30.12.17 小学校へ、租税教室の講師に行ってきました~♪
得難い経験でした!ありがとう!勉強になったわ!
税理士ってこういう業務もあるのね。てか、小学校6年生の授業で租税教室をやっているとは知らなんだ。
税理士会委託業務。
税理士でなければ出来ないことをしたいじゃん?こういう機会はありがたいよ。税理士会ありがとう!
租税教室の講師をやってみて、教わったのは私の方だったわ。
わたしが担当した今回の租税教室では、シナリオがあってパワポがあってDVDがあって。まぁ、そんなに担当税理士が自由にやっていいものではない。
公的な学校の教育の一環ですから。
といっても、少しくらいなら許されるんじゃないか、とマイルドに2分のスピーチを途中に入れ込んじゃった、エヘヘ。
あまりにも「税金はいいもの」「素晴らしき税金」みたいになっているので。
そういう洗脳教育はどうなんだ?
税金の無駄遣いを無くすために、黒板や机を大事にしよう、のくだりのあたりで、ひっそり入れ込んだ!
国民主権、租税法律主義、だから納税の義務があり、これらのために大事なのは民主的ってこと。参画意識と税理士会の建議権も言いたかったんだー。
わたしは思います。税金の無駄遣いを無くすために、皆さんが出来ることは、税金について考えることです。
税金のルールは、みんなの代表者が会議をして決めています。皆さんが大人になったら、どういう税金のルールがいいのか、どういう税金の使い途がよいのかを、代表者に教えてあげてください。
国民主権だからです。(ピンときていない)
税金のルールは、変なものもあります。でも、みんなが話し合って決めたルールだから、守ってください。税金のルールは国民が変えることが出来ます。ルールを変えるまでは、納得しなくてもルールを守ってください。
代表者に任せきりにしないで、少しずつ考えていきましょう。(飽きるこども出てくる)
他の人の意見や考えを聞いて、どんなルールがいいのかをレベルアップさせていきましょう。
例えば、消費税率が何%がよいと思いますか?それぞれ考えは違います。答えはありません。
自分と違う意見を受け入れることはとても難しいことです。他人の意見は自分の意見と同じように大切にするように頑張りましょう。(真剣に聞いてもらえたと思う)
シナリオに戻ってまとめを話し。
シナリオ通りに「最後に、聞いておきたいことはありますか?」
…意外に手が挙がる!
しかも質問が難しい!
生徒「消費税が一番安い国はどこで何%?」
わたし「消費税がない国もあるよ」
生徒「消費税がある国の中では?」
わたし「うーん、分からない」
(しら~っ)
生徒「消費税はいつ8%に上がる?」
わたし「んーと、8%から10%になるのは来年だけど法律が決まったのは何年も前からです。8%に上がったのは…(質問の意図を考えよう)
わたし「あっ!消費税は最初は3%だったんよ。次に5%で今は8%、来年は10%です」
生徒「知らなかった~」
そうか、段階的に消費税が上がったことを子供は知らないよね。
生徒「自動車税はいくら?」
わたし「うーん、大きさによって金額が変わるんだけど、小さいと36500円くらいかな」
生徒「さっき、変な税金のルールって言ってたけど、それはなに?」
わたし「えっ!
(定期同額給与とか寡婦控除とか法定相続分課税方式とか固定資産税と所得課税の二重課税とか、一言二言で説明できないな)」
わたし「個人的には、お金持ちからとにかく税金を取ろうというのはおかしいと思う。お金の種類を考えて税金をかけたらいいと思うんだ。努力したお金にたくさん税金をかけるのは、わたしはおかしいと思う。けど、これは私の考えで、答えではありません。」
とっさに質的担税力の話をしたけど、伝わったかしら。こんな説明では、伝わってないだろうな~。ごめん!
しかし、こういう質問をもらえて何故かしら、とても嬉しかったわ。
ところで、授業の冒頭で「皆さんは税理士って知っていますか?」
とシナリオ通りに言ったとき、
生徒「知ってる、税理士は儲かる」
と言われたので大至急
わたし「それは昔の話ねっ!」
とつい本音が出てしまい、反省しております。
こども租税教室。生徒はわたしだったのかも。