乳牛DE減価償却

30.10.1 減価償却をどう説明したらよいのか~。おもろい例はないかしらん?

今度、税務署において法人新設説明会があり、私がパンフレットを読むのだけれども、減価償却ってどうやって説明すれば楽しいか?

国税庁ホームページによると・・・。

減価償却とは、減価償却資産の取得に要した金額を一定の方法によって各年分の必要経費として配分していく手続です

・・・うーん、普通だな~。

支払った金額が、支払ったときに経費にならないから、お気をつけあそばせ、という説明の一環で言いたいのだ!

そういえば、生物も減価償却するんだよね。そこで閃いた!

乳牛って牛乳が出るから、それを基に説明したらよいのではないか??

夫で練習してみましょう。

私「夫、聞いてー。乳牛って買ってもすぐ経費にならないんだよ」

夫「え、牛を飼うの?世話できるの?」

私「ちゃう、乳牛を購入しても、支払金額はすぐ経費にならないんだよ」

夫「へー」(無関心)

私「だからね、乳牛を購入した費用は、”税務上だいたいお乳がでる年数”でチビチビ経費に計上するという税金のルールがあります」

夫「へー。税金で考えてるお乳が出る年数って何年?」

私「知らん」

夫「知らん!?では、途中で死んだらどうなるの」

私「それは、経費に計上していない残りの金額が、死んだときに経費となる」

夫「へー。乳牛って、いくらで購入できるの」

私「知らん」

夫「知れ。」

という訳で、調べてみましたところ、乳牛はだいたい100万円ほどで売買されている。(平成30年9月)

乳牛の、税金計算上のお乳が出る年数(法定耐用年数)は6年である。ドヤッ。

つまり、100万円で購入しても、毎年15万円程度ずつしか経費にならないのが普通。変だけど、これが減価償却だ!

出金のタイミングと経費計上のタイミングがずれることを分かっておかないと、納税資金が足りなくなっていつまでも税金に追いかけられてしまう。

うーん、しかし乳牛を減価償却の例に出すのは、身近にないのであるから単なるストーリーみたいに見えるね?

それに、「乳牛から出る牛乳が売れますから!」という売上原価の話と、一般の減価償却の一般管理費と一緒にしちゃうのって正しくないよね。

うむむ・・・。思い付きは悪くなかったが不発かなぁ。

ところで、梨の樹の減価償却の法定耐用年数は26年でした。長いっ。梨の苗木はいくらもしないのだと思うけれども・・・ナンボだろうか、と調べる。

梨の苗木はインターネットサイトによると1本3700円だったわ。実がなるまでに3年くらいかかるみたい。肥料や剪定作業があるよね。ご飯を食べさせて、散髪しないとならぬ。お水のみ装置も設置しないとならぬね。

!!

そうだ、梨の水やり装置は減価償却資産であるから、これを基に説明すれば!!夫で練習しよう。

夫「梨の水?いろはすとか?・・・え、畑に埋まってる設備のこと?さすがに遠回りすぎるから普通の話すれば?」

・・・普通に、店舗の設備や配送用トラックの話にしようかなぁ (〃▽〃)エヘヘ

投稿者: 小野寺 美奈

税理士。農業経営アドバイザー試験合格者。認定経営革新等支援機関。相続診断士。FP。 川崎市・東京多摩地方を中心にした、地域密着・現場主義。 税務の記事はご自身で税法を確認されるか個別に有料相談に来てくださいね。