2022.6.7 政府税調の第11回。令和4年5月24日開催。「働き方の変化」について。
残業を減らして眠らせればいい、女性を働かせればいい、男性が育休を取ると子供が増える、みたいな話でした。税制の話ではないよね。
聞いててまぁ面白いけど、目新しいことは多くないかな。
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内容のまとめ
税制調査会 第11回 → https://www.cao.go.jp/zei-cho/gijiroku/zeicho/2022/4zen11kai.html
残業を減らして労働者の睡眠時間を増やせば企業の利益が増えるという話。男性が育休を取れば第2子が生まれやすいという話。人的投資(私はこの単語がキライです)のために子育て・教育にお金を使えばいい、という話。
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おのでらの感想
ママが働くのが前提の意見、子供が投資対象として大人になったら取り返せるという前提の議論、進学すれば所得が増えるという頭脳労働が幸せという議論。変なの。
専業主婦がいていい。子供は投資対象ではなく、同じ国民同士ってだけ。勉強が苦手な人は進学せずに働けばよい。学歴がなくても稼ぐことはできる。所得が高ければ幸せが約束されるわけではない。
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委員との質疑応答で2時間・・・・。回答はだいたいさっき聞いた同じ話。小室社長の話は長いけど分かりやすくていいね。聞きやすい。さすが霞が関へのコンサル実績があるのもうなづける。補助金くださいや税制優遇ください、が少なめでよかった。
委員からの質問・意見
秋田委員
職種により在宅勤務できない。有給が本当にとれるようになるには。
奥本所長・シフトやりとりや業務平準化で対応するなどで働き方の柔軟性、テクノロジーの導入を考えるべきだ。
小室社長・有給消化のためには属人化を解消するべきだ。
山口先生・男性の育休の増やし方は、周りが増えれば自分も、となる。給付金額を増やす。
武田委員・清家委員ほか1名
清家委員
公務員が楽になっていいのだ、深夜コンビニに追加チャージ(客負担)を法制化すべきだ、国民の意識は変わるべきだという意見。
(おのでら:いやいや・・・・公務員様は勝ち組ですよ、ますます面倒を非正規に押し付けるようになっちゃうよ。楽していいなら公務員の賞与を廃止し公務員の年金は国民年金にしなさい。深夜コンビニ追加チャージは、コンビニの自由でしょ。タクシーみたいに割り増しするかどうかを国が強制するのはおかしい)
消費税増税の意見に賛成だという意見。
(おのでら:ダメダメ。そんな簡単に消費税率は上げられないの!外国の消費税20%といっても、税制全体で比べてからでないとね)
奥本所長・退職金課税は中立ではない。退職金を給与で還元するシステムへとゆっくり変わっていくであろう。
小室社長・労働時間ではなく時間当たり生産性を重視すればいい。少子化問題と財源が喫緊の問題だ。対応しない企業に増税するべきだ。武田委員からの質問、非正規の所得が低いから結婚できないのではという質問について、長時間労働を是正すれば解決すると考えている。
山口先生・財源をこども保険を新設し、という意見もある。子のいない人は今の子供に自分の年金財源を支えてもらうため、子供への支援は偏っていない。
土居委員
酷な質問をしますが。財源はどこにおくべきと考えるか。
翁委員
副業の実態を知りたい。インターバルについて知りたい。男性の育休は性別役割分業の議論になるか。
熊谷委員
リモートワークの限界について。経験が浅い人はリアルの方がいいのでは。インターバルについてとにかく働きたい人もいるので選択の自由の線引きをどう考えるか。
山口先生・男性の育休は性別役割分業はできる。エビデンスがある。人生観が変わるという論文がある。(おのでら:わかる!イクメンは全体を見なくなる気がする。脳がママになるから)
奥本所長・リモートワークの副業は金額些少が多い。リモートの限界という視点は重要。コミュニケーションは大事。今後は緊急的なものではなく恒常的なリモートとリアルの分け方が大事になる。(おのでら:ほんとですね)
小室社長・(税制については教えてもらい来たのだが)財源は企業がよいと考える。新しい競争が出来るので企業に期待している。
<中里会長 時間を過ぎましたが、全員に時間制限なく発言いただきたい。審議会で長時間審議になってしまうが、国民のためなのでお付き合いいただきたい>
諸富委員
子育て支援の所得制限撤廃に賛成する。現金給付よりも現物給付という意見に賛成する。
辻委員
裁量労働制にどう考えるのか。ほか
吉村委員
小室社長・自分が時間外ができる方は、他者に代替できない作業を独占してしまう傾向がある。実入りが減らないよう、ノウハウや過去の資料を情報共有することで評価されるシステムにすべき。インターバルの実現について奨励策・奨励金(助成金)があれば行う企業が60%あるだろう。
(おのでら:せっかく一人で蓄積してきたノウハウを情報共有したくないな。苦労してない人に雑に扱われたくないな~)
山口先生・ユニバーサルな給付(子育て支援)は価値観による。社会的分断があるので所得制限はやめるべき。税負担をして給付をするのがいいと考えている。現金給付は家事負担減少につながらなかったため、現物給付がよいと考えている。コントロール(政策誘導)しやすいため。東京の受験競争が過熱化しているので、そこに使われないようにすべきだと考える。就業前のママでも保育園が使えるようにすべきだ。
奥本所長・副業兼業について、ライフワークバランスのために個人の視点からあると思う。副業兼業でも情報漏洩が多いわけではない。副業兼業すると転職はしやすい事実はあるが、各段に多いわけではない。社員の自立(ジョブ型)、選択して責任があるのがよいのでは。副業兼業は大都市部が多いが、ふるさと副業はシニアが多い。
田中委員
社会保障の事務負担について考えるべきでは。(働き方について)クライアント側の協力がないと難しいのでは。こども保険、企業負担は議論もなく負担増になるのはどうかと思う。
梶川委員
長時間労働が企業の利益になるという話には疑問だ。経営側は長時間労働はやめてほしいと思っているケースが多い実感がある。子育て支援の方が費用対効果が高いというご見解だが、政策コストと時間軸で考えると説得性に欠けるのでは。(おのでら:鋭いご指摘、いいわね)
奥本所長・事務負担の視点は大切だ、給与所得控除の基礎控除への付け替えがを続けるのがよいと考えている。まずはデジタル化で税務申告しやすくするのが良い。(おのでら:詳しくない人が話してる)
山口先生・社会保障費は企業負担が大きいという指摘、30年40年という長いスパンで考えるべきだ。短期的利益がないのが残念だという視点もあるが、短期的利益は民間で叶えることが出来るのであるから、政府は長期視線で考えるべきだ。
小室社長・パン屋のような業種はインターバルが難しいのではないかという質問について。SNSなどで叶えることが出来る。仕込みが必要な商品は2日に1回だけ店に置く、などで対応できる。店のこだわりで新しい魅力を出せば解決できる。合理的な経営者は長時間労働を排除したいという考えをもつかたはいる。残業量が読めない受注して短納期のような企業もあるので業界による差はある。(おのでら:SNSで在庫確認するのは特別な日のパン。明日の朝パンが品切れするなら、駅前のスーパーで買うようになるよね。。。)