30.8.26 偶然目にした、「むさしの号」。運命の出会いに違いない。自分の道は自分で選べ。うん、むさしの号へ乗ろう。
1、むさしの号との出会いは突然に
大宮駅から自宅の南武線登戸駅まで帰る道を乗り換えサイトで検索したところ。
「むさしの号1952」・・・。あなた誰ですか状態。
大宮の喫茶店、伯爵邸でお嬢様セットをいただきながら、検索しましたとも、ええ。
なになに…。
むさしの号とは、大宮駅と八王子駅(たまに府中本町)とを結ぶ1日5回程度しか走らない普通列車で、特急券などはいらない。予約もいらない。きっぷだけで大丈夫。普通列車だからぁー。
で、路線が変則的な理由は、貨物列車の線路を走るから、らしい。
へぇー。
…ええっ!貨物列車の線路を走る、だとっ!!
貨物列車の線路を走るぅ!?
しかもあと90分後くらいに発車する上に、帰り道の選択肢としてアリな方向であり、追加料金もかからない?
乗らない理由がありますか?
2、レールに敷かれた人生か
高崎駅から大宮駅まで「快速リゾートやまどり」に520円を支払って乗ろうとしていたわたしは、満席だからとフラれてしまい、傷心でありました。
思い通りにいかないのが旅…人生は旅…税理士はお金のナビ…
わたしは思った、このまま高崎から、湘南ラインで武蔵小杉まですんなり敷かれたレール通りに帰るなんて、小野寺の名に恥じるのではないか?
3、お嬢様セット、リターンズ
であれば、当初の予定通り、意味なく大宮駅で下車し、「お嬢様セット、リターンズ。もう食べれません」を実行すべきではないか?
大宮駅からは、行きと別ルートで帰宅するのが、あるべき18きっぷ、ではないか?
そう思って結局、大宮駅で途中下車してお嬢様セットに仕上げられ※ました。
※「仕上げられた」とは、己の実力を思い知らされた、という俗語です。
当分、伯爵邸はお腹いっぱいです。
4、むさしの号へ、いざ乗車
時間調整し、1952大宮発のむさしの号に乗るー。これはもはや、意地!快速リゾートやまどりにケジメ!
さて、すんなりとむさしの号に乗れた!(普通電車だから当たり前ではあるけどっ)
大宮駅では、電光掲示板にしっかり書いてあったので安心!
有人改札に慣れた風の手つき(他の人の真似)で18きっぷを提示し入場。
むさしの号は、見た目は普通の武蔵野線。
撮れなかったけど、「むさしの号 八王子」って書いてあります!何回撮っても、むさしの号、の部分が写らない。変だなぁと思いつつ、固執してもいけないから諦め。
電車の横部分はちゃんと映りました~♪
車内の乗客は日曜だというのに疲れた顔をした人ばかりで、ほぼスマホをみている。むさしの号には興味がなさそうだ。
はしゃいでキョロキョロしてる挙動不審なのはわたしだけ。
乗客の虚無感と私の期待感を載せて、むさしの号、発車です!すわ~♪
拾いブログには、「車掌さんのアナウンスは、音響が悪いせいでほぼ聞こえない」とのことで、ハハ、面白く書いてあるなぁ、と思っていた。
実際のアナウンス「次・・・・。ッ・・・ご注ィ・・・乗り間違・・・。—-。です。・・・・・。」って感じで、ほんとに聞こえなかった!
しかし、途切れ途切れの情報をつなぎ合わせて1つの事実を確認していく税理士業で鍛えられている(試験でも実務でも!)ので、何とかなる(ならない)。
さて、速度が速いです!
さいたま新都心を堂々と通過!
新幹線が通る駅の下を通過、あれは浦和駅かしらん?
西浦和駅も通過!てか線路がひとつ奥っていう。
東北線の大宮駅から貨物列車の線路を通り、武蔵野線の北朝霞に初停車。
武蔵野線を通り、新小平駅(なじみがない)の次から貨物列車の線路を通り、中央線の国立駅(2014のダイヤ改正により停車することとなった)。
引き続き中央線で立川駅で私は下車し、むさしの号が八王子へ向かうのを見送ったのであった!
東北本線(大宮)→ 武蔵野線 → 中央線(国立・立川・八王子)と、貨物線路を2回もくぐり抜けているところが、「垣根を取り払って利便性向上に努めよう」って感じがいいよね~!普段使いの人たちの感想は違うかもしれないけどっ
(参考ブログ。2013当時からは時刻表など改正あり) → http://www.tokihiro.net/2013/20130629-1-musashino1-01.html
5、分岐する瞬間
大宮駅から北朝霞駅までは、まず貨物列車の線路を走るとは調べていたけれど、普段乗ったことがない場所なので、貨物列車の線路だと分からなかった。
で、新小平駅から国立駅までの貨物列車の線路は、分かりました!
新小平駅からは電車の末尾に張り付いていた!新小平駅を発車後、スィィ~っと真っすぐに進んだけれど、左側に分岐する線路が見えたよ。
まっすぐ進んだ方は、単線のトンネルとなり、分岐した左側の線路は見えず。通り過ぎた線路の奥には、赤信号がいつまでもテラテラと貨物列車の線路をぽっちり照らしていた。
そして急に、見たことがある中央線に出会った。いつの間にか日常へ。
6、岐路を選択する
人生は選択の連続であり。
タンヤオのみで上がるのか手代わりを待つか、大宮駅で降りるか否か、課税か非課税か、経費か経費除外か、仕事を請けるか断るか、税理士として独立するか勤務か。
気が付かない分岐点もある。日々の小さな選択が、その後の生活を大きく変えることもある。ずっと日が経ってから、「あれが分岐の選択だった」と気が付くこともあるよね。
たいていのことはうまくいかなくて、反省することばかり。今日の私は大宮で降りてお嬢様セットに仕上げられて、むさしの号に乗車するという選択は大正解だったよ!
自分で意思決定するって大事よね。結果について責任もって行動するようになるし。
ところで、夫に聞いたら、むさしの号を知らなかった。もしかして、存在しない列車なのだろうか?同乗していた人たちはカオナシみたいな疲れた顔をしていたし、電車の先頭の「むさしの号」は写真に写らなかったし・・・。私、足あるよね?
ヒュ~ドロロロ~!(土日は1日5本出ている、普通電車)