2022.6.28 WEB視聴しました!日本政策公庫が主催です。私は農業経営アドバイザー経由でWEB参加申し込みしたわ~。なお、会場には100名。WEB視聴350人ほど。
地域経済活性化シンポジウムin長崎 → https://www.kouko-jimukyoku.jp/pdf/about.pdf
長崎市長、離島(五島列島)出身だそうです。若くてピシッとしてるわねぇ。
離島の1次産業の衰退が著しい。
ブロッコリー部会の方は、農業が元気になればみんなが元気になる、といったお考えと共にご挨拶。
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クリックできる目次
第1部 パネルディス 農業から始める地方創生の現状
・大石 長崎県知事
長崎県は平坦地が少ない。
長崎県のトップテンに入る農業は25品目あります!中でもビワが1番らしいです。
長崎県の農業所得率はこの10年で上昇していて、全国13位、39%へ。新規就農者も増えてR3は287人。若返りしています。
儲かる農業の実現により、農業所得がアップ、若い人が増え、子供が増えた。
水産業は全国の様々なランキングで2位3位。漁業就業者は全国1位。
・宮崎 農政局長
定住の動きが出ている。
農業法人も増えてきている。3000万円以下売上げの農家は減少、3000万円超売上げの農家は7210形態、1割増えている。
営農組合、農地の集積を行った。農家さんは設備投資に反対者が多かった。
家畜飼料が高いため、有機肥料について話している(買取ってこと?)
規格外トマトの加工品活用で六次産業化、体験農業・観光農業を多角的に展開している。年間48万人集めるほど成功している事例がある。後継者不足には困っていない。
・十八親和銀行さん
農業分野への支援が他と比較し少なかったと反省している。農林水産業は重要ですので、応援していきたい。バリューチェーン全体を通して支援をしていきたい。
・千野さん 離島振興
1、生産から消費までの流れが停滞している。コロナだったから。
2、人口減少、農業の効率化機械化、生産性向上が遅れている。
3、私は小売業だったが、離島視察を行いマーケット情報(都市部のライフスタイル)を多くはご存じない。
司会:変化が激しいので対応力が問われるのですね。
・ブロッコリーさん
大規模集荷場(氷詰め・低温流通)を作った。規模拡大をしてきた。次世代人材育成の将来を見据えて力を入れてきた。
・大石知事
繁忙期の労力が足りない。
今後の展望・取り組みについて。
労力不足解消のため、スマート農林業を進めている。がいこく人材のリレー派遣。
養殖と輸出に力を入れる。
・農政局
離農者増加による労働力確保と農地の継承等への対応を考えている。農地の集積。
離農者が、たくさん農地を持ってきてくれるが限界が出来ていると聞く。地域に分散しているため集約が難しいため限界がある。農家数減少になり、農水路のケアが難しくなっている。
輸入資材高騰(中国の食糧事情の変化、ウクライナ問題)
有機肥料と化学肥料。肥料の地産地消を行いたい。農家からするとロットの平準化・品質の安定性、消費者からすると有機と化学の違いが分からない、という問題がある。
・十八親和銀行
農林水産業、実際にやってみないと分からない、ということで知見不足が将来の姿を描くことが出来ずにいる。
ぶり養殖事業者への六次産業化事業、海外進出を後押しした。船を作っても漁長が高齢化している。経験と勘をAI化している。
牛に担保を付けての融資実行や、M&Aによる規模拡大の支援をしている。稼げる農水業の姿を見せ、次なる労働力につなげられたらと思う。
・千野さん 流通の視点から
各種機構が時代にて機能しているのかという問題がある。
儲かる農業にするべき。跡取りが継がない、持続可能かどうかが見えないからでは。一般消費者のニーズを研究するべきだ。
農水業へのビジョンが見えない。施策の打ち出しが課題では。
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15時になり、知事公務のため退出を求められるが(だから千野さんへのカットインもあったのね)、5分ほどダイジョブとのことで、退出せず。
私は思い出す。偉い人で、自分の出番が終わったらすぐ退出しちゃうのみて、印象悪かった。
けど、今回、パネラーが「(知事退出の時間があるから、用意した資料を発表せずに)短めに話せ」と言われてしまった。
