農家さんにとって農薬の話題はデリケート。

2020.12.14 打ち合わせへの時間調整で入店した飲食店で見たテレビニュース。春菊に誤って通常では利用されない農薬が散布されてしまい、出荷された、という。

1,テレビニュースによると。

本来はタマネギの「土」に散布する農薬だった→ 農家さんが、「穀物より葉物の方が」と考え、春菊に挑戦してみた→ 余ってた農薬を春菊に使った→ ダメなやつだった!(基準値180倍超)

という流れだったようです。

消費者がにおいで気がついたとか。。。。すごいね。

2,消費者(わたし)の反応

私のような意識低い系の消費者は、「へー、びっくりするよね。農薬散布の際には、間違えないようにしてほしいよね、食べ物だから。ところで昨日のアナウンサーの服、ヘンだよね」くらいにしか思わないのです。

私は農家さんを信頼しているので、虫除けを始めいくつかの農薬は使っていても、安全の範囲内だと信じている。

今回は誤用のため、農作物への信頼性の欠如という観点から問題はあったけれど、テレビで騒いでくれているのを見ると、稀なことなんだろうね。

・農地の世襲制度で安全性の確保を

けどさ。

タマネギ専門の農家さんが、違う種類の農作物に挑戦する時には、ちゃんと見張ってくれていないんだろうか?

儲かる農業、とか言う論調は反対しないけど、日本の農業全体の品質保持は譲れないでしょう。

農地の安全性という観点から、農地は基本的に世襲制度になっている、と私は思っている。

農薬を誤用したとしても、家族が知っていればその部分の農地を避けるなり適合する農作物を育てるなり、出来るわけです。

3,直接販売の品質は自己責任

農作物が直接販売しちゃうようになると、購入者の目利きが必要になるね。

JAを通さないで販売されちゃう農作物って、誰が検査してるんだろう???

安い飲食店って、どんなレベルの野菜を使っているんだろう、そういえば付け合わせのキャベツやサニーレタスが乾ききってて妙に苦い店ってあるよね・・・・

4,農薬の安全性?分かりませんし

とはいってもですよ。

そもそも、農薬が悪いのか問題ないのか、私には分からないわけで、農家と日本を信じている!

(けど、稀には「アレレ・・・・」な農作物に出会うこともあり、そういう農家のことは記憶しておく・・・)

スーパーで買う野菜は虫がついてない。ハズレありません。

篤農家の農作物を食べたら、もうそれは「今までの野菜ってなんだったんだろう」と思うけど、スーパーの規格化された野菜と一緒にしちゃダメよ。本当においしいよね。

虫除けや雑草よけの薬の有無は分からないけど、うまいもんはうまいです。

5,専門家に雑に聞くと長い

農薬の話は、農家さんに直接聞かない方がいいな、と思うことがある。

農家さんは専門家なので、素人の消費者が「農薬って大丈夫なんですか!」みたいな雑な聞き方をすると、なんとなくだけど、すっごく話が長くなりそうだからです。

士業で言うところの、税理士と会計士、弁護士と行政書士、みたいなもんです。

私は、会計士は多くの先生が名乗るとおり、「公認会計士・税理士」とするべきだと思います。

(ちなみに、私は試験組の税理士です。ドヤ)

会計士税理士が、「税理士」と名乗ってあまりにも浅い情報を垂れ流すのを目にしたことがあり、「なんだかなー」と思います。

なんで会計の専門家としての視点で税務を語らずに、相続税の話?金儲けのために税理士資格自動付与制度を利用されているように思えて、会計士資格を何だと思っているんだ、と思う。ライセンスとはそもそも(以下略)

6,ポリシーを尊重し、信じる

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こんな風に、農薬の話も、専門家をこじらせる原因になりがちです。

農薬・GAP・種子法・種苗法。各農家さんのポリシーの問題だったりします。それぞれに思いがあり、私はそれぞれのお気持ちに納得する。

こんなに考えてくれて(聞いてもあんまり分からないけど)、農家さんありがとう、という気持ちになるよ。

消費者は、農薬についてさほど深く考えていない人が多いかもしれない。それは、蓄積された農業に対する信頼が厚いからです。

農家さんは、今まで通り、法令遵守で農作物をお育てください。

わたしは、農家さんを信じて農作物をいただきます。(^^)/

投稿者: 小野寺 美奈

税理士。農業経営アドバイザー試験合格者。認定経営革新等支援機関。相続診断士。FP。 川崎市・東京多摩地方を中心にした、地域密着・現場主義。 税務の記事はご自身で税法を確認されるか個別に有料相談に来てくださいね。