販売価格をいくらにするか

損益分岐点を考えましょうとか、そんな話。


自分の事務所開業時には、顧問料はこの金額にしようと、受験勉強の合間に考えていた。受験時代は、楽しみがなかった。

1、一般的に価格算定はこんな感じじゃない?

一般的に商売を始めるとき、何をいくらで売るか?を考えるよね。私も、従業員の頃、担当先のお客さんと一緒にいくらにしようか・・・なんて考えたものよ。言い合いになったりして。楽しかったな。

・損益分岐点をざっくりと

損益分岐点とは、簡単に言うと家賃が20万円で、物理的に最大の売上げが20万円なら、商売やるのやめなよ、という話。客単価をいくらにすれば、儲けが出るか?を考えるベースになるので、大事な話。

・戦略的原価計算

他の考え方として「先にお客さんが買ってくれそうな販売価格を決めてからコストをしぼる」という考え方もある。許容原価・成行価格を算定し、どんどんコストカットを考えていこう、という経営戦略の話。これは、大きい組織であれば有意義だけど、中小企業には向かない気がするね。

・中小企業だと、損益分岐点重視がよいのでは

損益分岐点を考えつつ、いくらであればお客さんが買ってくれるか?を考えて販売価格を決めるのがベストだと思うけど、中小企業だと一般的に来客数が読めないことが多いから難しいところだよね。価格では大手にかなわないのが一般的だし、資金繰りもあるから。

2、私のトータルコスト

事業主1年生の私はどうしたのかというと、トータルコストを先に考えた。

事務所家賃と光熱費通信費は毎月約7万円に抑えるとして。税理士の月会費と関連会費が約2万円。税務ソフトと会計ソフトを年間15万円くらいで考えている。
顧客ゼロでも毎月少なくとも11万円以上のランニングコストがかかる。

あぁ・・・こんなにかかるんだ。1年間で150万円ほどの出費は覚悟しないといけないんだ。ひぇぇ。我慢に我慢を重ねてコツコツ貯めてきた貯金が・・・
しかも初期投資で結構お金がかかってるし・・・さらにこれからもかかる・・・

つまり、年間最低でも150万円稼げないと赤字。私の損益分岐点はだいたい150万円。これに届かない日々が延々と続くなら、商売やる意味なし。とはいえ、初年度は赤字だろうから、へこんだりしないよ。

3、税理士としての方向性を決めた。

どういうスタイルにするかは、数年前から決めていたんだよね。

最終的には依頼人とその家族がハッピーになることを考えるスタイルにする。私はFPだし。

多くの人は自分の幸せのために生きてるんだと思うんだよね。だから、ある程度の生活を維持して、経済的な精神的負担が少ない状態で事業と遊びに打ち込める環境を作るお手伝いをしたら、助かると思わない?私は、お手伝いできたら嬉しい。

イギリスあたりだと、一人一人にFPみたいな人がついているんだって。私もそれやる。

お金のことって、色んな人に聞いて回りにいし、インターネットでピッタリの答えが見つからないこともあるよ。
自分のお金や将来設計、家族の問題を話す(愚痴る)にはガッチリ秘密を守る人がいいじゃん。
そして将来の家計設計までやって相続税の試算もやって、税務申告書を代理提出する人がいたら、便利じゃない?

その便利な人に、わたしは立候補する!

4、税務顧問は、時間をかけたい

私は試験組で会計事務所経験があるので、最も独立に向くパターンだと思ってる。
なぜなら、所長の成功も失敗も見ているし、所長の責任で経験積ませてもらってきたし、そしてなにより、お客さんから所長の悪口を聞いているから!
歴代の所長さまさまだよ。働いてるときはムカついてすみませんでした。

従業員時代、私は思ったの。
顧客の選択肢を尊重することを目的とすると、すごくやりがいがある。勝手に考えて、勝手に調べて、「いや、それは単なる思い付きだっただけ。お疲れさん」と言われることもあったな。お客さんは、結果として意味なくても本気で私が考えてたことについて少しは喜んでくれた。税理士業務ってほとんどが無駄の積み重ねだから。喜んでもらえたら、報われるよね。

申告書自体は資料が揃っていればあとは量の問題だったりするんだけど、見えない部分で調べたり考えたりする時間が結構かかるんだよね。その無駄かもしれない調べる時間をケチりたくないんだよ。つまんないから。

決算だけ、年一回という契約は、調べたり考えたりする時間がぐっと少ないから安い報酬で受任できるけど、やりがいという意味ではちょっと物足りない。

でも、受けますので!仕事待ってます!中小企業なら、決算書の内容の確認と申告書作成で20万円くらいから!

5、税理士報酬を決めた

以上のことから、次のような報酬を考えてる。東京神奈川で、比較的近い納税者の方と縁があるといいな。

原則として記帳代行は私に丸投げ、決算・年末調整・源泉納付書も全部込で基本的に追加料金なし。消費税申告は1回サービス。

法人は毎月5万円+税 (従業員数によっては値上げ)経理代行は別料金でうけます!
個人は毎月2.5万円+税 
相続は最低30万円+税~
個人譲渡課税は最低15万円+税~ 

難しいものは、背伸びしないで正直に告白して、他の税理士を紹介するつもり。迷惑かけるの嫌だし。

顧問頼むほどじゃない方を対象に、有料税務相談をやってみようと思っていて、1時間2万円(税込)で以後30分毎5千円にするつもり。出張料なし。
例えば、個人事業主さんで税理士に頼むほどじゃないけどちょっと相談したい、自分の相続についての漠然とした不安がある、無料は怖い、女性の方で自宅に夜に来てほしい、という需要はあるんじゃないかな、と思うんだよね。

価格算定の話に戻すと・・・

私のスタイルだと、法人は10~15件の受任が限界かと思うので、まずは、私の目標は、売上は10件で年商600万円!総所得は350万円!所得税額は小規模共済ガッツリ入って12万円の納税を目標!最大でも売上げは1000万円てところかな、と。

税理士業務で従業員を雇わないということは、作業時間の上限が決まっているので、受けられる仕事数が限定されて来ちゃう。安く受けることができないんだよね。

顧問料設定については、結構リサーチした。HPで報酬を公表している税理士事務所は、比較的安めなんじゃないかと思い、それを加味して、売上げを決めた。年間トータルにすると、オプションを含めれば他の税理士事務所とそんなに変わらないくらいに設定しているよ。

本当に、顧問先ゼロから始める人がここにいるよ。さて、私の最初の売上げはいつ、どんな納税者の方なんだろう。

投稿者: 小野寺 美奈

税理士。相続診断士。FP。 川崎市・東京多摩地方を中心にした、地域密着・現場主義。 税務の記事はご自身で税法を確認されるか個別に有料相談に来てくださいね。