2025.5.3 今日は憲法記念日です。毎年、憲法記念日に関するような記事を書いているので、今年もそうします。今年は労働組合について、考えてみたいと思います!
私は税理士なので税法が専門。
労働法は社会保険労務士さんや弁護士さんが専門分野です。わたしは労働法の素人なのですが、去年の2024年に九州の福岡県・大牟田市で勉強してきたことや銅山研究に関連して、労働組合の存在というものについて考えてみたいと思います!
銅山研究の詳細については別の記事で書くことにします、沢山書きたいから笑。
1、憲法28条 争議権
憲法第二十八条 勤労者の団結する権利及び団体交渉その他の団体行動をする権利は、これを保障する。
じつは、労働争議権の28条の前に、憲法27条の労働の権利・義務の条文もありました。「国民には勤労の義務がある」と覚えていたけど、勤労の権利、も同時にあったんですねぇ~。知らなかった。
第二十七条 すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負ふ。
② 賃金、就業時間、休息その他の勤労条件に関する基準は、法律でこれを定める。
③ 児童は、これを酷使してはならない。
2、労働者団体の私のイメージ
私は労働組合があるようなちゃんとした会社に勤めたことがないので、労働組合の存在自体、よく分かりませんのです。
子供の頃、鉄道のストライキのニュースのせいで楽しみにしていたアニメが見られませんでした。むぅ・・・・。労働組合という組織が働いている人をそそのかし、一斉に仕事をサボらせて会社を脅してお金をもらっていると思ってました笑。
平成時代になってから、ストライキって聞かなくなりました。そういえば、外資系M&Aに反対した池袋西武でスタッフの労働者ストライキがありました。スタッフ内でも意見は割れたみたいです。私の世代に馴染みがないから、、、
春闘という、基本給アップを会社に労働者のリーダーが言いに行く活動について、毎年3月あたりにニュースでチラと目にするけど、上場会社の勝ち組サラリーマンの話という印象でしかありませんでした。私とは別世界の話だなと、、、
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私にとってストライキやデモって、歴史的な映像で見る、学生運動で警察官と殴り合っているシーンや、あさま山荘事件で人質をとる赤軍のイメージが強くて。多くの人たちが集まっていることは危険を伴うかのような印象があるんです。
組織にいると、思想が強制されるからなぁ・・・。いちいち新入り(わたし)を相手にしてられないから、議論にならない。どうにか説得して黙らせようとしている印象。
3、戦時中までの労働環境の劣悪さ
労働基本法の学校の授業はイメージできなくて全然面白くなかったですが、三池炭鉱に行って分かりました!
銅山や炭鉱では藩札を給料にして足抜けできないようにしたり(脱走しても生きられない)、囚人労働があったり、かなり過酷な仕事だったようでした。
農民一揆は、労働法ではなくて多くは税法が起因なのだけど、明治維新あたりから工業化が進み、労働者が増えていきます。
工業化によって、人間が消耗される時代が本格化していきます。大正デモクラシーの影響があり、市民運動が盛り上がった時代になっていきます。
労働者同士が団結しないように監視を強化していたと記録もありました。
労働時間、賃金(ノルマ制度の廃止)、安全への配慮など。整備されていくみたいです。
戦後、三井三池炭鉱で、事業が縮小したため、大規模リストラ。三池労働争議と呼ばれるものがあり、全国からのカンパがあったようですが、事態は回復しなかったのでした。
結果がすべてではないと思います。そういう時代の盛り上がりがあったことにビックリしました!カンパて!
4、昨今の争議権
経営者側は労働者を消耗品のように使うのが当たり前の時代がありましたが、今は違います。
令和の今の時代、経営者は、スタッフ(社員・パート・アルバイト)労働の見返りとして給料を払っているから、自分ものと思ってはいないと思います。
経営者・労働者のどっちの立場にも言えることだけど、自分の権利主張が通ると既得権益化されていくように思いました。
労働者不足の昨今、経営者や先輩スタッフが、新しいスタッフに色々言うと辞めちゃうから古参スタッフに仕事を寄せてしまい、それも限界があってサービス低下を招いている。
スタッフの雇用調整で店が回らなくなるので、政権不安定な政府は、基礎控除や扶養控除の枠を増やして(複雑化して)対応したつもりになっています。
店側は、注文システムや会計レジが機械化していきます。労働者減少の先読みもあるけど、機械化のビジネス機運に乗ったのだと思います。
人口が減っているから、人間の仕事が減っても労働争議は起こらないのかもしれないです。不景気になって事業にカネがないなら労働争議以前に事業が継続できない。
労働者の権利が、過酷な労働環境から生まれたとしたら、労働環境を守れるようになってよかったと思います。特に安全面においては、大きな役割を担っていると思います。
令和時代の現在、私には争議権が良く使われているのか分かりません。
昨今は客や経営者よりもスタッフの方が立場が強いのなと思うことがたまにあって、私はたまに購買意欲が減ることがあります笑
けど、経営者に対する抑止力は必要だと思います。いつ、時代が元に戻るか分からないから・・・・。