インボイスどうする? 免税事業者の問題点

2020.12.5 消費税について、インボイスは令和5年から始まるのであるが、免税事業者はどうなるの。を考えます。

現行制度の消費税の免税事業者は、消費税についてあんまり考えることがないと思います。

私は、インボイス制度は悪くないと思っています。

ところで、免税事業者がインボイス制度になった場合には、免税事業者のままを選ぶか、課税事業者になるかを選択することが出来るようになる。

免税事業者のままとする場合。

消費税を受け取れなくなるので、今まで10,000円+消費税10%=11,000円をもらっていたのであるが、令和5年10月1日からは10,000円しかもらえません。

資金繰りがつらい。

取引先に免税事業者であるとバレる。

基準期間の課税売上高が1,000万円を超えた場合、消費税を請求するため、該当者の都合で、10,000円だったり11,000円になったりするので、取引先は面倒くさいです。

消費者ビジネスの場合(小さい美容院など)、令和5円9月30日までは1回11,000円だったのに、次回は1回10,000円になる。お客さんから、「今まで、1,000円の消費税分をピンハネしてた!」と思われるかもね。

ですので、免税事業者さんは、インボイス導入と同時に消費税課税事業者になる方が良い。

消費税の計算が大変、という方はいますが、そんなことはないです。簡易課税があるので、売上げの総額から逆算して納税する消費税を計算できますよん。消費税を納税したくない、という気持ちが強いみたいだけど、だったら免税事業者のままで、お客さんから消費税分を受け取らなければいいだけ。

資金繰りがきついケースもある。

免税事業者が免税事業者のままがよいケースはあります。同族会社との取引のみ(賃貸収入)だったり、雇用的自営業だったり。

税金はしょうがないから、納税した方がいいです。

投稿者: 小野寺 美奈

税理士。農業経営アドバイザー試験合格者。認定経営革新等支援機関。相続診断士。FP。 川崎市・東京多摩地方を中心にした、地域密着・現場主義。 税務の記事はご自身で税法を確認されるか個別に有料相談に来てくださいね。