30.11.19 ニュースでたびたび目にする、貧困層への対応ってやつ。寡婦(寡夫)控除は貧困対策ではなくみんなからの応援、と、シングルパパママに思っていただきたい!
・未婚の寡婦(寡夫)控除の議論
前年以前から、未婚であっても寡婦(寡夫)控除を認めるべきであるぅといういろんな方の主張は行われていて、多分平成31年税制改正で認められそう!な感じがするわ。
よかったわ!
(関連過去記事)私の税制改正希望!(2017.5)→ https://mina-office.com/2017/05/15/zeisei-kaisei/
しかし、ニュースでは、導入の経緯が「未婚の寡婦(寡夫)は貧乏で可哀想だから税制優遇」みたいに書かれていてアタマにきちゃう。
一人で2人分頑張っているシングルマザー・シンブルファザーに対するご苦労について、「子供の貧困対策」っておかしいよね!!
寡婦(寡夫)控除なんて、正直大したインパクトないよ。35万円の所得控除(所得要件500万円以下です!)だとして、年間52,500円の税金が安くなるって話だし(所得税5%と住民税10%で計算)。そもそも、子供の貧困層といっても子供手当とかあるし医療費の手当てもあるみたいだし、税金安くしてドヤるんじゃないぞ、政治家。
未婚の寡婦(寡夫)控除については、「国が応援してます!」ってスタンスじゃダメなの?婚姻届けって話じゃなくて、育児ガンバレ!って話でしょ。
未婚のパパママの気持ちをもっと考えろ!「あなたの子供の貧困対策」と言われて「そっか!これからも頑張ろう!」って思ってくれますかね・・・。
未婚のパパママへの寡婦(寡夫)控除の適用拡大は、国民が自分以外の国民に対する敬意(応援の気持ち)って問題であり、子供の貧困という論点で未婚の寡婦(寡夫)控除を語るということに違和感があるわ。
・軽減税率の低所得者対策の議論
消費税が10%になったら、貧乏人が大変だから食料品は8%にする。というのが軽減税率。しかし、生活用品は10%になってしまうこと、消費税の逆進性という貧乏人ほど負担が重い消費税の仕組みに対する対策として、色々考えているようですね。
商品券を買えるようにしようかとか、クレジットカード使わせようとか、マイナンバーでポイントつけようとか(クレジットカードよりマシだけど)。
なぜ、「私は低所得者です」という意思表示をしないと、逆進性対策が受けられないの?
施しか?
低所得者は、好きで低所得者でいるわけでもないし。株式配当のみでがっぽり稼いでいて申告不要の人はどうするの。親が超金持ちだから子供は親に食べさせてもらっている場合でも逆進性対策が受けられちゃうよね。
本当に、本当にそんな低所得者対策するの?
本当に生活が苦しい低所得者は、逆進性対策をきちんと受けられるの?低所得者の精神的な尊厳は守られるのか?
つまり、消費税は増税すべきではない。財政健全化のために手っ取り早い消費税増税、貧乏人を黙らすため(あと、メンツ張り合いも?)の軽減税率制度。アホ制度。
消費税8%を10%に増税して、低所得者対策や事業主周知徹底対策で増税分が使われてしまうらしい、意味不明の消費税増税。誰がトクすんの?
なお、税理士会では「財政健全化の観点から10%増税には賛成です」だそうです。私は反対ですっ
・低所得者の気持ちが分かってない
政治家とか学者とか税理士って、貴族出身か?庶民の気持ちが分かっているのかなぁ。
国民には心があるんだよ。効率とか机上の数字だけで国家運営してはならない。
「低所得者は、逆進性対策にありがたく思え支援してやる」って姿勢が気に入らない。
政府税調とか聞いてて思う、学者先生様にヘイコラしないで「専門家のご意見は了解しました」で大いに参考にさせていただき、国民のニーズを読め!
権威はそのように使うべし。