偉い人は挨拶だけして帰るっていうのも意義があるかもね。
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・ブロッコリーさん
資材高騰が利益を圧迫している。販売価格にただちに転嫁できるとよいのだが。
鳥獣被害がある。
今後の農業の展望は、安定出荷が話の柱になると思う。
中間山地の課題がある。先人が開墾した苦労を生かしたいため、新しい担い手にブロッコリーを作ってもらいたい。
・政策公庫 新井さん
若者に選ばれる水産農業にしたい。農業外の方の知見も活かしていければと思う。
<休憩10分>
事業に有益なパンフレットと基調講演を行う新井さんの著書販売「稼げる農業経営のススメ」の予約販売をご案内。。。
第2部 基調講演
<基調講演>
『地方創生としての農政と変貌する農業の未来』
新井 毅/日本政策金融公庫 農林水産事業本部長
この10年で農業は稼げる農業となり、3Kからの脱却がみられる。
主業農家の世帯所得は約800万円(日本の平均は約500万円)。稼げる農業になりつつある。
畜産業の搾乳ロボット導入で、ホワイト農業になっている。(自らロボットにやってきて自動装着、満足すると乳牛が退出するのでロボットが外れる)
とある新規就農者は、しょうもない畑作放棄地しか与えられず、桑畑をそば畑へ、着実に農業したことで地域からの信用を得て、畑が集まり規模拡大していった、というサクセスストーリーがある。
1960-1990年、農業機械化。右肩上がりの経済環境では、平日は若い人は工場勤務、土日とジイバアが農業、という副業農家が増えていた。それでよかった。
2000年前後、増える財政負担と国際的農業自由化で農業が苦しくなった。(そうかしら??)
2013年以降、担い手を増やすことも重視し、農業のホワイト化で、稼げる農業を目指そうとした。この10年で農業所得は増大した(ドヤ)
産業立地がグローバル競争に。東京の本社が地方に事業所を置いても地方の雇用は増えるけれども利益は東京。
若い人は地方移住希望者が多い(そうかしら?)。実際に地方移住しないのは仕事がないからだというが、地方の方が有効求人が多い。若者が就きたいと思う求人が地方には少ないから、若い人が地方移住を実行しない。
コロナ後の日本の農業の展望について。
大規模農家が増えるだろう。零細農家がリタイアするので、農地の集積化、第三者承継が重要になる。
公庫では経営資源マッチングやってきてます(ドヤ)
輸出は1兆2000億円にまで増加。インバウンドで日本の味を気に入ってくれた外国人が帰宅後に購入してくれるようになった。(そうだったんだ!)
アメリカは意外と農作物の輸入の方が多い。
日本のビックマック指数はマイナス40。発展途上国よりも安い。
デジタル化について。
作業軽減のみで機械化導入しても旧基本法に代わるだけで意味がない。
つなげるサービス、自分の声が届く・発信情報で購入動機になる。食べチョク・ふるさと納税支援。(消費者の声は、必ずしも良い意見ばかりではないので良し悪し。プラットフォームが儲かる仕組み)
脱炭素化
再生可能エネルギーの可能性は、農業(畜産業)が多い地方のポテンシャルが高い。家畜ふん尿と農作物肥料の循環型経済。
第3部 事例紹介
農家さん・佐藤社長(有機栽培おイモ)、前田社長(養豚)。
佐藤さん
五島市、畑作放棄地が多くあった。スタッフの住まいを確保。オーガニックをプラットフォームにした街づくりをした。
稼げる農業、というか持続可能な農業をするために。小売り・卸売りを分けている。
産地を大事にする人を集める。今は5社だが、今だけ良ければいいという人ではない。
生産物のサイズ、小さいものはアジアで好まれるため輸出。通常は赤ちゃん・ワンちゃん用。
(規模が大きすぎて参考にならないかも~)
農業を始めて11年なので小学5年生なのだが、周りの環境が大事。労働力確保などいろいろあるが、農地の貸し出しなど若い人が農業を始めやすい状況になっている。協業しやすいので一緒に頑張っていきたい。
司会:「ヨソモノ」の発想が成功されましたね!
前田さん
国産飼料でブタを育てている。循環型農業。
「食の安全保障が国民の議論になっている。コスト・主義があって、探してもモノが見つからない時代になった。挑戦したい人、大変ですがやりがいはあります。熊本地震があり、価値観が大きく変わった。食が人間の命をつなぐものなので、やる気がある方はぜひ。」
会場から、自然発生的に拍手が発生していて、良かった~♪