30.3.21 司法過疎サポートで伊豆大島にやってきた!日本は島国であるので、離島の生活を垣間見るということは日本全体の生活を考えるヒントになる。
遊びじゃないんだ!
1、アンコ椿は恋の花
アンコォ~便りわぁ~♪ アンコォ~たよりぃわぁぁ~♪ と、都はるみさんの歌でおなじみの「アンコ椿は恋の花」は、伊豆大島の若い女性が、本土から来た男性への恋心を歌った曲である。
知らなかった!和菓子である大福の中身である「アンコ」のちょうどいい仕上がり具合を歌っていたんじゃないんだ!
なお、アンコとは、「姉コ」の訛り言葉らしいです。
で、アンコ便りってどういう意味?おそらく、「姉コさんが書いたあなたへの手紙は一方通行で、姉コさんの気持ちも一方通行」的な表現でしょうね!
※解釈には個人差があります
2、六次産業化とは
農林水産省のエライ人が作った言葉らしい。農水産業をもっと売り込んでお金持ちになりましょうね、という提唱らしいよ。
以下は、農水省HPより。http://www.maff.go.jp/j/shokusan/sanki/6jika.html
農林漁業の6次産業化とは、1次産業としての農林漁業と、2次産業としての製造業、3次産業としての小売業等の事業との総合的かつ一体的な推進を図り、農山漁村の豊かな地域資源を活用した新たな付加価値を生み出す取組です。これにより農山漁村の所得の向上や雇用の確保を目指しています。
実は、伊豆大島では以前から六次産業化が行われていた。
3、大島椿の売りこみ
大島椿HPより → http://www.oshimatsubaki.co.jp/history/start.html
大島の椿油は、戦前から存在していた。オジサンのポマードに使われていたらしく・・・・。実際の椿オイルはあんなニオイではなくいい香りだよ!
その後、昭和初期から昭和30年代までは椿油は日本髪を洗うシャンプー&トリートメントとして女性にも愛用されていたらしい。
昭和25年~昭和30年頃まで、大島椿油のニセモンが市場に回ってしまい、粗悪品が本物と思われてしまった。ブランド力回復のためもあったと思うけれども、宣伝カーにアンコさんを載せて行商したんだって!
テレビのない時代、大島椿の歌と踊りはとてもウケたらしく、めっちゃくちゃ売れたらしい。
ここでの踊りと曲は、「アンコォォォ~」ではなかった!
4、伊豆大島の六次産業化
伊豆大島では、六次産業化をやってるね。
花も農業っていうのがぴんと来なかったけど。
島の特産品である椿を育てる1次産業、椿油として商品化する製造業としての2次産業を行っている。(ふるさと体験館では椿オイルをしぼる体験が出来るらしいよ!要事前予約)流通・販売の3次産業。これらを足して6次産業と言っている訳だ。
流通・販売について補足。昭和初期には営業活動も島を上げておこなっていたわけよね。
現在では、椿まつりの開催で椿踊りを披露したりして農業を観光に代えているわけだね。
初夏にはあじさいロードという三原山山頂への道にあじさいが咲き誇るようになるらしい。伊豆大島は、本土のあじさいとはちょっと違う種類の花なんだって。
5、モノ消費からコト消費へ
平成29年あたりから、一般人の消費活動がモノ消費からコト消費へ移行してきているらしい。こういう情報は、中小企業診断士の分析からゲットしております。
つまり、椿油を購入して髪につけるというモノ消費から、誰かと一緒に椿まつりを見てアンコさん変身の恰好を楽しんで、アンコさん踊りを見て、という行動によるコト消費がこれからのマーケットの可能性らしいですよ。
モノはアマゾンでいつでも買えるし、楽しい時間を購入する費用に充てる、という考え方にシフトしているんだろうね。ずっと将来、今日のアンコさん踊りを誰かと話す日がまた来るんだろう。その時、私は病院のベットかもしれないけど。
誰かと一緒に思い出を、みたいに書いていますが、わたしはひとりぼっちで楽しんだけどね!
6、まとめ
六次産業化、なんて聞くと未来的に見えるけど、ずっと昔から人の気持ちは変わらないので、実は昔ながらのベタな方法を今風に少し捻るのが実は有効なのかもしれませんね。
思いがけないところから、経営や生活のヒントは転がり込むんだなぁ。