2020.12.2 政府税制調査会 2020年11月13日を聞いて。クラウド会計を推進する理由が分かった。
・だって、ログが残せるじゃん?
政府税調の委員から、「記帳の簡素化は分かったけど、なんでクラウドにこだわってんの?」という本質を突いた質問が出ました。
回答はモゴついていましたが、やはり特定のクラウド会計から技術提供なりの打診が済んでいるのだろう。多分、Fの方?
体制側にとって、クラウド会計を推しているのは、課税庁がログを見れるから、というのもあるようであった。
おお~。
後から金額訂正などすると、クラウド会計ではログが残るので、「誰が」「いつ」「いくら」金額や摘要の訂正を行ったのかが分かるんだ。
おおお~~!!
・課税庁の記帳システム提供に賛成
課税庁側でショボい記帳システムを提供することに賛成する。
別に、税務署に帳簿や記帳の履歴を見られたって構わない人もいる。むしろ、安心という人もいるよね。タダなら助かるし。
共通記帳システムならば、青色申告会の記帳指導支援も受けやすそうじゃん。
(税務署が記帳指導するかもね。)
*****
・クラウド会計と銀行のエゴ
今のクラウド会計業者は、シェアを伸ばして金儲けしたいから汎用性のある社会インフラには向いていないと感じる。周辺ビジネスで、「後出しで」ちょいちょいお金取られるし。
銀行は、通帳を発行したくない。WEB通帳に切り替えさせ方が強引で、「WEB通帳でなければ取引できないのかしら」とミスリードさせたがっているようなお知らせ方法ですよ。やり方がキタないよ。
いずれ、銀行口座はすべてWEBになれば、銀行口座の記帳はCSVなりで簡単になる。勘定科目との変換が手間なだけで、クラウドではなくても、そういうシステムはあります。なんかみんな、騙されているよ。
*****
・現金主義の利用拡大を
私は思うのだけど、中小事業者に、現金主義を広く認めればいいのでは。
(現行制度の現金主義は、事前承認制で、前々年の不動産所得&事業所得の合計額が300万円以下の個人事業者に限定)
発生主義にこだわって青色65万円控除、とかやっている時代は、もうすぐ終わるのでは。
未回収の売上げにも課税されたりなど、発生主義は小規模事業者には分かりにくいみたい。特に、雇用的自営業(フリーランス)。
権利確定主義・発生主義だの、私は税務支援の際に、まちの事業主に説明するけど、専門家のエゴなのかなぁと思うことがあります。
正しい損益計算が出来ないという懸念はあるけど、そもそも、損益計算が税金計算でしかない状態の事業主に押しつける必要あるのかしら。
結論
クラウド会計のログ把握されちゃう問題は脅威(気持ちが悪い)。
銀行取引履歴は会計に仕訳変換できる。クラウドは必須ではない。
現金主義会計を認めれば、事業主には分かりやすい。