2017.11.24 NHKの時論公論という番組を見てた。キャリア権という考え方があるんだって。フリーランスにチャンス到来か?
1.番組内容の概要
キャリア権は「働く人が自分の意欲と能力に応じて希望する仕事を選択し、職業生活を通じて幸福を追求する権利」
番組では、現在の日本企業は、社員が何でも屋であり他の従業員の仕事を手伝うシステムで自分でやりたい仕事を選びにくかった、と言っていた。
これからは、従業員が自らやりたい仕事を選択する「キャリア権」という考え方を導入し、非正規にも人事教育をしていこう、と主張していたね。
問題点として、キャリア権を優先すると、雇用維持の優先度が下がる(実際の表現と違うけど)ことを危惧していた。例えば、所属する部署がなくなったらその人は仕事を失うけど他の部署に異動すれば雇用は維持されるよね。
外国では、「総務」「経理」「営業」で完全に分担されて他の人の仕事を手伝うことは相手の仕事を奪うことと考えられているので「手伝う」という文化がないらしい。公務員的な発想ね。
2.キャリア権の浸透で雇用は維持されるのか?
もし、キャリア権が浸透されて、従業員の誰しもが「キャリア権」を行使したら、会社はどうなるのかなぁ・・・。みんなが定時で上がれる事務作業ばかりを選んだら、誰が外回りして仕事を取ってくるの?誰が顧客対応をするの?
会社が、立ち行かなくならないのかな?
従業員みんなで自分たちの会社を育てて守るという意識がなくなり、自分の領域だけやればいいという発想で働いたら、その会社って発展するのかしらん?
会社がなくなったら仕事を失うのは従業員だよね。
自社のキャリアが他社では全く役に立たなかったという危険性もある。
やはり自分の勤める会社で安定して仲間とブツクサ言いながら、まぁまぁの自社に対するプライドで働くのがいいと思うんだよ。
経営者側からすると、キャリア権の浸透で従業員の雇用がリスクになる。
(参考: 「新しい法概念をめぐる問題 採用成功ナビ リクルート 2013.1の記事」 → http://www.direct-recruiting.jp/topics/knowhow/category_010464/detail_0022.html )
3.雇用はリスクか
キャリア権の行使が多ければ、会社の人事組織が機能するのかなぁ?
残業もダメ、不足している部署への転換もダメ、解雇なんてとんでもない、人材不足でちょっと嫌ならすぐ辞める、現場の人材育成担当者のモチベ下がる、もう従業員を雇用するリスクが多すぎない?
従業員で力を合わせれば実現できるモノがある。
従業員の力が必要だけど、従業員の職場に対する希望をすべて叶えることが出来る体力がない中小企業はどうすればよいの。
こうして、体力のある大企業だけに人材が集まる構造が広がっていく。
4.中小企業は外注を検討したら
中小企業は、文句を言ってもしょうがないよ。誰も、助けてくれないんだから。行政側は、たくさんの従業員を抱える企業ばかりしか見えてない。期待を捨てましょう。
人材募集しても人が集まらないなら、仕事を外注したらどうかしらん?フリーランスに時代が到来!社会保険も加入しなくていいし、契約は更新性にすればお互いにリスク回避できる。(フリーランス側も残念な会社とは契約を切れるシステム)
フリーランスにチャンスが到来!
であれば、従業員がキャリア権を行使した部署がなくなって失業したら、フリーランスになればいいよ!収入は安定しないけど、キャリア権は行使できる。自分で選べる時代へ。
・・・本当にそれがみんなが望む道なのか。わからない。
5.権利と義務
私には、サラリーマンに厳しい時代にさせようとする、なんらかの力があるのかな、と思ってる。それって世間の声なのかは分からない。ただ、今まで通り通勤すれば良かった時代は終わった。
過重労働で労働者に犠牲者が出ているのは、実はわたしたち消費者だったのか、と思う時がある。
憲法の研修会などで「権利」について学び、私はまだしっくりいってない。権利は誰に主張するの?私だけのために世界はあるわけではないから、譲り合わないといけないのに、権利ばっかり主張して義務についてはスルー?自分が国の構成員という考え方はないの?
認可保育園の境遇がひどかったので、その保育園を認可した市町村を訴えた親がいた。認可保育園には、資力がないから市町村を訴えたのかな?
権利の概念は、むずかしい。