2022.10.12 農業weekとは、農業関連の総合展でございます。私はコロナ前に2回くらい視察に行っていまして、コロナ休みを挟んで3回目の見学へ。
今年は幕張メッセで開催です。一応、招待状がないと入れませんです。
・幕張メッセまでの移動
最寄り駅、海浜幕張駅まで、片道2時間近くかけて行くよ~。
東京駅で京葉線に乗り換え。
東京ディズニーランドを車窓から眺め、海浜幕張駅に到着です。
千葉ロッテ推し。そうかここは千葉県ですね。
なんか来たことがある・・・・。
あっそうだ!税理士試験を受けに来た。法人税だったかなぁ。確か、宿泊しました。
海浜幕張駅から幕張メッセまで、5分くらい歩きます。
幕張メッセ近くになると、「ドナドナ」を流している人がいて、思想ある絵・写真を置いています。グロテスクな表現が強くて・・・・。さすがに画像加工したけど。。。
命の大切さを唱えながら生命をいただくことを考えなくてはならないけど、強すぎる主張は逆効果になるなぁと思いました。私もそういう表現をしないように気を付けよう・・・・。
・農業WEEK2022
さて。気持ちを切り替えまして、農業WEEKです。
以前は受け付けは人が行っていましたが、コロナ後からなのか、今回は機械でした(操作案内の方は常駐)。招待状のQRをかざして。自分の名刺を機械に載せ(回収される)。識別札が印刷されます。(出展者が、「関係者だから営業やめとこう」のように分かりやすくカテゴリー別の色にしています)
参加者は割といましたよ~。
出店のカテゴリーは6つです。
ガーデン&アウトドア、ツールジャパン、農業資材、畜産資材、6次産業化、スマート農業。
・2022年の農業出展の傾向
ざーっと全部通ってきた!3年前と比べた体感だけど・・・・。
遠隔・管理関連が増えたかな。管理をPC・タブレットでやりましょう、が進化して数も増えた。こんなにあると、選べないと思うんだけど・・・・。畜産(今回はブタ)の管理関連の出展が記憶に残りました。
ドローンは進化型になってる。散布状況をタブレットで把握するようになるのかな。運べる時間も長くなり、作業が精緻になっていくよね。農薬だけではなく、肥料もドローンで散布できるように肥料そのものの改良も検討しているようです。(プラスチック残留の容疑者にされているらしく)
自動草刈り機はより進化し傾斜地対応への技術広がり。収穫時の負担軽減策の多岐化、施設栽培関連の出展は大幅増でした。脱プラ、省力化も。
空気循環系が目につきました。猛暑の影響もあって作業中の暑さ対策(服に扇風機が付いているアレです)、ビニールハウスや畜舎の換気・消毒。
堆肥関連(畜産の排泄物の再利用)も見かけて、これは私の意識の変化かもしれません。廃棄処理せずに肥料転換を容易に行いたい。ニオイ防止に着目して出展もありました。逆に、天然素材の肥料にこだわり、ある程度のニオイは残るのはしょうがない、というガーデニングからの出展もありました。
畜産のエサについては、稲やワラ、飼料米、飼料トウモロコシ、国産でなるべく賄うようにする、そんな出展もありました。時代に合ってるね。
高級バナナのフランチャイズ募集や、外国人研修生の誘致もありました。
出展者は、外国企業も多くあって、コロナ前にはこんなにいなかったと思うけどなぁ、など。日本はDXや農業で補助金が付くからチャンス、という目線なのかしら。
トラクターや農薬散布防護服、の出店は少なかった。「田んぼの上に太陽光」も見かけました。施設栽培の出展、増えたなぁ。
面白いところでは、アイガモ農法のアイガモの機械があった!
農業とは縁遠いような大企業の出展があり、農業IT分野に参入してきている気配。
・セミナー受講
今回は無料セミナーに申し込みをしまして、聴講してきました。
「農作物流通DXによる地方活性化と流通コスト、フードロスの削減」
一般企業の役員さんとNTTの職員さんがそれぞれ話してくれました。受講してよかったです。聴講者、たくさんいました。
数字の受け止め方ってそれぞれです。
食糧自給率の低下については、コメが90%超、野菜は70%台後半の食糧自給率ならば、悪くない現状だと思います。天候に恵まれている日本は、江戸時代に鎖国できたくらいなので、外国に食糧依存しなくても飢えないと思います。
セミナーの内容的に、ちょっとは盛って話す必要があったかもしれないけど笑
一般会社さんの、「ボクの会社は、皆さんを飢えさせないために頑張るんです」的な発言があって、農地法の精神そのものですね。いいね!金儲けの香りはします、会社が利益追求するのは当然なのです。より儲けるために社会的使命を持ちつつ創意工夫して頑張るのが事業です。
流通の現場事情から問題点を指摘し、課題解決のための取り組みについてお話をいただきました~。現場ではそうなのだな、と勉強になりました。私が築地にいた20年前と、あんまり変わってないという笑。けど、農作物の都合があるからね。どうすればいいのかしらね。
・食糧難は起こらない(私見)
セミナーと会場出展の傾向をミックスして考えると、農業人口はもっと減っていく。農業人口の不足は機械・ITで代替えしていく。
私は、農業人口減少による食糧難は来ないと思っている。どうしてかと言うと、効率的な農業が可能なので、最低限飢えさせない米は確保できるでしょう。戦時中、梨農園を米作に転換強制させたこともありますし、そのための農地でもある。
米は、すぐには収穫できないので一定の備蓄・調整はこれからもっと重要になるけど、将来の食糧難への危機感はないかな。
だって、ヒトがいなくても機械とマニュアルがあれば「飢えさせないための米」は生産できるようになる。
農家さんは、生活を豊かにするための美味しい農作物を作ればいい。
政府が「飢えさせないための米」を作ればいい。いざとなったら、農家さんがいる。
・一般セミナーの質疑応答事情
セミナー後のWEBを介しての質問コーナーでは何も質問が無かったけど、少し時間をおけば質問は出たと思います。
今どきの一般的なセミナーって、挙手して質問させるシステムは無いね。どんな人がどんな質問するのか、講師のメンタルをえぐる質問かもしれないし、趣旨と異なる発言かもしれないので、自由発言は危険な場合もある。
今回、セミナー開始前にQRが会場に映し出されました。来場者はあらかじめスマホからQRにてアンケートと質問を入力してアップ(?)するという質疑応答になっています。(QR読み込みだけでOKで、ログインなどの工程は無い)
講師が、答えられる質問を選んで回答する、そういう仕組みになっています。
一般セミナーはこんな風にするのがいいね。来場者同士の本音は聞けないわけだけど。
今回のセミナーでは質問が挙がらなかったけど、解散後に講師の元に10人くらいは並んでた。名刺交換・営業活動かもしれないけど、質問したい人は、各自で聞ける機会があるのは有難いですね。