老後の資産形成という考え方

2019.8.30 人生100年時代だから68歳まで働いてその後も資産形成を、という話。まぁよくあるやつ。

老後の資産とは何か。

おなじみ、公的年金だけでは老後生活が2000万円不足するというアレです。そもそも、リッチな生活をするという前提の数字だから、こういう数字を「えー!2000万円だって、ワーキャー」という反応は「タピオカミルクティー、ワーキャー」と同義です。(今、タピってることが大事らしいのです)

計算の基としている数字がおかしいので、鵜呑みにしないようにしましょう!

まぁでも、国民年金の受給額(満額で年間80万円位?)だけでは生活できない場合が多数であろうことは事実。

けど、年間80万円で暮らせるケースもあるよね。

家賃光熱費がタダ(家族と同居)なら、年間80万円で生活できるでしょ。食費が年間38万円、小遣いが年間12万円、消耗雑費が30万円。ほら、生活出来るっしょ。

えっと。「おのでらの切り詰め生活すゝめ」の話は置いておいて、です。

老後の資産形成のために、どこかへ投資するのはベストではないと思うんだ!

主な資産形成として、株式や投資信託、不動産や外貨、子供への教育、暗号通貨(仮想通貨)、色々あるけれども、最も投資するべきは自分自身です!

他力本願は失敗すると、人のせいにするよね。

人のせいで自分が損したと思うと、キレるよね。もう感情とお金が絡むと、どうしようもないよね。恨みしか残らない。これが、税務賠償3億円事件みたいな結果になるわけだ。

私は修行中も今も税理士業界にいて思うけど、納税者は「え!それにも税金がかかるの!あなた、ムカつく」になりがち。

(さっきまで仲良く話していたのに、みたいなことが無料相談ではよくある。まぁわたしが100点ではないことは分かるけど。思い通りの返事が来るまで無料相談に通い詰めるのもいいんでしょうね・・・。)

税務職員はこういうケースに慣れているのかもしれないな。

話しが逸れました。

まぁさ。投資商品もいいかもしれないよ。

ポートフォリオといって、バランスって大事で。他力本願の投資信託も悪くないかもしれないけれども程度の問題。自分で何かしておくことって大事だな、と思うんだよ。

・・・・というと、よくある起業・投資情報ビジネスみたいに聞こえるかもしれない。この商品さえ買えば儲かるみたいなセミナーに気を付けてくださいネ。きちんとしたものを選ぶ。

さて、自分が、なんのためにお金を増やそうとしているのか、立ち返るべきよ。ただ、毎日のお米のためなら、生活費はそんなに心配しなくていい。

ゼイタクな暮らしをするためにお金を増やそうとしているのであれば、最低限の生活費はプールした上で余剰資金を投資商品に充てればいい。

一番悪いのは、「なんとなくの不安で、なんか流行ってるものを購入しておく」。カモ、と言います。

投資商品は、流行っている時が最も高く、みんなが換金したい時期が最も安い評価になる。

投資商品の多くは、市場に左右されるのであるから、将来の国の形を想定しないとならないよね。これから、人口減になり社会保障費の負担増となりマーケットの縮小が考えられ、既存市場とは異なる市場が生まれる可能性がある。

未来のマーケットを考えて投資するべき。

流行中は高値掴みになりやすく、将来の資産形成には向いていない可能性もあるよというお話をしました。

自分に投資を。どうせ最後は死ぬのであれば、生活を楽しむという自分への投資活動をするべき。

なぜなら。

老後、動けなくなったわたしは、たった一人で天井を見つめて「あ~あのとき、楽しかった。こういうケンカをした。こういう失敗をしたなぁ」という思い出だけで生きていくのであるから。

投稿者: 小野寺 美奈

税理士。農業経営アドバイザー試験合格者。認定経営革新等支援機関。相続診断士。FP。 川崎市・東京多摩地方を中心にした、地域密着・現場主義。 税務の記事はご自身で税法を確認されるか個別に有料相談に来てくださいね。