29.12.21 向ヶ丘遊園の北口も、区画整理事業が進んでいる。
文房具屋さんはないし、ラーメン七志もないし、ブルーの外観のスナックもないよ。お蕎麦屋さん「登喜和屋」さんも一時休業よ。別の場所で、営業再開してくれるよ。
らーめん七志の裏手で、「壊し屋」さんたちが作業していた。お蕎麦屋さんの裏手も、解体作業が進んでいる。
よく、猫ちゃんが裏手で昼寝していた古いアパートは取り壊し作業に着手されていた。
古い木造のアパート。2階のベランダをショベルカーがグワシと掴んで下げると、ゆっくりと古い木製のベランダは簡単に地面へ落下した。
一緒に落下した植木鉢をショベルカーがグワシ。しかし、抵抗する鉢。ショベルカーは持ち手を代えて、逆手に植木鉢をグワシとし、植木鉢を逆さまにして中の土をトントンと鉢から追い出す。
また、地面に植木鉢を置き。
再び植木鉢をグワシ。抵抗する植木鉢。向きを変えて再びグワシ。
とうとう植木鉢は、跡形もなく崩れた。
ショベルカーは、次に落とし壊したベランダから、梁部分の柱を抜き取る。
上手だよね。機械とは思えないスムーズな動き。
進撃の巨人みたい。
巨人みたいなショベルカーの手さばきを、隣で見ていた女性が、工事の壊し屋さんと「…なくなっちゃうんですね…」と会話をしていて、通りすがりの猫ちゃんと一緒に、わたしも静かにそれを聞いていた。
ノスタルジックな気持ちと、工事現場の技術力の高さと、これからこの場所で紡いで行く未来への期待と、なんかたくさんの気持ちでいっぱいでありました。
けど、古くからの建物がなくなるのは、とっても寂しいな。新しいピカピカの建物が出来たら、この古びた建物のことを思い出す人はいなくなるのかな。
手打ちそば登喜和屋さんの隣のうなぎ屋さんも、店舗を移転して営業。こちらも、昭和の趣きがある建物は見納めとなっちゃう。形あるものはなくなっちゃうんだね。