2021.7.15記 地方に旅行に行ったとき、聞いたこともない信用組合をあちらこちらに見かけませんか~。
こんなに信用組合、いる?すぐ近くにゆうちょとJAがあるのに??
と思って過ごしていました。
私は理解した。田舎にこそ、小さな信用組合が多い必要があったことを。
田舎には、無尽講があったらしいのです。「無尽(むじん)」をご存じですか?わたし、ビックコミックのマンガのエッセイで初めて見て。
無尽は、助け合い精神です。互助扶助、資金融通システム、など、いろいろな説明がされている。
「相互扶助の経済」テツオナジダ 図書館で借りて読みました。
難しくて、途中でリタイアしたけど、”ヘレンケラーの「ウ、ウ、ウ、ウゥーター!!」状態”(これだったんだ!びりびり)を体験致しました。
村人の生活、村の歴史、村社会、だから無尽が成立していたのです。いま、都会では無尽が分からないです。
その、無尽会が、田舎の信用組合なのかなと勝手に推測すると、ただすれ違っただけの信用組合に村人の歴史が詰まっていると思うと、急に親密に思えるのです。
私は、「町の人々と知り合い、顔見知りになり、情報共有をはかり、嫌なヤツの啓発(啓蒙ほどの意味合いではなく)に努め、いい人を選別する無意識アンテナを高め、災害時には手を取り合って助け合う仕組み」が良いと考える。
ルール守らない人でも、他の人と同じ扱いであるということは、不公平に感じ、それを許し始めると社会生活の秩序が維持できないように感じる。
ちつ‐じょ【秩序】 1 物事を行う場合の正しい順序・筋道。「 秩序 を立てて考える」 2 その社会・集団などが、望ましい状態を保つための順序やきまり。「学校の 秩序 を乱す」
今回の記事タイトルの、「なんでこんなにたくさん信用組合があるの!?」の理由は、その村組織単位で信用組合があるから、だと私は思いました。
「相互扶助の経済」著書 テツオナジダ によると、その昔、明治30年代、明治政府が産業組合法を整備した際、明治政府は無尽の規制をしなかったらしいのです。当時、村単位で資金融通をし合うなどの経済的相互扶助が行われていたようであるが、そういう庶民の生活レベルの記録は極めて少なかった(残したくなかった?)ようです。
信用組合の歴史(生い立ち)全国信用組合中央協会HPより→ https://www.shinyokumiai.or.jp/credit_cooperative/history.html