区画整理のゲンブとは?

31.3.15 川崎市の登戸、多摩区役所にて区画整理のルール変更説明会へ行ってきた!

確定申告の終了日、わたしの街、登戸・向ヶ丘遊園の区画整理関連説明会へ行ってきた!

以前、多摩区役所の人に聞いたところ、道路整備のために区画整理をしているんだと聞いたよ。わたしは、少しずつ見慣れた町から建物が減っていくのを見るの寂しい。

いったい、個人の私有財産と公共のために、という考え方に答えはあるのか?の答えを求めてさまよう旅。

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19時から多摩区役所の3階会議室、20時半で会議室の都合があるから終わる、とアナウンスしてからの説明会開始です。

本日参加した説明会では、最初に区画整理事業のルール変更について公務員の説明があり。(これについては長くなるので別記事に書きますわ)

45分ほどで川崎市のまちづくり課と区画整理担当の説明が終わり。

その後、45分間の質問タイム~。参加者の多くは区画整理付近の土地の持ち主だったみたいね。いわば、関係者同士の消化試合みたいなもんかな。

発言された街の人から聞きなれない言葉。

「ゲンブをした地権者であるから~」

ゲンブ?ゲンブってなに?漢字はどんな文字?玄武?現部?

(帰宅後インターネットで調べたら、減歩、という文字みたい。換地処分ではよくあるみたい。土地の縄縮みの人為的版みたいな感じね。え、違う??)

分からないことは、インターネットより先に当事者へ聞いて教えてもらうのがいいと思うの。

…説明会が終わってすぐ、帰路につき始めていた実際に話してた方へ聞く。

わたし「すいませーん。さっきのお話しされていた、ゲンブってなんですか?土地を川崎市へタダであげたのですか?寄付ですか?」

街のひと「うーん、寄付ではないけど…まぁ、お金はもらってない。川崎市がいうには、土地の目の前の道路が広くなったから資産価値上がるでしょって考えなんだってさ」

へー!まぁ、後からゆっくり考えれば理解できる。100㎡の土地について、土地の換地処分(区画整理のためにちょっとズレてもらう感じ)で80㎡に目減りして返される。これを減歩する、というみたい。

で。減歩と財産価値について考えてみる。当初の100㎡の資産価値が100万円だったとする。換地処分で返される土地が80㎡に減ったとしても、その土地の1㎡当たりの価値がアップして80㎡で100万円であったら損はしていないよね?という考え方、なように感じたわ。

でもさ、感情論は別だよね。持ち分減ったぞって思うじゃん?

けど、街のためには仕方ないと思ってくれた方だったよ。

あんまりオイシイ思いをしていないみたいだった。

みんなのために、土地をくれてありがとう。

と言い、解散しました。

色んな思いが出てきて、考えをまとめるために書きたいと思った、そんな出来事でした。

きっと、筆が踊るなー。

見慣れた住宅が区画整理でなくなります。
解体中はこんな感じです。見てるのツラい
すっかりなくなってしまった。換地処分なのでまた戻ってきてくれますが、歴史は戻ってこない

投稿者: 小野寺 美奈

税理士。農業経営アドバイザー試験合格者。認定経営革新等支援機関。相続診断士。FP。 川崎市・東京多摩地方を中心にした、地域密着・現場主義。 税務の記事はご自身で税法を確認されるか個別に有料相談に来てくださいね。