鉱山考!大正時代の鉱物輸出入と関税

2025.11.10 11.24 鉱山考!

大正時代に銅は、外国から安く輸入されて国内販売に苦慮し、リストラを行い労働状況が悪化した。労働問題は、企業がやるのか、国がやるのか?

ついでに関税のことも考えました。

鉱山考!とは

鉱山考!とは、鉱山に関連して得た知識や考えをまとめたことです。金属鉱山がメインですが、炭鉱も広義の鉱山です。

大正時代、銅が売れない

大正時代に銅の価格がガクと下がりました。外国からの輸入品が安いから国内鉱物の価格が下がったのです。(品質の違いが書いてあったか忘れてしまった)

とんでもなく下がり、第1次大戦後の需要の反動で不景気に。(というか、それまでが単なる戦争特需だったんだけど)

関税への国内の反応

鉱業側は、国に対し、リストラもするけど、外国からの鉱物輸入に関税を高くしてほしい(自国の鉱業を守ってほしい)!と政府に言ってみたそうです。

新聞では、鉱業の甘え!外国から安く買えるのは国民は歓迎、鉱業が自分でガンバレればいい、という論調があったみたいでした。

そうかもね。

労働問題は誰のせい?

鉱業側は、それじゃぁ、失業問題はどうするの?雇用の安定は企業がやるのか国がやるのか、と考えていたみたいです。

んむむ。。。

労働問題が出てきて、カンパとかいう言葉が出てきたのもこの辺りからかな。ロシア革命が起こって、社会主義が流行った時代?(と、NHKドキュメントで見たばかりのことを書く笑)

明治維新以前の江戸時代は、仕事を切られて終わりだったんでしょうか。ちょうど城を建設させてみたり(公共事業)、サムライ同士で争いをしてみたり、明治維新直後は新田開発に取り組んでみたり(安積疏水)してきましたが。。。

現代の記憶に新しいところでは派遣切り、雇用の流動化からのフリーランス増加も入るのかな(働き方の多様化とはいうものの)?

景気と雇用のミスマッチが起きる時は、いつの時代もありました。喉元を過ぎれば忘れちゃうんだ。

今は人手不足でたいへん。

かつての一時期は仕事が見つからなくてたいへん。

仕事が多忙を極めると心身が消耗するし、仕事にあぶれると精神がやられる。。。

企業には、ほどよくやって欲しい・・・・。被災や国際情勢などの企業の努力でどうにもならない時は、国の出番だと思うけど。。。

労働問題は、どうすれば解決なのかな。。。私では分かりません。(=_=)

トランプ関税も元はおなじ

令和7年、世界はトランプ関税で経済は混乱していて。日本は、投資するから関税を下げてほしいと交渉して累積で60兆円の投資を行うとかいう。(別に60兆円をあげるわけではないんだって)

関税は、購入側が負担するので、

たとえば外国からの銅に関税がかかるとその関税の分、購入者の購入価格が高くなるので。外国からの輸入する銅は関税の分は価格が上乗せされるから、国内の銅を買おうと思うようになる。

大正時代の銅山業界は、そういう作用を期待して、外国の税に関税をかけてほしいと言ったわけで、

令和時代のトランプ関税も、アメリカ国内消費がアメリカ自国の産業に向かうようにしたかった。

外国からの評判

自分の国が一番大事なのは、どこも同じだと思うけど、相手があることなのだから、程度の問題って大事だな、と思いました。

アメリカの交渉のカードになってしまい、諸外国から評判を落としました。(と、ニュースで見た)

国際取引ってゼロには出来ないけど、外国依存するの良くないよねムードになったように感じました。(なんか、似たような事が前もあった。これからもあるよ)

日本(わたし)への影響を考えた

私はちょっと強引に思えて、バランス感覚に欠けた政策のように思いましたけど、それぞれに国内問題があるよな~とも思います。

自分にただちに影響がないわたしにとってはどこか他人事に思っているかもしれません。

けど、、、日本がアメリカに60兆円も投資するんだからね!もしかしたら、将来的には対岸の火事ではない(日本のインフレや増税)やもしれぬ。ぬぬぬ。

トランプ関税は販売側が税負担するわけではないけれど、税率が一律ではないから、販売側の事務負担がある、というニュースがありました。

その事務負担て、、、経理さんがやるの?・・・・。

主食は国内調達が必須

関税をかける国はひたすら自分勝手、ということじゃないです。日本は主食のコメに関税を課して国内の食料事情を守っている~。

どの国も、自国民が生きるための最低限の食糧は自国内で調達しないとならないです。外国に食糧輸入を依存すると、支配されちゃうから。

コメの関税のおかげで外食しても(令和のコメ不足の前は)ほぼ国産米を食べることが出来ていた。(と、思っている)

外国のお米の方が安く手に入るなら、外食で使うでしょうし、

そうなると、知らないうちに国産のお米の需要が減っていき、国産米の販売価格が安くなり、米農家の生活が立ち行かなくなってしまい、お米を作る人がいなくなってしまう。

外国産のお米に助けてもらった時代もあって(タイ米など)、輸入の基準があるので外国米の品質に問題を感じていないです。パエリアとか食べるし!

なんか、話が逸れちゃったけど、生きるための最低限の食糧は国内調達できるようにしなければならぬ。

国際ビジネス

自国内だけの商売では限界があるから、外国に販売しようと考えた。

国内市場が縮小して労働を含め余剰が生じてしまうなら、海外市場にも目を向ける。

国内でも海外でもビジネスチャンスを逸したくないし、ビジネス規模の縮小でリストラすると、せっかく育成した人材はもう戻ってこない。

雇用問題は無関係で、材料は外国依存が必須の商売もあって、外国に材料費を払ってばかりじゃなくて外国に販売もすればイイ、と考える企業はたくさんあると思います。

国内事情は掴みやすいので、自国内ビジネスの方が低リスクだと思うのです。

自国内でビジネスを完結させる前提で、外国取引は小遣いみたいな感じだといいんだけど、一定量の取引を確約しないと海外販路が安定しない。自分の都合ばっかりにはいかないんですね。

投稿者: 小野寺 美奈

税理士。農業経営アドバイザー試験合格者。認定経営革新等支援機関。 川崎市・東京多摩地方を中心にした、地域密着・現場主義。 税務の記事はご自身で税法を確認されるか個別に有料相談に来てくださいね。