30.12.3 相続税申告書の提出期限を相続開始日から1年後にすれば幸せでは?
今日は桜木町で鑑定士さんが行う土地評価の研修へ。
相続税法の土地評価のおさらい+アルファでしたわ。裏庭の林の評価など、ためになりましたわ。
税理士さんは出来ないでしょ。とのことでした。
なんでこんなこと言われるのかな~と思ったけど、基礎的な知識なく土地評価しちゃう税理士がたくさんいるらしい。
ところで。
相続税申告書の提出は、相続開始日から10ヶ月なのであるが。
不便だよね。
亡くなった方の奥さんなどが妊婦さんだったりすることもある。お腹のなかの赤ちゃんが生まれるまで、という考えに基づいて10ヶ月だったような?
別の鑑定士さんに言われたことあるんだけど、
相続税の申告書の提出期限て、相続開始日から1年後にすればいーんじゃ??
例えば、相続税の納税猶予を受けると、1年ごと3年ごとや5年ごとなど、書類をあちこちに提出しなくてはならないのであるが。
カラオケ屋さんみたいに「延長しますか?」という連絡は期待できない!あんなの単なる善意だし。
で、「ちゃんと農業や事業をやってます、証拠はコレ。納税猶予の延長を」と税務署に言わないとならぬ。
相続税申告書の提出期限から3年ごとに、だったりするんで使い勝手悪いよね。
「延長します宣言」として書類を提出し忘れだと、納税猶予打ちきりで全額納税だからね!
キャーッこわいっ。背筋凍るわ。多額の税金って人を変えるんだよぉ~!ぞわわ。
なので、一般的には「命日」とされる相続開始日から1年後を相続税申告書提出期限とすれば、家族が忘れないんじゃないか?(と、期待)
命日になってから、「あ、そういえば、税金…手続き忘れてた」と、なったら納税猶予の継続手続きは手遅れだからぁ!!(オマケしてくれるといいね。けど、法律的にはアウトだからね!)
「税理士のせいだ!」って言われるから。いや、税理士のせいじゃないから。
そこで、だ!嘆いてもしゃーない。
相続税申告書の提出期限を相続開始日から1年後にすれば、
遺族が覚えやすいし
1周忌で親戚が集まったときに申告書にサインすればいいし
その後も命日を重視する人が多いから納税猶予の継続届出書の提出忘れ防止になる!
なお、継続届出書なんていうものは、3年おき5年おきに税務署に提出マストだけど、実務的には関係各所
(農地の納税猶予は3年ごとに農業委員会、非上場株式の納税猶予は1年ごとの3ヶ月以内に経済産業局の都道府県)
に提出するらしいので、いっそ税務署にも毎年継続届出書を提出しておけばいいよ!
遺族も被相続人も税理士も税務署も、みんなハッピー!どうよこれ。