ダイレクト納付推進! 源泉納付書を印刷したい。

2020.12.20 ダイレクト納付(個人)と振替納税が、電子手続きで申し込み出来るようになったとのこと。ダイレクト納付、進化させましょう!

①源泉納付書は、A4の用紙に印刷したものでも納税出来るようにしてほしい。

②源泉納付書の、税務署欄空欄の納付書を復活させてほしい。

選択肢に自由度を持たせた方が利用度は広がるよ、という話をします。

・ダイレクト納付の実務(弊事務所の場合)

ダイレクト納付は、私はクライアントに勧めてます!

特に源泉所得税は使いやすい。

おのでら「社長~。今年は、小野寺以外の先生に報酬を払いました?」

社長「払ってない~」

おのでら「給与は決まったし、年末調整も終わったので、源泉納付額が決まりました!○○円です。ダイレクト納付で納税で良いですか?」

社長「OK~」

おのでら「すぐ引き落としでOKですか~?」

社長「売上金の入金タイミングがあるから、26日以降にして。」

おのでら「やっときます~」(又は、納付書を送りますね~パターンもあります)

で終わるのが源泉所得税です。源泉所得税は、法人税や所得税と違って預かり金を納税するだけなので、納税時にクライアントへの説明がいらないのです。だから、源泉所得税には納付書だけで申告書がないのです。

・源泉納付書を使いやすくして

で。

ダイレクト納付はもうちょっと使い勝手を良く出来ると思う!

まず。

ダイレクト納付を勧めて、「小野寺さんが勧めたからダイレクト納付を始めたせいで、納付書が送られてこないじゃん!」な事案。

(この場合、税理士が所轄税務署の源泉納付書を用意することになる。自腹の切手代はいいんだけど、その事務的精神的な負担が。)

税務署欄が空欄の源泉納付書を、税理士だけには送ってよ!!昔はあったのに!(ミスが多くて税務署の手間が増えたから配布をやめたらしい)

資金繰りの関係で、「上期はダイレクト納付でいいけど、下期は資金繰りの目処が付いたタイミングで銀行で納税したい」というニーズがあります。

こういう自由度に応えられるようにすれば、電子納税は進むよ。

だから。

源泉納付書も、A4の普通用紙で印刷できるようにしてほしいです。(法人の地方税の納付書みたいに。)

そうすれば、「社長~。メール添付で源泉納付書を送ったから、印刷して銀行で納税してください」と言えるでしょ。

納付書だけ先に郵送しておいて、金額だけ記入してもらう、ということもやっていますが、「納付書?どっかいった」ってなるじゃん。

JDLでは、源泉納付書のサンプルを印刷することが出来ます。右上に整理番号を入力すれば判断できるのだし、源泉所得税は、A4の紙に印刷したものでも納税したいです。

法人の地方税の納付書は、そうなっている。金融機関で問題なく納税出来ている。源泉納付書は難しいのかしら。

・納税支援のリスクもある

まぁけど、不納付加算税があるから、税理士がダイレクト納付を手伝ってあげると、送信忘れで罰金だし、指定日をミスして仕入代金の引き落としが不能になったりすると税理士がクライアントに怒られるよね。

納税は税理士の仕事ではないのであるが、押しつけがましく「手伝ってあげてるんだからね、本当は自分で」と言うと顧客がいなくなりますし。(弊事務所は顧問料が高めなのできめ細かいサービスをしています!)

預金残高は税理士には分からないのであるから、資金繰りがタイトな方には、ダイレクト納付のお手伝いはそこそこにすべきですね。税理士は善意のつもりでも、納税者はそれが当たり前だと思っちゃうからね。

・税務署へ告ぐ

あと、税務署も「税理士にやらせればいい」って思いがちだから、下請け扱いしてくるようになったら電子申告も電子納税も止めちゃおう運動をしようと思います。

こっちは税務行政に協力する気持ちがある。

税務署は自分の都合ばっかり押しつけてくるな!納税者・税理士・税務署、みんなで協力し合って築きあげるのが国だよ!

課税庁の偉い人聞こえるか!現場に血が流れないような仕組み作りをしなさい!

投稿者: 小野寺 美奈

税理士。農業経営アドバイザー試験合格者。認定経営革新等支援機関。相続診断士。FP。 川崎市・東京多摩地方を中心にした、地域密着・現場主義。 税務の記事はご自身で税法を確認されるか個別に有料相談に来てくださいね。