これがいい!決済付き電子インボイス

2022.5.16 消費税のインボイス制度が令和5年10月から導入されることに伴い、令和4年秋にペポル(国際規格の電子インボイス)が日本バージョンで使えるようになるらしいです。

私は思うけど、決済付き電子インボイスがいいと思うんだ!

電子インボイス ペポル

令和4年5月、「電子インボイス」とは、PDFがメール添付で送られてくるインボイスかと思っていましたが、今回の”電子インボイス”はそうではありませぬ。

電子インボイスは、ペポルで国内規格統一された様式のものをいい、、、ペポルが通訳みたいな役割を果たすのかしら。

Peppolユーザーは、アクセスポイントを経て、ネットワークに接続することで、Peppolネットワークに参加する全てのユーザーと電子インボイスをやり取りすることができます。この仕組みは、例えば、メーラー(アプリケーション)からインターネットプロバイダーを介して相手先に届くという電子メールの仕組みに似ています。

https://www.eipa.jp/peppol

令和3年秋に、ドラフトが公開されるという情報を見たけど、たどり着いていない・・・・。できなかったのかしら。

ペポルでもいいし、なんでもいい。馴染んだ後から有料にするシステムだけはやめてもらいたい。社会インフラとして税金導入すればいいよ。

役所管理なら情報漏洩も防げるわよ。システム会社や銀行は情報管理の観点から微妙。

電子インボイス、期待はある!

電子インボイスに期待はあるけど、私は、心配する。今まで、消費税導入や軽減税率は税理士事務所が頑張ればなんとかなってたけど、電子インボイスになると支援に限界がある。

請求書発行を、税理士事務所が手伝いきれないんだよね。

インボイス制度導入に伴い、「請求書の御社名の付近にTから始まる登録番号を書けばいいだけです。ゴム印買って捺すだけです!出来るよ、頑張りましょう!」

と説明しています。きっと乗り切れる。

だけど、電子インボイスが標準化された場合、対応しきれない事業者(特に個人事業者)が出てくると思うんだよね。

なので、私は考えた!これがいい、決済付き電子インボイスっ

自分にメリットがあれば、導入するためのやる気がでる!頑張ろう、中小事業者!できるよ。

こんな電子インボイスがいい(売り手)

手順1、パソコンの「電子インボイス」アイコンをポチリとする。(スマホならアプリのマークを押す)

手順2、請求先のインボイス番号を入力する。取引先名と住所等が自動連動するので、一致しているか確認する。OKならば「次へ」を押す

手順3、納品日を入力・プルトップから選ぶ(初期設定は、本日付け)OKならば「次へ」を押す

手順4、取引内容を入力する。例:5月分 例:大根 例:玄関マット 例:お弁当

手順5、個数と単価と消費税率を入力する。(自社設定の際に軽減税率8%を標準設定するなどが可能)OKならば「次へ」を押す。なお、合計額は自動計算される

手順6、振り込み期限を記載する。(標準設定は翌月末日)OKならば「次へ」を押す。

手順7、プレビュー画面が出るので、取引先名、取引内容、金額、合計額などを確認する。OKならば「次へ」を押す。

これにて、取引先に請求書が届きます!カンタン。

手順8、先方より、承認と振込予定日のお返事が来ると、メールやチャットにてお知らせされます。

手順9、今月分は”電子インボイス”が内訳を集計してCSVで落とせます。「会計ソフトに連動」ボタンで、会計ソフトに連動します。(内訳を連動するか、月合計を連動するかは設定できます。売掛金/売上)

というのがいい!

(現実、日本で導入される予定のペポルには集計機能や記憶機能がないらしい。。。)

こんな決済付き電子インボイスがいい(買い手)

手順1、”電子インボイス”で請求書が届くと、メールやチャットにお知らせが来ます。PDFとURL両方が来ます。内容を確認等のため担当者にPDF転送できます。

手順2、URLクリックすると、事業者用マイナンバーカード※でのログインが必要になります。請求についてOKかNGのボタンを押します。OKならば振込日を入力し、送信!

※事業者用マイナンバーカードとは。今はそんなのない。

手順3、振込日には、自社の電子インボイス口座※から取引先口座へ自動で振り込みできます。これ、ダイレクト納付でおなじみの仕組みです!

※自社の電子インボイス口座とは。今はそんなのない。手形決済所の電子インボイスバージョンを想定。なんとなく、ゆうちょ銀行口座ならできそう。

手順4、予約振り込みが完了したら、メール・チャットで連絡が来ます。これ、ダイレクト納付でおなじみの仕組みです!万が一の残高不足の場合、大至急対応してください。

手順5、会計ソフトに自動連携できます。月別に”電子インボイス”が内訳を集計してCSVで落とせます。「会計ソフトに連動」ボタンで、会計ソフトに連動します。(内訳を連動します。仕入れなど/買掛金)

というのがいい!

・・・・決済機能は、全銀EDIというものを活用し、システム設備投資と使用料を払えば可能になる仕組みになりそう。資金力がない中小零細はシステム導入が難しいです。。。

取引先の事務が面倒だと、取引から排除されてしまう。大きい会社ならともかく、ひとり親方のような状況を勘案し、社会インフラ整備としての配慮をいただきたいものです。

がんばろう、インボイス!

投稿者: 小野寺 美奈

税理士。農業経営アドバイザー試験合格者。認定経営革新等支援機関。相続診断士。FP。 川崎市・東京多摩地方を中心にした、地域密着・現場主義。 税務の記事はご自身で税法を確認されるか個別に有料相談に来てくださいね。