29.12.2 税理士制度についての勉強会@横浜
オジサンたちは甘い。
なかなか学ぶ機会の少ない税理士制度についての勉強会は、おもしろかった。スピリッツみたいなものは、違う意見である方がおもしろいね。
税理士会が考える税理士制度には、たいていのことが意見が一致しない。だってベテランが作ってるんだもん。この温度差は、説明して伝わるというものでもない気がする。
多分だけど、税理士会のおじさんたちは、数字上の税理士を求めて「若い人!若い人!」と言っている訳ではないように思ったよ。(単なる従業員が不足しているだけ、という人もいるかもしれないが)
税理士試験を簡単にすればいいのかなとか、会計士の排除とか、広告宣伝が足りないとか、税理士の魅力をアピールとか聞くたびに「どうして、若い人のことを考えてあげないんだろう」と思っていた。
(関連過去記事 税理士減少問題) → https://mina-office.com/2017/06/26/zeirishi-kiki-2/
今回の授業で、多分だけど、おじさんたちは「資格を大事にする20代が税理士になってほしい」とご所望な気がした。
・・・・甘い!
税理士に魅力がないのは、超苦労して税理士になって開業しても仕事がない上に責任が重くて生活できないから。勤務でよければ、わざわざ税理士資格を取得する必要がない。
やりがいだけで、メシは食えぬ。使命感がなければ、税理士を目指さない。現実問題は、ネット広告などで税理士顧問料のダンピングがバレちゃって「ブラック業界で開業しても食えなそう」と、ちょっと頭のいい人なら気が付くよ。
理想など、空腹を満たす材料にならない。
しかし、税理士資格はビジネスライセンスではない。(と私は思っている)
「税理士業務はやりがいがあります!税理士試験は難しいけどだからこそ価値があります。色んな人たちから利用されそうになります。責任は超重いです。なお、生活できるかどうかは不明、自分でガンバレ」という今の状態で将来がある若い世代に税理士業を勧めることができるのかな。
税理士のあるべき姿やビジネスモデルの道標がないまま、新卒で税理士業界へ、なんて勧めて良いのか。
ビジネスモデルを模索しての「成年後見制度」「補佐人」「NPO監査」などのフィールドの拡大をしてくれていたのだろうか。時間が経った今、当初の目論見とは外れてきてしまっただけかもしれない。
支部経由の無料相談会や支部経由のバイトでは、税理士会費を払ったらチャラ。そもそも、支部によっては相談員やバイトにすらありつけない。(当支部はありつける)
現実見えてないな~、と思いつつ、オジサンたちに見返りがないのに、将来の税理士制度について真剣に考えて行動してくれてありがたい。
せっかく、大事に自分たちが育ててきた業界を、気持ちがある次世代に引き継ぎたいって気持ちなのかなとか。だから、資格を大事にする試験組にこだわっているのかもしれない。
どうして、ベテランが次世代のために色々と考えてくれるのか、分からなくて、「きっと裏があるに違いない」と疑っている私ですが、
「年齢や経験を重ねると、次世代にノウハウを伝えたいという気持ちが強くなる」の言葉に少し疑いが晴れたわ。
でも、税理士など信用できない。きっと裏がある。
まぁ、もうちょっと待ってみてよ。のし上がれるかどうか、私が挑戦してみるからさ。