2020.10.22 借入れについて、基本的なことで申し訳ないけど、書き留めておきます。
起業する時に、どのくらいお金を借りてどうやって使えばいいかという疑問に、汎用性のある答えはないです。個々の事情によりますよ!
けど、「自分だけの答え」は自分で探すのです!がんばろうー!(多めに借りておこーう)
私が独立開業するとき、政策金融公庫からお金を借りました!
・家賃と広告費だけの場合
税理士事務所が借りるお金は、運転資金です。在庫がない商売なので、事務所家賃と広告費といった、事業が軌道にのるまでの「月々の運転資金」を借ります。
(余談だけど、税理士開業の場合、6ヶ月分程度では足りないと思いますヨ)
税理士だからお金は借りやすかったみたい。けど、経営計画書では「センセイ、ずいぶん慎重な売上げ予測ですね」などと言われ、私の場合わりかし無謀な起業だったようです・・・・。
ぜんぜん軌道にのらず(見込みと全然違う)、それでもなんとかなるもんで、公庫への返済は済ませました。家賃(たまに忘れるけど)も税理士会費も滞納なし!
人件費がかかる商売だと、「月々の運転資金」は金額が増える傾向にあるでしょうね。
・店と在庫がある場合
小売業などのように、在庫が必要な商売だと、「月々の家賃と広告費」だけではなく「在庫の購入費」も必要になります。
当たり前だけど、在庫の支払を先に行い、販売し、代金回収するまでに一定の期日が必要になるから、売れる前に支払いが発生するのです。そのため、在庫がある商売は借入れするケースが多いでしょうね。
(仕入れたその日に売れればいいけど、そういう商売ばかりでもない)
・店と在庫と設備が必要な場合
飲食店のように、客席や厨房といった設備が必要な商売だと「月々の家賃と広告費」の他に「食材の購入費(ビールやウイスキーなども)」。さらに「設備資金」が必要になる。
たとえばピザ釜を外国から取り寄せて本格的な味をお届け!!というお店だと、設備資金がたくさんかかります。
価格もそれに合わせて設定したいですね!おいしいピザ屋さんは大歓迎だけど、お客さんが購入できる価格にしないとなりませんね。
オープンしてお客さんが殺到し、すぐに利益で設備資金を回収できればいいけど・・・・。一般的にはそういう訳にもいかないので、数年かけてゆっくりと利益で設備投資額を回収していきます。
設備資金は返済の期日も長めです~。返済が終わった頃、ピザ釜の取り替え時期がやってくる。これまでに累積した利益(内部留保)と、設備融資と合わせて、ピザ釜の取り替えを行います。
・返済額を考えてお金を使う
設備がある商売や、在庫の回転期間が長めの商売(不動産もそうです)は、借入れを行うケースが多いと思います~。
単純に毎月・毎年の利益だけで「よかった儲かったわ」と安堵して手元のお金を使っちゃうと、返済や納税資金がショートしてしまいます。
逆に、返済するお金だからと使わずにいたら、商売が大きくなりません。
どういうお金遣いがいいのか、汎用性のある答えはないです。普通預金の残高だけで判断すると見誤るので、試算表や貸借対照表などの見方を覚えましょう♪「借入金」と「減価償却」の関係性と、「売掛金」「買掛金」の概念が分かれば大丈夫です!
お金の使い方って難しいのよね~。
商売は、赤くなったり青くなったり、おも白い。