2021.5.3 憲法記念日です!毎年、憲法記念日には「憲法改正論」が飛び出すわけですが、今年も。さて、雑記です。
今年の憲法改正論には、「コロナウイルス感染症拡大防止のために、お店の休業を要請することについて、憲法違反にならないように憲法変えよっか」のお考えがあったようです。
アホな!
日本国憲法は、昭和22年(1947年)5月3日に施行されたそうです。敗戦国の日本は、日本国憲法のベースを外国人が作ったらしく、日本人の手で憲法を作ろうぞ!という議論が行われているとか。
天皇制度や自衛隊については、私には分かりませんけど、
このままでいいんじゃない。
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これまで、日本国民は、国の法律に従いつつ、その枠の中でコミュニティ(村)のルールに従って生活してきました。重視してきたのは、村の掟なのだ、という研究があると、読んだよ。「相互扶助の経済 byテツオナジタ」(ほんの数十頁だけど!)
昔の田舎では、ムラで自給自足をしていたと。
私は美しいと思う、助け合い、無尽講、相互扶助の経済。
私は思う、情報化社会で、貨幣への過度な信頼から他者への感謝や他者への尊重が失われている。「暖かい見守り(換言すれば監視社会)」で平和と組織秩序が守られていた。かつて、村人同士の助け合い精神で実現できていたならば、また実現できるのでは。それは、法律ではなくて愛によってね!
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ムラの掟が優先されていたという研究について。うん、確かにそうね。国の法律に違反しない範囲内で、コミュニティのルールが優先されてるよね。会社や家庭では、「法律が!」なんて話ではなくその場の人たちで良いと思うルールで日々を行ってきたわけです。
(過度な残業とかDVとか育児放棄とか、そんな物騒な話ではなく、お菓子購入は当番制とか月曜日は朝礼とか、ゴミ出しは夫の仕事とか、そんな話)
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いちいち、法律で決めないとならないの!?
コロナウイルスが蔓延しないようにみんなで団結して頑張ろうねっていう時に、法律をふりかざさないと協力しない人がいるって、法律の不備ではなくてモラル・教育の問題なのでは?
案外、高学歴の人が「法律では!」とか言い出して、身勝手な人が自分に都合のよい意見を探して「ほら、こう言ってる人がいる!おいらも!」と尻馬にのっている。
挙げ句の果てには、「マスク?自粛?政策に同意できないからしない。科学的根拠がないからやらない」と言い出す人がいる!
政策とか科学的根拠なんかどうでもいいですよ。仮にマスクや自粛が無意味だとしても。
「自分はみんなのために決まりを守ります!あなたを不安にしません」というポーズでマスク・自粛をするべきです!
それっぽい理屈を振りかざす人がいますが、私は同意しかねます。”コロナしぐさ”はもっと評価されるべき。
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税務相談では、たまにいるんですよ、「インターネットでは経費になるって書いてありました!やい税理士、経費になるって言え」みたいな人が。「自分で決めて自分で責任をとってください!」と言いますが・・・・。
「そんなの、バレるんですか」という質問をする方がいて、心からムカっとします。あなた以外の皆さんは、きちんと申告して納税しています!なんで決まりを守る人のお金が減って、ズルする人は得するんですか!
ズルした金額の多寡ではない。公平性の問題です。税負担への信頼が失われたとき、適正な納税が行われなくなり、国民同士の信頼関係が壊れてしまい平和が実現しないのです。だから、脱税は罪が重いのです。(だから税務署の権限が強い。われわれ税理士が、彼らが権限を振りかざさないように見張りつつ、彼らの行いが適正かどうかジャッジをするべきである)
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・・・・税金について、日本国憲法29条、30条、84条、各種税法により、かなり細かく税負担のルールが決まっています。それでも決まりきれないの。
こんなに税法やその他法律を整備し継ぎ足し修正しても、決まり切らないのに、
財産権(外出自粛や休業を強制する等)の範囲について、日本国憲法を改正すればオールOKになると思えないんだけど。
国民主権の下、国民の思考や行動を法律により制限できるのだろうか。
日本国憲法改正を推し進めるのではなく、国民ひとり一人の良心・教育を重視すべきでは。