは言いたい放題書いていいよ!」みたいな夢の話ってないかしら(〃’▽’〃)
え、リゾートバイトって話ではありません、遊びにいらっしゃいご招待を目論んでいるんだけど!ないの?ないか・・・・ (´д`)
税理士業務の一環として、色んな場所へ旅行に行ってきたなぁ~。小笠原父島、伊豆大島、新潟、石川、北海道南。地方のあの宿、あの店、あの場所、大丈夫かなぁ・・・・。困ってないかな。案外、地方は自給自足出来るから(農地などの自然があるから食べ物は豊富なのかと)、大丈夫なのかもしれないけど。
地方経済を単純な採算性の定規で測る意味はないよね。1人の平和な日々を守るためには国単位で経済を考えなければならないのだと思い至る。地方の空気を吸いに行ったから学んだことばかり。所詮、机上で学ぶことなど知れているんだよ。