川崎じもと応援券の会計処理

2020.9.8 地元でのみ使える商品券にて売上げた場合の会計処理について。

売上げ時に未収入金などで収入計上し、入金時に未収入金の回収、という会計処理をします。

※商品券は、その内容によって会計処理が異なります。

私の事務所でも、じもと応援券にて報酬をいただきました(*^_^*) すぐに郵送しました。いつ入金かしら~♪

ところで、お客さんからの代金を、川崎じもと応援券で受け取った時、会計処理はどうすればいいでしょう。まとめてみました!

・川崎じもと応援券の基本ルール

川崎じもと応援券(1枚1000円券)のルールのざっくりおさらい。

・登録店舗でしか取り扱えない。(ステッカーが貼ってある。個人店舗メイン)

・お釣りは出ない

・川崎市指定の業者へ申請し、毎週月曜日締めの後払い

・お店が処理を忘れたら、入金されない(誤って捨ててしまわないようにしましょう)

大手スーパーでは利用できないし、公共料金の支払もNG。

川崎市内の個人商店、小売店や個人飲食店などでぜひお使いください!(コンビニでも一部、使えます~)

・川崎じもと応援券の勘定科目

お店は、売り上げた日に売上げに計上します。(入金日ではない)

川崎じもと応援券で料金を受け取ったら、「売掛金」か「未収入金」で処理します。

多くのお店は、クレジットカード売上げを「売掛金」として管理していたりするので、重複しないようにしたいですね。

私は利用頻度の低い勘定科目、「未収入金」をオススメします!

2021年1月31日で終わりの予定です。(2021年3月31日まで延期の可能性あり)

・川崎じもと応援券の会計処理 事例

例えば、とある日に20,000円を売り上げて、代金のうち1000円を川崎じもと応援券1枚で受け取った場合。

販売日の会計処理例

現 金  19,000円 / 売上 19,000円

未収入金  1,000円 / 売上 1,000円 <摘要:川崎じもと応援券受領>

※仕訳が分かっている方は、振替仕訳にして、売上20,000円でもOK。

QR処理か郵送処理をしたとき。

仕訳なし。(半券をお店で保管しておく。郵送日をどこかにメモしとくとよい)

入金されたとき。

(説明の都合上、1枚しか取引がなかったと仮定しています)

入金日 普通預金 1000円 / 未収入金 1000円 <摘要:川崎じもと応援券>

※日ごとではなく、普通預金の入金額を記載すればOK。手数料はない、はず。

→ 制度が終わった際には、お客さんから受け取った川崎じもと応援券はすべて入金されるようにしますよね。なので、「未収入金」の残高はゼロになります。

帳簿上の残高と、実際のお金の流れが一致するはずですよ~。複式簿記、頑張りましょう~。

・自分の応援券で経費支払をしたとき

今回の件とは異なるけど、じもと応援券で経費支払いをした場合にはどうなるでしょう。

(1)個人事業主

個人事業主さんで、個人で申し込みをしてゲットした川崎じもと応援券で経費の支払をしたとき。

事業主勘定で処理するのがオススメです。

消耗品費(など) / 事業主借

(2)法人

法人の役員が、個人で申し込みをしてゲットした川崎じもと応援券で経費の支払いは避けるのが無難。顧問税理士さんに相談してみてください~。

(10,000円の支払で13,000円分の券がゲットできるシステムです。まぁ色々気になることはある)

じもと応援券は市民が購入できるので、法人が買い取ることは出来ないので注意です。

取引先の「法人」から、じもと応援券で支払いを受けちゃったら、領収書の記載がちょっと難しいかもね~。

  • 川崎じもと応援券の第三者への交換又は売買、譲渡、現金との引き換えはできません。

投稿者: 小野寺 美奈

税理士。農業経営アドバイザー試験合格者。認定経営革新等支援機関。相続診断士。FP。 川崎市・東京多摩地方を中心にした、地域密着・現場主義。 税務の記事はご自身で税法を確認されるか個別に有料相談に来てくださいね。