30.8.6 幸せは奪い合いなのだと夫が言う。
この税制なら、みんながハッピーになると思わない!?
と、わたしはよく夫に言うのだけれど。
夫「悪いけど、僕は幸せの量は決まっていて、奪い合いだと思ってる。みんなハッピーは、ないのではないか」
妻「ふむ、時間みたいに、幸せには絶対数がある、と夫は思っている?増やせばよいんじゃないのか」
夫「水木しげるが書いているけども、幸せの取り合いが戦争なんだと。僕はそれを読んで、そうだな、と思う。」
妻「隣の国のやつがいい思いをしているから奪いたいって感情は、嫉妬だよね。そうすると、幸せとは嫉妬かもね」
夫「…」
妻「しかし、幸せとは感じ方だから、シェア出来るのではないか?」
夫「しかし、誰かが多くの幸福を得たら、他の人の取り分が減るのではないか?」
妻「分かった!ショートケーキのいちごみたいな感じ?兄弟で1つずつケーキがあったとして、弟のいちごの方が大きいと、わたしの幸せが減るよね!」
夫「…もう遅いから寝るね。いつも夜更かししないで、ちゃんと寝るんだよ。」
じゃっおやすみ。
わたしは、夫と話ができてうれしい、じゃおやすみ、という言葉から想起する明日以降も続く生活と、いたわりの言葉がうれしい。
ほらね、幸せは増えたでしょう?
***
夫「まだ起きてたの?…ふむふむ読んだ。違う、家族の幸せと国や会社と同義にするのは論理的ではない。」
妻「!?ここまで読んで納得しないとか、へそまがり具合がつくづくだね!」
さすが、我が夫。